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公開番号2025025720
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130783
出願日2023-08-10
発明の名称光ファイバの製造装置および光ファイバの製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類C03B 37/10 20060101AFI20250214BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】水素ガスを用いて冷却する冷却装置への大気の流入を抑制する光ファイバの製造装置および製造方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ母材を加熱溶融して線引する線引炉と、線引きされたガラスファイバを冷却する冷却装置と、前記冷却装置の上端に設けられた予備室と、前記冷却装置内に水素ガスを供給する水素ガス供給装置と、前記予備室内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、を備えている、光ファイバの製造装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光ファイバ母材を加熱溶融して線引する線引炉と、
線引きされたガラスファイバを冷却する冷却装置と、
前記冷却装置の上端に設けられた予備室と、
前記冷却装置内に水素ガスを供給する水素ガス供給装置と、
前記予備室内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、
を備えている、光ファイバの製造装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記冷却装置の上端に積層された複数の前記予備室を備えており、
前記不活性ガス供給装置は、複数の前記予備室の各々へ前記不活性ガスを供給するように構成されている、請求項1に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項3】
前記予備室内の酸素濃度を測定する酸素濃度計を備えている、請求項1または請求項2に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項4】
前記水素ガス供給装置は、前記酸素濃度計により測定された酸素濃度の値が所定の値を超えた場合、前記冷却装置への水素ガスの供給を停止する、請求項3に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項5】
前記予備室は、前記冷却装置の全体を覆うように構成されている、請求項1または請求項2に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項6】
光ファイバ母材を加熱溶融して線引する線引炉と
線引きされたガラスファイバを冷却する冷却装置と、
前記冷却装置内に水素ガスを供給する水素ガス供給装置と、
前記冷却装置内に供給された水素ガスを回収する水素ガス回収装置と、
を備えており、
前記冷却装置の下部には、前記冷却装置内の前記水素ガスを回収するための水素ガス回収口が設けられている、光ファイバの製造装置。
【請求項7】
前記冷却装置の上端に設けられた予備室と、
前記予備室内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、
を備えている、請求項6に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項8】
前記予備室は、前記冷却装置の全体を覆うように構成されている、請求項7に記載の光ファイバの製造装置。
【請求項9】
光ファイバ母材を加熱溶融して線引する線引き工程と、
線引きされたガラスファイバを水素ガスが供給された冷却装置内に通過させることにより前記ガラスファイバを冷却する冷却工程と、
前記冷却工程の前に、前記ガラスファイバを、前記冷却装置の上端に配置され不活性ガスが供給された予備室内に通過させることにより前記ガラスファイバの周囲の大気を前記不活性ガスで置換する置換工程と、を含む、光ファイバの製造方法。
【請求項10】
光ファイバ母材を加熱溶融して線引する線引き工程と、
線引きされたガラスファイバを水素ガスが供給された冷却装置内に通過させることにより前記ガラスファイバを冷却する冷却工程と、
前記冷却装置の下部において、前記冷却装置内の前記水素ガスを回収する回収工程と、を含む、光ファイバの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバの製造装置および光ファイバの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1および特許文献2は、線引炉より出線したガラスファイバをヘリウム(He)ガスが供給された冷却装置にて冷却する光ファイバの線引装置を開示している。
【0003】
特許文献3は、線引炉より出線したガラスファイバを水素ガスが供給された冷却装置にて冷却する光ファイバの線引装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-103649号公報
特開2005-119901号公報
特開平6-157065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、光ファイバの製造装置において、ガラスファイバを冷却する不活性ガスとして、ヘリウムガスの代わりに、入手しやすく熱伝導率が高い水素ガスを用いることが検討されている。しかしながら、水素ガスは可燃性ガスであり、大気中での水素の爆発濃度範囲は4~75%であり、防爆対策を実施することが求められる。
【0006】
本開示の目的は、水素ガスを用いて冷却する冷却装置への大気の流入を抑制する光ファイバの製造装置および製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の光ファイバの製造装置は、
光ファイバ母材を加熱溶融して線引する線引炉と、
線引きされたガラスファイバを冷却する冷却装置と、
前記冷却装置の上端に設けられた予備室と、
前記冷却装置内に水素ガスを供給する水素ガス供給装置と、
前記予備室内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、
を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、水素ガスを用いて冷却する冷却装置への大気の流入を抑制する光ファイバの製造装置および製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第一実施形態に係る光ファイバの製造装置の構成を示す概念図である。
図2は、図1の光ファイバの製造装置の予備室および冷却装置の構成例を示す模式図である。
図3は、変形例1に係る光ファイバの製造装置の予備室および冷却装置の構成例を示す模式図である。
図4は、変形例2に係る光ファイバの製造装置の予備室および冷却装置の構成例を示す模式図である。
図5は、変形例3に係る光ファイバの製造装置の予備室および冷却装置の構成例を示す模式図である。
図6は、第二実施形態に係る光ファイバの製造装置の構成を示す概念図である。
図7は、図6の光ファイバの製造装置の冷却装置の構成例を示す模式図である。
図8は、変形例4に係る光ファイバの製造装置の予備室および冷却装置の構成例を示す模式図である。
図9は、変形例5に係る光ファイバの製造装置の予備室および冷却装置の構成例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
本開示の光ファイバの製造装置は、
(1)光ファイバ母材を加熱溶融して線引する線引炉と、
線引きされたガラスファイバを冷却する冷却装置と、
前記冷却装置の上端に設けられた予備室と、
前記冷却装置内に水素ガスを供給する水素ガス供給装置と、
前記予備室内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、
を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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