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公開番号
2024163774
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2023079649
出願日
2023-05-12
発明の名称
光学ガラス、及び光学素子
出願人
株式会社オハラ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C03C
3/068 20060101AFI20241115BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約
【課題】
品質が高く優れた透過率を有する高屈折率の光学ガラスを提供する。
【解決手段】
質量%で、SiO
2
成分を10.0%以上、Ln
2
O
3
成分(式中、LnはLa、Gd、Y、Ybからなる群より選択される1種以上)を合計含有量で10.0%以下、及びTiO
2
成分、Nb
2
O
5
成分、WO
3
成分及びBi
2
O
3
成分からなる群より選択される少なくとも1種、を含み、熔融した前記成分を含むガラスの表面に酸化ガスを接触させて得られた光学ガラスとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
質量%で、
SiO
2
成分を10.0%以上、
Ln
2
O
3
成分(式中、LnはLa、Gd、Y、及びYbからなる群より選択される少なくとも1種を表す。)を合計含有量で10.0%以下、及び
TiO
2
成分、Nb
2
O
5
成分、WO
3
成分およびBi
2
O
3
成分からなる群より選択される少なくとも1種、
を含み、
熔融した前記成分を含むガラスの表面に酸化ガスを接触させて得られた光学ガラス。
続きを表示(約 38 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の光学ガラスからなる光学素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラス、及び光学素子に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
光学機器等の高性能化や高機能化に伴い、これら光学機器に使用される光学レンズに対する要求も益々高まっており、具体的にはガラス内部の均質性が高く、透過率が極めて高く、かつ屈折率やアッベ数といった光学特性を満足する光学ガラスが求められている。
【0003】
高屈折率の光学ガラスは、通常、ガラス成分としてTiO
2
、Nb
2
O
5
、WO
3
、Bi
2
O
3
等の高屈折率成分を多量に含有している。これらの成分は、ガラスの熔融過程で還元されやすく、還元されたこれらの成分によりガラスが着色するといった問題がある。そのため、光学ガラスにおいて還元色を低減するための種々の技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、熔融したガラスに酸化性ガスをバブリングさせることで高屈折率成分の還元を抑制し、熔融工程でガラスの着色を低減することが提案されている。しかしながら、このような技術を用いて光学ガラスを製造すると、熔融槽を構成する貴金属材料が、熔融ガラス中に溶け込む問題が顕著となる。すなわち、光学ガラスのように透過性や均質性が極めて高いガラスを製造する際には、ガラス原料を熔融するために、容器表面が白金等の貴金属材料からなる熔融槽が使用されているところ、貴金属が酸素と反応してPtO
2
等の貴金属酸化物を生じることがある。このような貴金属酸化物が熔融ガラスに溶け込むと、透過率の低下やフシの発生といったガラスの品質の低下を招き、さらには熔融槽の劣化を早めてしまう。また、高屈折率成分を多量に含むガラスを熔融する際には、酸化性ガスのバブリングにより貴金属材料が酸化されてPt
4+
等の貴金属イオンとして熔融ガラス中に溶け込み、この貴金属イオンも着色の原因となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-12852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、品質が高く優れた透過率を有する高屈折率の光学ガラスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、所定量のSiO
2
成分と、Ln
2
O
3
成分(式中、LnはLa、Gd、Y、及びYbからなる群より選択される少なくとも1種を表す。)を10.0%以下とで含み、TiO
2
成分、Nb
2
O
5
成分、WO
3
成分およびBi
2
O
3
成分からなる群より選択される少なくとも1種とを含むガラスの熔融ガラスの表面に酸化ガスを接触させることで、還元色が低減された光学ガラスを得ることができることを見出した。
すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
【0008】
[1] 質量%で、
SiO
2
成分を10.0%以上、
Ln
2
O
3
成分(式中、LnはLa、Gd、Y、及びYbからなる群より選択される少なくとも1種を表す。)を合計含有量で10.0%以下、及び
TiO
2
成分、Nb
2
O
5
成分、WO
3
成分およびBi
2
O
3
成分からなる群より選択される少なくとも1種、
を含み、
熔融した前記成分を含むガラスの表面に酸化ガスを接触させて得られた光学ガラス。
[2] [1]に記載の光学ガラスからなる光学素子。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、所定量のSiO
2
成分と、Ln
2
O
3
成分(式中、LnはLa、Gd、Y、及びYbからなる群より選択される少なくとも1種を表す。)を合計含有量で10.0%以下と、TiO
2
成分、Nb
2
O
5
成分、WO
3
成分及びBi
2
O
3
成分からなる群より選択される少なくとも1種とを含む熔融ガラスの表面に酸化ガスを接触させることで、還元色が低減された光学ガラスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の製造方法に使用する装置の一実施形態の概略断面図である。
本発明の製造方法に使用する装置の別の実施形態の概略断面図である。
本発明の製造方法に使用する装置の別の実施形態の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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