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公開番号2024155352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070006
出願日2023-04-21
発明の名称車両用ガラスモジュール
出願人日本板硝子株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類C03C 27/12 20060101AFI20241024BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】美観に優れ、車両性能を向上可能な仕切部材としての車両用ガラスモジュールを提供する。
【解決手段】車室50内の仕切部材として用いられる車両用ガラスモジュール1は、車室50の一方側X1に配置される第一ガラス板と、車室50の他方側X2に配置される第二ガラス板とを有する合わせガラス10と、第一ガラス板と第二ガラス板との間に配置される遮音機能を有する中間層と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車室内の仕切部材として用いられる車両用ガラスモジュールであって、
前記車室の一方側に配置される第一ガラス板と、前記車室の他方側に配置される第二ガラス板とを有する合わせガラスと、
前記第一ガラス板と前記第二ガラス板との間に配置される遮音機能を有する中間層と、を備えた車両用ガラスモジュール。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記仕切部材は、運転席と後部座席とを仕切る請求項1に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項3】
前記仕切部材は、前記車室の内壁又は前記運転席の背凭れ部の背面に固定されている請求項2に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項4】
前記仕切部材は、前記運転席が配置される第一空間と前記後部座席が配置される第二空間とに前記車室内を分離している請求項2に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項5】
前記仕切部材は、後部座席と前記後部座席の後方に設けられる荷室とを仕切る請求項1に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項6】
前記仕切部材は、前記車室の内壁又は前記後部座席の背面に固定されている請求項5に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項7】
前記仕切部材は、前記後部座席が配置される第一空間と前記荷室が配置される第二空間とに前記車室内を分離している請求項6に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項8】
前記第一ガラス板及び前記第二ガラス板は、圧縮応力が70MPa以下である請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項9】
前記合わせガラスは、フラットな板ガラスである請求項8に記載の車両用ガラスモジュール。
【請求項10】
前記合わせガラスは、湾曲した板ガラスである請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用ガラスモジュール。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車室内の仕切部材として用いられる車両用ガラスモジュールに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、タクシーや高級車等において、防犯を目的として運転席と後部座席とを仕切る仕切り板が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の仕切り板は、透明なポリカーボネイト製であり、左右のセンターピラーを連結する隔壁部材の上側に固定された本体部と、車両前方側に向けて円弧状に屈曲した屈曲部と、屈曲部から車両前方側に向けて延在する延在部とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/129074号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の車室内の仕切部材は、特許文献1に記載のように透明な樹脂で形成されており、後部座席から衝撃を受けたとき、全体が前方に倒れて運転手に悪影響を及ぼす。また、透明な樹脂は美観上好ましくなく、後部座席に着座した乗員の会話が運転者に聞かれることでプライバシー確保の観点からも好ましくない。さらに、昨今普及している電動自動車であれば、外部の騒音によって静寂性が損なわれる。
【0006】
そこで、美観に優れ、車両性能を向上可能な仕切部材としての車両用ガラスモジュールが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両用ガラスモジュールの特徴構成は、車室内の仕切部材として用いられる車両用ガラスモジュールであって、前記車室の一方側に配置される第一ガラス板と、前記車室の他方側に配置される第二ガラス板とを有する合わせガラスと、前記第一ガラス板と前記第二ガラス板との間に配置される遮音機能を有する中間層と、を備えた点にある。
【0008】
本構成では、車室内の仕切部材として用いられる車両用ガラスモジュールが合わせガラスを備えているため、光沢感を演出することが可能となり、美観に優れる。また、第一ガラス板と第二ガラス板との間に遮音機能を有する中間層を配置しているため、車両用ガラスモジュールによって仕切られた両空間において一方空間から他方空間への音漏れを抑制できる。これにより、車両用ガラスモジュールが、例えば車室の一方側の運転席と車室の他方側の後部座席との間に配置された場合には、後部座席に着座した乗員の会話が運転者に届き難い。
【0009】
また、この遮音機能を有する中間層は、遮音機能を適正に発揮するうえで所定の厚みを有する必要がある。このため、仮に車両用ガラスモジュールのうち例えば第二ガラス板に衝撃が加えられたとしても、中間層が第一ガラス板の破損抑止部材として作用す
る。これ
により、車両用ガラスモジュールが例えば運転席と後部座席との間に配置された場合には、仕切部材が前方に倒れて運転者を押圧するといった不都合も防止できる。このように、美観に優れ、車両性能を向上可能な車両用ガラスモジュールとなっている。
【0010】
他の特徴構成は、前記仕切部材は、運転席と後部座席とを仕切る点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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