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公開番号2025030778
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136352
出願日2023-08-24
発明の名称光ファイバ心線および光ファイバ心線の製造方法
出願人古河電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C03C 25/6226 20180101AFI20250228BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】プライマリ層の高温高湿に対する耐性が向上された光ファイバ心線を提供すること。
【解決手段】本発明における光ファイバ心線は、光ファイバ裸線と、前記光ファイバ裸線を覆う第1紫外線硬化型樹脂により形成されたプライマリ層と、前記プライマリ層を覆う第2紫外線硬化型樹脂により形成されたセカンダリ層とを備え、前記プライマリ層は、炭素-硫黄結合を有し、前記プライマリ層は、硫黄原子を0.007wt%以上0.14wt%以下含み、前記プライマリ層のヤング率は、0.17MPa以上2.24MPa以下であり、85℃、湿度85%の環境下に2日間晒した際の前記プライマリ層のヤング率変化量の絶対値が0.09MPa以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光ファイバ裸線と、
前記光ファイバ裸線を覆う第1紫外線硬化型樹脂により形成されたプライマリ層と、
前記プライマリ層を覆う第2紫外線硬化型樹脂により形成されたセカンダリ層とを備え、
前記プライマリ層は、炭素-硫黄結合を有し、
前記プライマリ層は、硫黄原子を0.007wt%以上0.14wt%以下含み、
前記プライマリ層のヤング率は、0.17MPa以上2.24MPa以下であり、
85℃、湿度85%の環境下に2日間晒した際の前記プライマリ層のヤング率変化量の絶対値が0.09MPa以下であることを特徴とする光ファイバ心線。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記プライマリ層にシランカップリング剤以外のメルカプト基含有化合物が添加され、
前記プライマリ層のヤング率が0.23MPa以上2.24MPa以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ心線。
【請求項3】
請求項1に記載の光ファイバ心線と、
前記光ファイバ心線の前記セカンダリ層を覆う第3紫外線硬化型樹脂により形成された着色層とを備えることを特徴とする光ファイバ着色心線。
【請求項4】
請求項1に記載の光ファイバ心線の前記セカンダリ層が着色されていることを特徴とする光ファイバ着色心線。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の複数の光ファイバ着色心線と、
前記光ファイバ着色心線を覆う第4紫外線硬化型樹脂により形成されたリボン層とを備えることを特徴とする光ファイバリボン。
【請求項6】
光ファイバ母材から光ファイバ裸線を線引きする工程と、
前記光ファイバ裸線の周囲にプライマリ層を形成する第1紫外線硬化型樹脂を塗布し、プライマリ層を形成する工程と、
前記プライマリ層の周囲にセカンダリ層を形成する第2紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第2紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射してセカンダリ層を形成する工程とを備え、
前記プライマリ層は、炭素-硫黄結合を有し、
前記プライマリ層は、硫黄原子を0.007wt%以上0.14wt%以下含み、
前記プライマリ層のヤング率は、0.17MPa以上2.24MPa以下であり、
85℃、湿度85%の環境下に2日間晒した際の前記プライマリ層のヤング率変化量の絶対値が0.09MPa以下であることを特徴とする光ファイバ心線の製造方法。
【請求項7】
前記プライマリ層を形成する工程において、前記プライマリ層を形成する前記第1紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ心線の製造方法。
【請求項8】
請求項6に記載の光ファイバ心線の前記セカンダリ層の周囲に着色層を形成する第3紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第3紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射して着色層を形成する工程を備えることを特徴とする光ファイバ着色心線の製造方法。
【請求項9】
請求項6の光ファイバ心線の前記セカンダリ層を着色することによって着色層を形成する工程を備えることを特徴とする光ファイバ着色心線の製造方法。
【請求項10】
前記プライマリ層を形成する工程において、前記プライマリ層を形成する前記第1紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することを特徴とする請求項8に記載の光ファイバ着色心線の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ心線および光ファイバ心線の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
光ファイバ心線において、光ファイバ裸線を覆うプライマリ層、プライマリ層を覆うセカンダリ層のそれぞれが紫外線硬化型樹脂によって所望のヤング率に設定される技術が知られている(特許文献1)。例えば、プライマリ層のヤング率は低く設定され、プライマリ層は光ファイバ裸線に加わる外力を緩衝し、光ファイバ裸線の微小変形による光の伝送損失(マイクロベンドロス)を抑えることができる。また、セカンダリ層のヤング率はプライマリ層のヤング率よりも高く設定され、セカンダリ層は光ファイバ裸線およびプライマリ層を外力から保護している。
【0003】
プライマリ層のヤング率は低いことが望ましいため、特許文献2に記載された技術は、プライマリ層3の紫外線硬化型樹脂が発現し得る最大のヤング率(飽和ヤング率)を低く設定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-162522号公報
国際公開第2018/062364号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、プライマリ層のヤング率を適切な値に設定したとしても、光ファイバが高温高湿の環境下に置かれた場合、プライマリ層のヤング率が大きく変化し得る。プライマリ層のヤング率が増加する場合、光ファイバのマイクロベンドロスが増加し得る。プライマリ層のヤング率が減少する場合、光ファイバの強度の低下およびプライマリ層の光ファイバ裸線を保持する力の低下が生じ得る。
【0006】
本発明は、プライマリ層の高温高湿に対する耐性が向上された光ファイバ心線を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によれば、光ファイバ裸線と、前記光ファイバ裸線を覆う第1紫外線硬化型樹脂により形成されたプライマリ層と、前記プライマリ層を覆う第2紫外線硬化型樹脂により形成されたセカンダリ層とを備え、前記プライマリ層は、炭素-硫黄結合を有し、前記プライマリ層は、硫黄原子を0.007wt%以上0.14wt%以下含み、前記プライマリ層のヤング率は、0.17MPa以上2.24MPa以下であり、85℃、湿度85%の環境下に2日間晒した際の前記プライマリ層のヤング率変化量の絶対値が0.09MPa以下であることを特徴とする光ファイバ心線が提供される。
【0008】
本発明の他の観点によれば、光ファイバ母材から光ファイバ裸線を線引きする工程と、前記光ファイバ裸線の周囲にプライマリ層を形成する第1紫外線硬化型樹脂を塗布し、プライマリ層を形成する工程と、前記プライマリ層の周囲にセカンダリ層を形成する第2紫外線硬化型樹脂を塗布し、前記第2紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射してセカンダリ層を形成する工程とを備え、前記プライマリ層は、炭素-硫黄結合を有し、前記プライマリ層は、硫黄原子を0.007wt%以上0.14wt%以下含み、前記プライマリ層のヤング率は、0.17MPa以上2.24MPa以下であり、85℃、湿度85%の環境下に2日間晒した際の前記プライマリ層のヤング率変化量の絶対値が0.09MPa以下であることを特徴とする光ファイバ心線の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、プライマリ層の高温高湿に対する耐性が向上された光ファイバ心線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る光ファイバの断面図である。
第1実施形態に係る光ファイバの製造方法に用いる製造装置の一部分を示す模式図である。
第1実施形態に係る光ファイバの製造方法に用いる製造装置の一部分を示す模式図である。
第1実施形態に係る光ファイバの製造方法のフローチャートである。
プライマリ層のヤング率差に対するマイクロベンドロス差を示すグラフである。
第2実施形態に係る光ファイバリボンの断面図である。
第2実施形態に係る光ファイバリボンの製造装置の模式図である。
第2実施形態に係る光ファイバリボンの製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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