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公開番号2025011620
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023113842
出願日2023-07-11
発明の名称ガラス物品の製造装置および製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C03B 5/42 20060101AFI20250117BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】異物欠陥がガラス物品に発生するのを抑制する。
【解決手段】ガラス物品の製造装置1は、溶融ガラスGmを移送する移送管14と、移送管14を外周側に配置されて移送管14を保持する保持レンガ24とを備える。移送管14は、管状部16と、管状部16の端部16aに設けられたフランジ部17とを備え、管状部16の端部16aおよびフランジ部17は、保持レンガ24から露出している。保持レンガ24から露出する部分において、フランジ部17を内部に収容した状態で、管状部16の端部16aを外側から覆うカバー部材28が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
溶融ガラスを移送する移送管と、前記移送管の外周側に配置されて前記移送管を保持する保持レンガとを備えるガラス物品の製造装置であって、
前記移送管は、管状部と、管状部の端部に設けられたフランジ部とを備え、前記管状部の端部および前記フランジ部は、前記保持レンガから露出しており、
前記保持レンガから露出する部分において、前記フランジ部を内部に収容した状態で、前記管状部の前記端部を外側から覆うカバー部材を備えることを特徴とするガラス物品の製造装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記保持レンガを内部に収容して固定するケーシングを備え、
前記カバー部材が、前記ケーシングに沿って配置されている請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項3】
前記移送管は、気体を流通させて前記フランジ部を冷却する冷却装置を有し、
前記フランジ部の冷却に使用された前記気体が、前記カバー部材と前記移送管との間の空間に排出される請求項1又は2に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項4】
前記フランジ部は、第一フランジ部と、前記第一フランジ部と向き合わせて配置された第二フランジ部とを備え、
前記第一フランジ部の冷却に使用された前記気体の排出方向と、前記第二フランジ部の冷却に使用された前記気体の排出方向とが、互いに異なる請求項3に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項5】
前記カバー部材が、耐熱布からなる請求項1又は2に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のガラス物品の製造装置が備える移送管を用いて溶融ガラスを移送する工程を備えるガラス物品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、板ガラス等のガラス物品の製造装置および製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ガラス物品の製造装置は、ガラス溶融炉で生成された溶融ガラスを成形装置まで供給するために、溶融ガラスを移送する移送管と、移送管の外周側に配置されて移送管を保持する保持レンガとを備える(例えば特許文献1、2を参照)。通常、ガラス物品の製造装置は、移送管と保持レンガとからなる組を複数組備えており、隣接する各組の移送管の端部同士が連結された構成とされている。
【0003】
各移送管は、管状部と、管状部の端部に設けられたフランジ部とを備える。管状部の長手方向の中間部は、保持レンガによって周囲が囲まれている。一方、管状部の長手方向の端部およびフランジ部は、保持レンガによって周囲が囲まれることなく保持レンガから露出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-19629号公報
特開2019-108258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、移送管のうち、管状部の端部およびフランジ部が保持レンガから露出することに起因して、製造されるガラス物品で異物欠陥(例えば酸化スズブツ)が発生する場合がある。
【0006】
ここで、異物欠陥の発生原因は、次のように推測される。つまり、保持レンガから露出した管状部の端部およびフランジ部に対応する位置において、移送管の内部に空気層が形成される場合がある。そして、この空気層には、移送管の内部を移送される溶融ガラスから一部の成分(例えばSnO

)が揮発する場合がある。しかしながら、保持レンガから露出した移送管の端部およびフランジ部は、特に冬場などでは外気によって冷却されやすい。その結果、空気層に揮発したSnO

等の成分が冷却固化して溶融ガラスに混入し、酸化スズブツ等の異物欠陥がガラス物品に発生すると考えられる。なお、SnO

は、例えば、清澄剤として溶融ガラス中に添加される。
【0007】
本発明は、異物欠陥がガラス物品に発生するのを抑制することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1) 上記の課題を解決するために創案された本発明は、溶融ガラスを移送する移送管と、移送管の外周側に配置されて移送管を保持する保持レンガとを備えるガラス物品の製造装置であって、移送管は、管状部と、管状部の端部に設けられたフランジ部とを備え、管状部の端部およびフランジ部は、保持レンガから露出しており、保持レンガから露出する部分において、フランジ部を内部に収容した状態で、管状部の端部を外側から覆うカバー部材を備えることを特徴とする。
【0009】
このようにすれば、保持レンガから露出した移送管の管状部およびフランジ部が、カバー部材によって保温される。そのため、保持レンガから露出した移送管の管状部およびフランジ部の外気による冷却を抑制し、ガラス物品に異物欠陥が発生するのを抑制できる。
【0010】
(2) 上記(1)の構成において、保持レンガを内部に収容して固定するケーシングを備え、カバー部材が、ケーシングに沿って配置されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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