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公開番号2024165006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080805
出願日2023-05-16
発明の名称無機繊維製品処理システム
出願人個人,有限会社エヌエステクノ
代理人個人
主分類C03C 25/70 20060101AFI20241121BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】無機繊維製品に含まれるバインダーを除去できる無機繊維製品処理システム及び無機繊維製品処理方法を提供する。
【解決手段】無機繊維製品処理システム10は、無機繊維製品を粉砕する粉砕装置14と、過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生装置22と、粉砕装置14によって粉砕された無機繊維製品を過熱蒸気発生装置22から導入された過熱蒸気を用いて加熱し、処理された無機繊維製品及び排出ガスを排出する加熱炉24と、を備える。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生装置と、
粉砕された無機繊維製品を前記過熱蒸気発生装置から導入された過熱蒸気を用いて加熱し、処理された無機繊維製品及び排出ガスを排出する加熱炉と、を備えた無機繊維製品処理システム。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1記載の無機繊維製品処理システムにおいて、
前記加熱炉が、回転する傾斜した筒状の炉を有するロータリーキルンである無機繊維製品処理システム。
【請求項3】
請求項2記載の無機繊維製品処理システムにおいて、
前記過熱蒸気が、前記炉の高い方の側から導入される無機繊維製品処理システム。
【請求項4】
請求項3記載の無機繊維製品処理システムにおいて、
前記ロータリーキルンに投入される無機繊維製品が予め決められた量になるように、前記搬送装置を制御する制御装置と、を更に備える無機繊維製品処理システム。
【請求項5】
請求項4記載の無機繊維製品処理システムにおいて、
過熱蒸気を用いて、前記炉から排出された排出ガスの臭気を低減する脱臭装置を更に備える無機繊維製品処理システム。
【請求項6】
請求項5記載の無機繊維製品処理システムにおいて、
前記脱臭装置から排出された排出ガスを冷却するための熱交換器を更に備え、
前記熱交換器にて排出ガスを冷却することによって加熱された少なくとも酸素を含んだ気体が、前記炉に導入される無機繊維製品処理システム。
【請求項7】
請求項6記載の無機繊維製品処理システムにおいて、
前記無機繊維製品が、グラスウール、ロックウール、セラミックウール又はグラスファイバーを少なくとも含む無機繊維製品処理システム。
【請求項8】
バインダーにて結合された無機繊維材料を含む無機繊維製品を粉砕する粉砕工程と、
前記粉砕工程にて粉砕された無機繊維製品を過熱蒸気雰囲気にて撹拌しながら加熱する加熱工程と、を含む無機繊維製品処理方法。
【請求項9】
請求項8記載の無機繊維製品処理方法において、
前記加熱工程にて発生した排ガスの臭気を、800℃以上の過熱蒸気にて低減する脱臭工程を更に含む無機繊維製品処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無機繊維製品処理システム及び無機繊維製品処理方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
無機繊維製品は、断熱材や吸音材として使用されている。無機繊維製品に含まれる無機繊維を結合するバインダーとしては、フェノール樹脂等が一般的であったが、最近はアクリル樹脂やシュガーバインダー等の有機物のバインダーが使用されている。
プレス屑には多くの有機物のバインダーが付着しているうえ高密度になっているため、再利用するためにそのまま破砕して溶解すると溶解炉内でブリッジを形成して溶解を阻害したり、溶融の過程で気泡が溶融物に混入したりして製品品質に悪影響を与えたりすることがある。また、バインダーが熱分解すると大量の臭気が発生する。
バインダーを除去する方法の一つは、大量のエネルギーを使用し、高温の燃焼空気を上部から吹き付けて、下部から吸引することである。
しかしながら、プレス屑は高断熱構造になっており内部に熱が伝わり難く形状がバラバラであり、且つ高密度に成型された屑はこのような再利用方法では処理は難しく殆どは産業廃棄物として埋め立て処理されている。
【0003】
ここで、特許文献1には、簡便に、かつ短時間で、グラスウール、ロックウール等の無機繊維材料から、バインダーを充分に除去して良質な再生無機繊維を製造することができる再生無機繊維の製造方法が記載されている。
この再生無機繊維の製造方法は、無機繊維が有機物のバインダーで結合された無機繊維材料を過熱水蒸気に晒し、前記バインダーを除去するものであり、得られた再生無機繊維は、無機繊維製品の原料の一部とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-54673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、無機繊維製品に含まれるバインダーを除去できる無機繊維製品処理システム及び無機繊維製品処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、過熱蒸気を発生させる過熱蒸気発生装置と、粉砕された無機繊維製品を前記過熱蒸気発生装置から導入された過熱蒸気を用いて加熱し、処理された無機繊維製品及び排出ガスを排出する加熱炉と、を備えた無機繊維製品処理システムである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の無機繊維製品処理システムにおいて、前記加熱炉が、回転する傾斜した筒状の炉を有するロータリーキルンである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の無機繊維製品処理システムにおいて、前記過熱蒸気が、前記炉の高い方の側から導入される。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の無機繊維製品処理システムにおいて、前記ロータリーキルンに投入される無機繊維製品が予め決められた量になるように、前記搬送装置を制御する制御装置と、を更に備える。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の無機繊維製品処理システムにおいて、過熱蒸気を用いて、前記炉から排出された排出ガスの臭気を低減する脱臭装置を更に備える。
(【0011】以降は省略されています)

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