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公開番号2024162816
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078732
出願日2023-05-11
発明の名称ガラス物品の製造方法及び溶融炉
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C03B 5/43 20060101AFI20241114BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】溶融炉におけるサイドブロックの損耗を抑制する。
【解決手段】ガラス物品の製造方法は、溶融炉1内でガラス原料Fを加熱溶融して溶融ガラスGMを生成する溶融工程S2を備える。溶融炉1は、クロム煉瓦からなるサイドブロック9と、サイドブロック9の上部の表面9a2に設けられる被覆層11と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
溶融炉内でガラス原料を加熱溶融して溶融ガラスを生成する溶融工程を備えるガラス物品の製造方法であって、
前記溶融炉は、クロム煉瓦からなるサイドブロックと、サイドブロックの上部の表面に設けられる被覆層と、を備えることを特徴とするガラス物品の製造方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記被覆層は、前記溶融ガラスから形成されるガラス部を含む請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項3】
前記被覆層は、泡層から形成される多孔質部を含む請求項1又は2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項4】
前記被覆層は、ガラス原料から形成される粒子部を含む請求項1又は2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項5】
前記被覆層は、前記サイドブロックの上面を覆う耐火物を含む請求項1又は2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項6】
前記溶融炉は、電極のみによって前記溶融ガラスを生成する全電気溶融方式である請求項1又は2に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項7】
ガラス原料を加熱溶融して溶融ガラスを生成する溶融炉であって、
クロム煉瓦からなるサイドブロックと、前記サイドブロックの上部の表面に設けられる被覆層と、を備えることを特徴とする溶融炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス物品の製造方法及び溶融炉に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
周知のように、ガラス板、ガラス管、ガラス繊維等に代表されるガラス物品は、ガラス原料を溶解させて生成した溶融ガラスを所定の形状に成形することにより製造される。
【0003】
ガラス物品を製造する方法としては、溶融炉内で溶融ガラスを連続生成する工程を備えるものが公知である(例えば特許文献1参照)。この方法では、溶融炉内に貯留された溶融ガラスを電極により通電加熱しつつ、溶融ガラス上に連続供給したガラス原料を溶解させて新たな溶融ガラスを連続生成すると共に、溶融ガラスを溶融炉の流出口から炉外に流出させる(同文献の請求項1参照)。
【0004】
溶融ガラスの生成に使用される溶融炉は、電極が設けられた底壁と、底壁の周囲に設けられる側壁と、天井壁と、を有する(同文献の段落0036参照)。底壁及び側壁は、耐火ブロックとしてのボトムブロック及びサイドブロックにより構成されている。
【0005】
ボトムブロック及びサイドブロックは、例えばアルミナ又はジルコニアを含む耐火性セラミック材料等の耐火性材料から形成できるが、この耐火性セラミック材料は、イットリウム、ジルコン若しくはアルミナジルコニアシリカ、又は酸化クロムといった他の耐火性材料を含むことができる(例えば特許文献2の段落0049参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2020/004138号
特表2022-502334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の製造方法によってガラス物品を製造する場合、溶融炉内の溶融ガラスは、底壁及び側壁によって区画された空間に貯留される。この場合において、溶融ガラスがこの空間内に確実に貯留されるように、溶融ガラスの液面がサイドブロックの上部よりも下方に位置するように調整する必要がある。このため、サイドブロックの上部の表面は、溶融ガラスの液面から露出した状態となっている。
【0008】
クロム煉瓦からなるサイドブロックを用いる場合、溶融ガラスの液面から露出したサイドブロックの上部の表面は、溶融炉内の高温雰囲気に曝されることで昇華するおそれがあった。サイドブロックの上部が昇華により損耗すると、側壁からの溶融ガラスの漏出を招くおそれがあり、溶融炉の保守及び点検を頻繁に行う必要があった。
【0009】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、溶融炉におけるサイドブロックの損耗を抑制することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1) 本発明は上記の課題を解決するためのものであり、溶融炉内でガラス原料を加熱溶融して溶融ガラスを生成する溶融工程を備えるガラス物品の製造方法であって、前記溶融炉は、クロム煉瓦からなるサイドブロックと、サイドブロックの上部の表面に設けられる被覆層と、を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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