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公開番号2025016053
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119066
出願日2023-07-21
発明の名称ガラス微粒子堆積体の製造装置
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類C03B 8/04 20060101AFI20250124BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガス配管の使用寿命が長い、ガラス微粒子堆積体の製造装置を提供する。
【解決手段】本開示のガラス微粒子堆積体は、ガラス微粒子を合成する棒状のバーナと、バーナを支持するとともに、バーナが延びる第一方向に移動可能なバーナ台と、バーナおよびバーナ台を内部に配置する筐体と、筐体からバーナに、ガラス微粒子を合成するためのガスを供給する複数のガス配管と、を備える。バーナ台は、ガス配管を第一方向に交差する第二方向に配列するように固定する第一配管固定部を有する。筐体は、ガス配管を第二方向に配列するように固定する第二配管固定部を有する。第一方向および第二方向に対して直交する方向から見ると、第一配管固定部と第二配管固定部の間のガス配管は交差しない。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス微粒子を合成する棒状のバーナと、
前記バーナを支持するとともに、前記バーナが延びる第一方向に移動可能なバーナ台と、
前記バーナおよび前記バーナ台を内部に配置する筐体と、
前記筐体から前記バーナに、ガラス微粒子を合成するためのガスを供給する複数のガス配管と、を備え、
前記バーナ台は、前記ガス配管を前記第一方向に交差する第二方向に配列するように固定する第一配管固定部を有し、
前記筐体は、前記ガス配管を前記第二方向に配列するように固定する第二配管固定部を有し、
前記第一方向および前記第二方向に対して直交する方向から見ると、前記第一配管固定部と前記第二配管固定部の間の前記ガス配管は交差しない、
ガラス微粒子堆積体の製造装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記バーナは複数本配置されており、
それぞれの前記バーナに接続される前記ガス配管は、他の前記バーナに接続される前記ガス配管と接触しないように配置される、
請求項1に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。
【請求項3】
前記ガス配管は、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)製である、
請求項1または請求項2に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。
【請求項4】
前記ガス配管のうち、前記バーナに原料ガスを供給するガス配管の周囲にはテープヒータが設けられている、
請求項1または請求項2に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。
【請求項5】
前記第一配管固定部と前記第二配管固定部との間の前記ガス配管は、前記第一配管固定部および前記第二配管固定部から前記第一方向に延びて、湾曲して配置されている、
請求項1または請求項2に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。
【請求項6】
前記第一配管固定部は、湾曲形状の外周側の前記ガス配管よりも湾曲形状の内周側の前記ガス配管を、前記バーナにより近い位置で支持している、
請求項5に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。
【請求項7】
前記第二配管固定部は、湾曲形状の外周側の前記ガス配管よりも湾曲形状の内周側の前記ガス配管を、前記第一方向において前記バーナの先端により近い位置で支持している、
請求項5に記載のガラス微粒子堆積体の製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガラス微粒子堆積体の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ガラス微粒子堆積体を製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-166992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、複数のバーナにガス配管が接続されていることと、バーナを支持するバーナ台が一方向に移動することが開示されている。バーナから噴出されたガラス微粒子がターゲットのガラス微粒子堆積体に付着すると、ガラス微粒子堆積体の径は大きくなるので、それに応じてバーナをガラス微粒子堆積体から遠ざけるように、適宜バーナ台を移動させる必要がある。
【0005】
ところで、バーナ台の移動はガス配管に負荷をかけるため、ガス配管の劣化を早める原因の一つとなりやすい。劣化したガス配管は適宜交換される必要がある。ガス配管の交換には数日の作業時間と作業員の労力が必要なので、より効率的に製造装置を稼働させるために、ガス配管を長持ちさせることが求められていた。
【0006】
本開示は、ガス配管の使用寿命が長い、ガラス微粒子堆積体の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るガラス微粒子堆積体の製造装置は、
ガラス微粒子を合成する棒状のバーナと、
前記バーナを支持するとともに、前記バーナが延びる第一方向に移動可能なバーナ台と、
前記バーナおよび前記バーナ台を内部に配置する筐体と、
前記筐体から前記バーナに、ガラス微粒子を合成するためのガスを供給する複数のガス配管と、を備え、
前記バーナ台は、前記ガス配管を前記第一方向に交差する第二方向に配列するように固定する第一配管固定部を有し、
前記筐体は、前記ガス配管を前記第二方向に配列するように固定する第二配管固定部を有し、
前記第一方向および前記第二方向に対して直交する方向から見ると、前記第一配管固定部と前記第二配管固定部の間の前記ガス配管は交差しない。
【発明の効果】
【0008】
上記開示の構成によれば、ガス配管の使用寿命が長い、ガラス微粒子堆積体の製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、ガラス微粒子堆積体の製造装置の概要図である。
図2は、図1のII-IIにおける断面図である。
図3は、ガラス微粒子堆積体の製造装置の平面図である。
図4は、変形例に係るガラス微粒子堆積体の製造装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係るガラス微粒子堆積体の製造装置は、
ガラス微粒子を合成する棒状のバーナと、
前記バーナを支持するとともに、前記バーナが延びる第一方向に移動可能なバーナ台と、
前記バーナおよび前記バーナ台を内部に配置する筐体と、
前記筐体から前記バーナに、ガラス微粒子を合成するためのガスを供給する複数のガス配管と、を備え、
前記バーナ台は、前記ガス配管を前記第一方向に交差する第二方向に配列するように固定する第一配管固定部を有し、
前記筐体は、前記ガス配管を前記第二方向に配列するように固定する第二配管固定部を有し、
前記第一方向および前記第二方向に対して直交する方向から見ると、前記第一配管固定部と前記第二配管固定部の間の前記ガス配管は交差しない。
上記の製造装置によれば、第一配管固定部と第二配管固定部により、ガス配管が固定されているので、バーナがガス配管に引っ張られてバーナの向く方向にズレが生じることを抑制する。また、第一配管固定部と第二配管固定部の間のガス配管は交差しないので、ガス配管同士が接触して擦れたり損傷したりすることを抑制できる。これにより、バーナやガス配管に負荷がかかりにくくなるので、ガス配管を交換するまでの期間が長くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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