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公開番号2025054264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2024163987
出願日2024-09-20
発明の名称光学ガラス、光学コンポーネント及び光学機器
出願人成都光明光電股分有限公司,CDGM GLASS CO.,LTD
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類C03C 3/118 20060101AFI20250328BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】所望の屈折率及びアッベ数を有するだけでなく、より低い転移温度及び密度も有する光学ガラスを提供する。
【解決手段】光学ガラスの成分は、重量百分率で、50~70%のSiO2、2~18%のB2O3、10~30%のK2O及び3%超~20%以下のFを含み、SiO2/(K2O+F)が1.2~4.5である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
光学ガラスであって、その成分は、重量百分率で、50~70%のSiO

、2~18%のB



、10~30%のK

O及び3%超~20%以下のFを含み、SiO

/(K

O+F)が1.2~4.5であることを特徴とする、光学ガラス。
続きを表示(約 6,200 文字)【請求項2】
その成分は、重量百分率で、0~5%のAl



、及び/又は0~2%のNb



、及び/又は0~2%のTiO

、及び/又は0~3%のZrO

、及び/又は0~7%のNa

O、及び/又は0~5%のLi

O、及び/又は0~5%のLn



、及び/又は0~2%のWO

、及び/又は0~3%のTa



、及び/又は0~2%のBi



、及び/又は0~8%のRO、及び/又は0~5%のZnO、及び/又は0~3%のP



、及び/又は0~1%の清澄剤を更に含み、前記Ln



は、La



、Gd



、Y



、Yb



のうちの1つ以上であり、ROは、BaO、SrO、CaO、MgOのうちの1つ以上であり、清澄剤は、Sb



、SnO

、CeO

のうちの1つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載の光学ガラス。
【請求項3】
光学ガラスであって、その成分は、SiO

、B



、K

O及びFを含み、その成分は、重量百分率で表され、SiO

/(K

O+F)は、1.2~4.5であり、前記光学ガラスの屈折率n

は1.45~1.51、アッベ数v

は66~74、転移温度T

は490℃以下、密度ρは2.70g/cm

以下であることを特徴とする、光学ガラス。
【請求項4】
その成分は、重量百分率で、50~70%のSiO

、及び/又は2~18%のB



、及び/又は10~30%のK

O、及び/又は0~2%のNb



、及び/又は0~2%のTiO

、及び/又は0~3%のZrO

、及び/又は3%超~20%以下のF、及び/又は0~5%のAl



、及び/又は0~7%のNa

O、及び/又は0~5%のLi

O、及び/又は0~5%のLn



、及び/又は0~2%のWO

、及び/又は0~3%のTa



、及び/又は0~2%のBi



、及び/又は0~8%のRO、0~5%のZnO、及び/又は0~3%のP2O5、及び/又は0~1%の清澄剤を含み、前記Ln



は、La



、Gd



、Y



、Yb



のうちの1つ以上であり、ROは、BaO、SrO、CaO、MgOのうちの1つ以上であり、清澄剤は、Sb



、SnO

、CeO

のうちの1つ以上であることを特徴とする、請求項3に記載の光学ガラス。
【請求項5】
その成分は、重量百分率で表され、以下の5つの状況のうちの1つ以上を満たし、
1)F/B



は、0.2~5.0であり、好ましくは、F/B



は、0.3~2.0であり、より好ましくは、F/B



は、0.4~1.5であり、更に好ましくは、F/B



は、0.5~0.9であり、
2)Al



/Fは、1.0以下であり、好ましくは、Al



/Fは、0.8以下であり、より好ましくは、Al



/Fは、0.01~0.5であり、更に好ましくは、Al



/Fは、0.07~0.3であり、
3)K

O/Fは、0.7~7.0であり、好ましくは、K

O/Fは、1.0~5.0であり、より好ましくは、K

O/Fは、1.5~3.0であり、更に好ましくは、K

O/Fは、1.8~2.8であり、
4)SiO

/(K

O+F)は、1.3~3.5であり、好ましくは、SiO

/(K

O+F)は、1.5~3.0であり、より好ましくは、SiO2/(K

O+F)は、1.7~2.5であり、
5)(ZrO

+Nb



+TiO

)/Fは、0.01~1.0であり、好ましくは、(ZrO

+Nb



+TiO

)/Fは、0.01~0.8であり、より好ましくは、(ZrO

+Nb



+TiO

)/Fは、0.02~0.6であり、更に好ましくは、(ZrO

+Nb



+TiO

)/Fは、0.03~0.4であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の光学ガラス。
【請求項6】
その成分は、重量百分率で表され、(Nb



+TiO

+Bi



+Ta



+WO

)/B



は、0超~0.8以下であり、好ましくは、(Nb



+TiO

+Bi



+Ta



+WO

)/B



は、0.01~0.5であり、より好ましくは、(Nb



+TiO

+Bi



+Ta



+WO

)/B



は、0.01~0.3であり、更に好ましくは、(Nb



+TiO

+Bi



+Ta



+WO

)/B



は、0.02~0.2であり、及び/又は(Nb



+TiO

)/Al



は、2.0以下であり、好ましくは、(Nb



+TiO

)/Al



【請求項7】
その成分は、重量百分率で表され、SiO

は、52~68%であり、好ましくは、SiO

は、54~64%であり、及び/又はB



は、4~16%であり、好ましくは、B



は、8~14%であり、及び/又はK

Oは、12~27%であり、好ましくは、K

Oは、13~25%であり、及び/又はNb



は、0~1%であり、好ましくは、Nb



は、0~0.8%であり、及び/又はTiO

は、0~1%であり、好ましくは、TiO

は、0~0.8%であり、及び/又はZrO

は、0~2%であり、好ましくは、ZrO

は、0~1%であり、及び/又はFは、5~16%であり、好ましくは、Fは、6~12%であり、及び/又はAl



は、0.1~3%であり、好ましくは、Al



は、0.2~2%であり、及び/又はNa

Oは、0~5%であり、好ましくは、Na

Oは、0~3%であり、及び/又はLi

Oは、0~4%であり、好ましくは、Li

Oは、0~3%であり、及び/又はLn



は、0~3%であり、好ましくは、Ln



は、0~1%であり、及び/又はWO

は、0~1%であり、好ましくは、WO

は、0~0.5%であり、及び/又はTa



は、0~2%であり、好ましくは、Ta



は、0~1%であり、及び/又はBi



は、0~1%であり、好ましくは、Bi



は、0~0.5%であり、及び/又はROは、0~5%であり、好ましくは、ROは、0~2%であり、及び/又はZnOは、0~2%であり、好ましくは、ZnOは、1%未満であり、及び/又はP



は、0~2%であり、好ましくは、P



は、0~1%であり、及び/又は清澄剤は、0~0.5%であり、好ましくは、清澄剤は、0~0.2%であり、前記Ln



は、La



、Gd



、Y



【請求項8】
その成分は、Na

Oを含まず、及び/又はLi

Oを含まず、及び/又はLa2O3を含まず、及び/又はGd



を含まず、及び/又はY



を含まず、及び/又はYb



を含まず、及び/又はZnOを含まず、及び/又はP



を含まず、及び/又はBaOを含まず、及び/又はSrOを含まず、及び/又はCaOを含まず、及び/又はMgOを含まないことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の光学ガラス。
【請求項9】
前記光学ガラスの屈折率n

は、1.45~1.51であり、好ましくは、1.46~1.50であり、より好ましくは、1.47~1.49であり、アッベ数v

は、66~74であり、好ましくは、68~72であり、より好ましくは、69~71であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の光学ガラス。
【請求項10】
前記光学ガラスの365nmにおける透過率τ
365nm
は、98.0%以上であり、好ましくは、99.0%以上であり、より好ましくは99.5%以上であり、及び/又は365nmにおける透過率の耐紫外線減衰性能Δτ
365nm
は、1.0%以下であり、好ましくは、1.0%以下であり、より好ましくは、0.8%以下であり、及び/又は405nmにおける透過率の耐紫外線減衰性能Δτ
405nm
は、0.5%以下であり、好ましくは、0.3%以下であり、より好ましくは、0.2%以下であり、及び/又はバブル度は、A級以上であり、好ましくは、A

級以上であり、より好ましくは、A
00
級以上であり、及び/又は脈理は、C級以上であり、好ましくは、B級以上であり、及び/又は耐候性CRは、クラス2以上であり、好ましくは、クラス1であり、及び/又は転移温度T

は、490℃以下であり、好ましくは、480℃以下であり、より好ましくは、475℃以下であり、及び/又は摩耗度F

は、60~90であり、好ましくは、65~85であり、より好ましくは、70~80であり、及び/又は密度ρは、2.70g/cm

以下であり、好ましくは、2.60g/cm

以下であり、より好ましくは、2.50g/cm

以下であり、及び/又は屈折率バッチ安定性は、-15×10
-5
~+15×10
-5
であり、好ましくは、-10×10
-5
~+10×10
-5
であり、より好ましくは、-5×10
-5
~+5×10
-5
であり、更に好ましくは、-2×10
-5
~+2×10
-5
であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の光学ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラスに関し、特に屈折率1.45~1.51、アッベ数66~74の光学ガラス、ならびにそれで製造された光学コンポーネント及び光学機器に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、光電子情報、デジタルディスプレイなどの発展に伴い、光学系に使用される光学コンポーネントの小型化、軽量化、高性能化が求められている。現在、光学コンポーネントの製造方法は直接プレス成形法や二次プレス成形法などの精密成形法が主流となっており、原材料消費量の削減、人件費や材料費の削減、環境汚染の低減が可能であり、該技術により、非球面コンポーネントを低コストで大量生産できるようになる。いわゆる精密型打ちとは、所定の製品形状の高精度金型で一定の温度及び圧力でガラスプリフォームを型打ちし、それによって最終製品形状と光学機能を有するガラス製品を得ることである。精密型打ち技術により、球面レンズ、非球面レンズ、プリズム、回折格子などの各種光学コンポーネントを製造できる。
【0003】
精密型打ち成形を行う場合、完成したガラス製品に高精度の金型面を転写するために、ガラスプリフォームを高温(通常ガラス転移温度20~60℃以上)でプレス成形する必要があり、この場合、成形金型表面は、高温及び圧力下、保護ガス中でも容易に酸化、侵食される。金型の寿命を延ばし、高温環境による金型の損傷を抑えるためには、成形温度を下げる必要があり、従って、型打ちに使用される光学ガラスの転移温度をできるだけ低くする必要がある。中国特許出願第CN101300202A号は、屈折率1.45~1.65、アッベ数65以上の光学ガラスを開示し、その転移温度を更に下げる必要がある。中国特許出願第CN108529874A号は、屈折率1.42~1.53、アッベ数55~98の光学ガラスを開示し、その転移温度は低いが、密度が比較的高く、軽量化の要件には適さない。
【発明の概要】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的問題は、屈折率1.45~1.51、アッベ数66~74の光学ガラスを提供することである。
【0005】
その技術的問題を解決するために、本発明は、以下の技術的解決手段を使用する。
【0006】
(1)光学ガラスであって、その成分は、重量百分率で、50~70%のSiO

、2~18%のB



、10~30%のK

O及び3%超~20%以下のFを含み、SiO

/(K

O+F)が1.2~4.5である、光学ガラス。
【0007】
(2)その成分は、重量百分率で、0~5%のAl



、及び/又は0~2%のNb



、及び/又は0~2%のTiO

、及び/又は0~3%のZrO

、及び/又は0~7%のNa

O、及び/又は0~5%のLi

O、及び/又は0~5%のLn

O3、及び/又は0~2%のWO

、及び/又は0~3%のTa



、及び/又は0~2%のBi



、及び/又は0~8%のRO、及び/又は0~5%のZnO、及び/又は0~3%のP



、及び/又は0~1%の清澄剤を更に含み、上記Ln



は、La



、Gd



、Y



、Yb



のうちの1つ以上であり、ROは、BaO、SrO、CaO、MgOのうちの1つ以上であり、清澄剤は、Sb



、SnO

、CeO

のうちの1つ以上である、(1)に記載の光学ガラス。
【0008】
(3)光学ガラスであって、その成分は、SiO

、B



、K

O及びFを含み、その成分は、重量百分率で表され、SiO

/(K

O+F)は、1.2~4.5であり、前記光学ガラスの屈折率n

は1.45~1.51、アッベ数v

は66~74、転移温度T

は490℃以下、密度ρは2.70g/cm

以下である、光学ガラス。
【0009】
(4)その成分は、重量百分率で、50~70%のSiO

、及び/又は2~18%のB



、及び/又は10~30%のK

O、及び/又は0~2%のNb



、及び/又は0~2%のTiO

、及び/又は0~3%のZrO

、及び/又は3%超~20%以下のF、及び/又は0~5%のAl



、及び/又は0~7%のNa

O、及び/又は0~5%のLi

O、及び/又は0~5%のLn



、及び/又は0~2%のWO

、及び/又は0~3%のTa



、及び/又は0~2%のBi



、及び/又は0~8%のRO、0~5%のZnO、及び/又は0~3%のP



、及び/又は0~1%の清澄剤を含み、前記Ln



は、La



、Gd



、Y



、Yb



のうちの1つ以上であり、ROは、BaO、SrO、CaO、MgOのうちの1つ以上であり、清澄剤は、Sb



、SnO

、CeO

のうちの1つ以上である、(3)に記載の光学ガラス。
【0010】
(5)その成分は、重量百分率で表され、以下の5つの状況のうちの1つ以上を満たし、
1)F/B



は、0.2~5.0であり、好ましくは、F/B



は、0.3~2.0であり、より好ましくは、F/B



は、0.4~1.5であり、更に好ましくは、F/B



は、0.5~0.9であり、
2)Al



/Fは、1.0以下であり、好ましくは、Al



/Fは、0.8以下であり、より好ましくは、Al



/Fは、0.01~0.5であり、更に好ましくは、Al



/Fは、0.07~0.3であり、
3)K

O/Fは、0.7~7.0であり、好ましくは、K

O/Fは、1.0~5.0であり、より好ましくは、K

O/Fは、1.5~3.0であり、更に好ましくは、K

O/Fは、1.8~2.8であり、
4)SiO

/(K

O+F)は、1.3~3.5であり、好ましくは、SiO

/(K

O+F)は、1.5~3.0であり、より好ましくは、SiO

/(K

O+F)は、1.7~2.5であり、
5)(ZrO

+Nb



+TiO

)/Fは、0.01~1.0であり、好ましくは、(ZrO

+Nb



+TiO

)/Fは、0.01~0.8であり、より好ましくは、(ZrO

+Nb



+TiO

)/Fは、0.02~0.6であり、更に好ましくは、(ZrO

+Nb



+TiO

)/Fは、0.03~0.4である、(1)~(4)のいずれか一項に記載の光学ガラス。
(【0011】以降は省略されています)

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