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公開番号
2025001676
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2021193110
出願日
2021-11-29
発明の名称
ガラス板の製造方法
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03B
17/06 20060101AFI20241226BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】検査工程において不良と判定されたガラス板から欠陥の詳細な情報を取得し、活用する。
【解決手段】 ガラス板の製造方法は、ガラス供給工程、成形工程、切断工程、検査工程及び情報提供工程を備える。検査工程は、ガラス板を撮像することによりガラス板の画像を取得し、画像に含まれる欠陥に基づいてガラス板の良・不良を判定する判定工程と、判定工程において不良と判定されたガラス板から欠陥の情報を取得する情報取得工程と、を備える。ガラス板の製造方法は、判定工程において不良と判定されたガラス板から情報取得工程により取得した欠陥の情報を、検査工程よりも前の工程に提供する第一情報提供工程を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
溶融ガラスを供給するガラス供給工程と、
前記溶融ガラスからガラスリボンを成形する成形工程と、
前記ガラスリボンを切断して枚葉状のガラス板を形成する切断工程と、
前記ガラス板を検査する検査工程と、を備えるガラス板の製造方法であって、
前記検査工程は、前記ガラス板を撮像することにより前記ガラス板の画像を取得し、前記画像に含まれる欠陥に基づいて前記ガラス板の良・不良を判定する判定工程と、
前記判定工程において不良と判定された前記ガラス板から前記欠陥の情報を取得する情報取得工程と、を備え、
前記判定工程において不良と判定された前記ガラス板から前記情報取得工程により取得した前記欠陥の前記情報を、前記検査工程よりも前の工程に提供する第一情報提供工程を備えることを特徴とするガラス板の製造方法。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記情報取得工程は、前記判定工程において不良と判定された前記ガラス板から試料を取得する試料取得工程と、前記試料から前記欠陥の拡大画像を取得する撮像工程と、を備え、
前記情報取得工程では、前記判定工程において取得した前記ガラス板の前記画像と、前記撮像工程において取得した前記拡大画像とに基づいて、前記欠陥の前記情報を取得する請求項1に記載のガラス板の製造方法。
【請求項3】
前記判定工程において良と判定された前記ガラス板を加工する加工工程と、
前記判定工程において不良と判定された前記ガラス板から前記情報取得工程により取得した前記欠陥の前記情報を、前記加工工程に提供する第二情報提供工程と、を備える請求項1又は2に記載のガラス板の製造方法。
【請求項4】
前記情報取得工程では、前記加工工程において前記ガラス板を加工する前又は前記ガラス板を加工した後に、前記判定工程において良と判定された前記ガラス板から特性情報を取得し、
前記判定工程において良と判定された前記ガラス板から前記情報取得工程により取得した前記特性情報を、前記検査工程よりも前の工程に提供する第三情報提供工程を備える請求項3に記載のガラス板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
周知のように、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどのディスプレイには、ガラス板が使用されている。
【0003】
ガラス板の製造工程では、溶解炉で生成した溶融ガラスを成形炉に供給し(ガラス供給工程)、成形炉内に配された成形体によって溶融ガラスから長尺状のガラスリボンを連続的に成形する(成形工程)。成形工程では、例えばオーバーフローダウンドロー法、スロットダウンドロー法、リドロー法などのダウンドロー法が用いられる(例えば特許文献1参照)。
【0004】
その後、ガラスリボンを所定の長さ毎に切断することで、当該ガラスリボンから枚葉状のガラス板が切り出される(切断工程)。さらに、切り出されたガラス板の幅方向両端部を切除した後、ガラス板に対して突起等の欠陥に関する検査が実施される(検査工程)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-89674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のガラス板の製造方法における検査工程では、欠陥に係る所定の基準に基づいて、ガラス板に対して良・不良の判定が行われる。検査工程において良と判定されたガラス板は次工程(例えば、加工工程等)に移送される。一方、検査工程において不良と判定されたガラス板は廃棄されることになる。
【0007】
ガラス板に含まれる欠陥には、ガラス供給工程に起因するもの、成形工程に起因するもの、切断工程に起因するものなどが含まれ、その発生原因は多岐にわたる。しかしながら、従来のガラス板の製造方法では、検査工程において欠陥が検出された場合であっても、その欠陥についての発生原因などの詳細な情報が得られないまま、不良と判定されたガラス板を廃棄してしまっていた。ガラス板を廃棄する前に、欠陥の発生原因を特定することができれば、その情報をガラス板の製造工程の改善に活用することが可能となる。
【0008】
そこで本発明は、検査工程において不良と判定されたガラス板から欠陥の詳細な情報を取得し、活用することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、溶融ガラスを供給するガラス供給工程と、前記溶融ガラスからガラスリボンを成形する成形工程と、前記ガラスリボンを切断して枚葉状のガラス板を形成する切断工程と、前記ガラス板を検査する検査工程と、を備えるガラス板の製造方法であって、前記検査工程は、前記ガラス板を撮像することにより前記ガラス板の画像を取得し、前記画像に含まれる欠陥に基づいて前記ガラス板の良・不良を判定する判定工程と、前記判定工程において不良と判定された前記ガラス板から前記欠陥の情報を取得する情報取得工程と、を備え、前記判定工程において不良と判定された前記ガラス板から前記情報取得工程により取得した前記欠陥の前記情報を、前記検査工程よりも前の工程に提供する第一情報提供工程を備えることを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、判定工程において不良と判定されたガラス板から情報取得工程により取得した欠陥の情報を、第一情報提供工程によって、検査工程よりも前の工程に提供することで、これらの工程における工程管理の改善にこの欠陥の情報を活用することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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