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公開番号
2025039835
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2025005288,2021541291
出願日
2025-01-15,2020-01-16
発明の名称
電子デバイス用の低誘電損失ガラス
出願人
コーニング インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03C
3/091 20060101AFI20250313BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】低い損失正接を有するガラス物品を提供する。
【解決手段】約60%~約80%のSiO
2
、0%~約13%のAl
2
O
3
、及び約15%~約28%のB
2
O
3
、0%~約1%の少なくとも1つの清澄剤;並びにMgO及び少なくとも1つの追加のアルカリ土類酸化物(RO)を含み、少なくとも1つの追加のROは、CaO、BaO、及びSrOから選択され、MgOと少なくとも1つの追加のROとの合計の総量(RO
Total
)は、酸化物のモルパーセントで)約3%~約15%である、ガラスを含むガラス物品であって、10GHzの信号で測定した場合に約10以下の比誘電率及び/又は約0.01以下の損失正接を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
物品であって、
前記物品は、
ガラスであって、酸化物のモルパーセントで、
60%~80%のSiO
2
、
0%~13%のAl
2
O
3
、
15%~20%のB
2
O
3
、
0%~1%の少なくとも1つの清澄剤、並びに
MgO、及び、CaO、BaO、及びSrOから選択される少なくとも1つの追加のアルカリ土類酸化物(RO)
を含み、
MgOと前記少なくとも1つの追加のROとの合計の総量(RO
Total
)は、酸化物のモルパーセントで3%~15%であり、MgO:ROの比は0.38~0.86であって、
前記ガラスは、10GHzの信号で測定した場合に10以下の比誘電率及び/又は0.01以下の損失正接を有する、物品。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
10GHzの信号で測定した場合に0.008以下の損失正接を更に有する、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記ガラスは、いずれも10GHzの信号で測定した場合に、7.5以下の比誘電率、及び0.005以下の損失正接を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項4】
MgO:RO
Total
の比は少なくとも0.5である、請求項1に記載の物品。
【請求項5】
RO
Total
は、酸化物のモルパーセントで、4%~15モル%である、請求項1~3のいずれか1項に記載の物品。
【請求項6】
RO
Total
:Al
2
O
3
の比は1超である、請求項1~3のいずれか1項に記載の物品。
【請求項7】
B
2
O
3
:(Al
2
O
3
+SiO
2
)の比は0.13~0.35である、請求項1~3のいずれか1項に記載の物品。
【請求項8】
前記少なくとも1つの追加のROはCaOであり、更に、酸化物のモルパーセントで、MgOは1%~7%だけ存在し、CaOは2%~7%だけ存在する、請求項1~3のいずれか1項に記載の物品。
【請求項9】
RO
Total
:(Al
2
O
3
+B
2
O
3
)の比は0.2~0.6である、請求項1~3のいずれか1項に記載の物品。
発明の詳細な説明
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、米国特許法第119条の下で、2019年1月18日出願の米国特許出願第62,794,226号、及び2019年1月21日出願の米国特許出願第62/794,869号に対する優先権を主張するものであり、これらの特許出願はいずれも、その全体が参照により本出願に援用される。また、本出願は、2020年1月16日に出願された特願2021-541291号の分割出願である。
続きを表示(約 3,000 文字)
【技術分野】
【0002】
本開示は一般に、10GHzの信号で測定した場合に低い比誘電率及び低い損失正接を有するガラスに関し、より詳細には、電子デバイス用途に好適な上述のガラスに関する。
【背景技術】
【0003】
デジタル技術は、特にデータ接続性及び処理速度に関して拡張され続けている。例えば、1Gbit/sのオーダーの処理速度は、数十Gbit/sのオーダーの速度へと拡張されている。これらのデータ速度を達成するための、対応する電子デバイス技術は、1GHzのオーダーの信号伝送及び受信周波数を、10GHz、場合によっては最高約100GHzのオーダーへと拡張することになる可能性がある。
【0004】
データ処理速度の上昇に適応するためのこれらの信号周波数の上昇に従って、これらのデバイスで採用される絶縁材料に関連する吸収損失に関連する技術仕様及び要件は、より重要になる。10GHz超の周波数において低い損失正接を有する、利用可能な材料は存在するが、これらの材料の処理特性によって、特定の成形プロセスを用いた製造の可能性が制限される場合がある。例えば、レドームパイロセラミック、高純度溶融シリカ、サファイア、アルミナ、及びシリカといった材料は、10GHz超の周波数において低い損失正接を有し得る。しかしながらこれらの材料は、スロットドロー及びオーバーフローダウンドロー等の成形プロセスを用いた加工の可能性を制限する可能性があるような高い粘度を、成形温度において有する場合がある。また、10GHz超の周波数において低い損失正接を有するアルカリ非含有ガラス及びガラスセラミック材料も存在し、その例としてB
2
O
3
-P
2
O
5
-SiO
2
(BPS)及びMgO-Al
2
O
3
-SiO
2
(MAS)三元系が挙げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながらこれらの系は典型的には、一般的な成形方法にとって低すぎる液相線粘度を有する。上述の課題の一部又は全てを克服するガラスに対する需要が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によると、物品は、(成分含有量で)約60%~約80%(即ちモル%)のSiO
2
、0%~約13%のAl
2
O
3
、約15%~約28%のB
2
O
3
、及び0%~約1%の少なくとも1つの清澄剤を含むガラスを含む。上記ガラスはまた、(酸化物のモルパーセントで)合計0%~約8%の1つ以上のアルカリ土類酸化物(RO)も含み、ここでROは、CaO、MgO、BaO、及びSrOから選択される。上記ガラスは、約0.13~約0.35であるB
2
O
3
:(Al
2
O
3
+SiO
2
)の比を特徴とすることができ、また、いずれも10GHzの信号で測定した場合に約10以下の比誘電率及び約0.01以下の損失正接を有することができる。
【0007】
本開示の一態様によると、物品は、(成分含有量で)約60%~約80%のSiO
2
、0%~約13%のAl
2
O
3
、約15%~約28%のB
2
O
3
、及び0%~約1%の少なくとも1つの清澄剤を含むガラスを含む。上記ガラスはまた、(酸化物のモルパーセントで)合計0%~約8%の1つ以上のアルカリ土類酸化物(RO)も含むことができ、ここでROは、CaO、MgO、BaO、及びSrOから選択される。上記ガラスは、0~約0.9であるRO:(Al
2
O
3
+(0.5*B
2
O
3
))の比を特徴とすることができ、また更に約40キロポアズ~5000キロポアズの液相線粘度を有することができる。
【0008】
本開示の一態様によると、物品は、(成分含有量で)約60%~約80%のSiO
2
、0%~約13%のAl
2
O
3
、約15%~約28%のB
2
O
3
、及び0%~約1%の少なくとも1つの清澄剤を含むガラスを含む。上記ガラスはまた、(酸化物のモルパーセントで)合計0%~約8%の1つ以上のアルカリ土類酸化物(RO)も含み、ここでROは、CaO、MgO、BaO、及びSrOから選択される。上記ガラスは、約0.13~約0.35であるB
2
O
3
:(Al
2
O
3
+SiO
2
)の比を特徴とすることができ、また、いずれも10GHzの信号で測定した場合に約10以下の比誘電率及び約0.01以下の損失正接を有することができる。上記ガラスは更に、約40キロポアズ~約5000キロポアズの液相線粘度を特徴とすることができる。
【0009】
本開示の一態様によると、物品は、(成分含有量で)約60%~約80%のSiO
2
、0%~約13%のAl
2
O
3
、約15%~約28%のB
2
O
3
、0%~約1%の少なくとも1つの清澄剤、並びにMgO及び少なくとも1つの追加のアルカリ土類酸化物(RO)を含むガラスを含み、ここで上記少なくとも1つの追加のROは、CaO、BaO、及びSrOから選択され、MgOと上記少なくとも1つの追加のROとの合計の総量(RO
Total
)は、(酸化物のモルパーセントで)約3%~約15%である。上記ガラスは、いずれも10GHzの信号で測定した場合に約10以下の比誘電率及び/又は約0.01以下の損失正接を有する。
【0010】
本開示の一態様によると、電子デバイスの基板用の物品は、(成分含有量で)約60%~約80%のSiO
2
、0%~約13%のAl
2
O
3
、約15%~約28%のB
2
O
3
、0%~約1%の少なくとも1つの清澄剤、並びにMgO及び少なくとも1つの追加のアルカリ土類酸化物(RO)から本質的になるガラスを含み、ここで上記少なくとも1つの追加のROは、CaO、BaO、及びSrOから選択され、MgOと上記少なくとも1つの追加のROとの合計の総量(RO
Total
)は、(酸化物のモルパーセントで)約3%~約15%である。上記ガラスは、いずれも10GHzの信号で測定した場合に約10以下の比誘電率及び/又は約0.01以下の損失正接を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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