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公開番号2024152531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066777
出願日2023-04-15
発明の名称シフトレンジの制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/02 20060101AFI20241018BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】PレンジからDレンジへのシフトレンジの変更時に車両の飛び出しやずり下がりを抑制しつつDレンジへの変更が不許可となる頻度を抑制できる、シフトレンジの制御装置を提供する。
【解決手段】ブレーキペダル52の踏力に応じたマスタシリンダ圧Pmcが判定値Pmc_jdg以上である場合にPレンジからDレンジへの車両10のシフトレンジの変更を許可する、電子制御装置(=シフトレンジの制御装置)90であって、車両10の飛び出しが抑制されるようにアイドル回転速度Ne_idに基づいて算出されるマスタシリンダ圧Pmcの下限値Pmc1と、車両10のずり下がりが抑制されるように勾配角θsrに基づいて算出されるマスタシリンダ圧Pmcの下限値Pmc2と、のうち大きい方が判定値Pmc_jdgに設定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ブレーキペダルの踏力に応じたマスタシリンダ圧が所定値以上である場合にPレンジからDレンジへの車両のシフトレンジの変更を許可する、シフトレンジの制御装置であって、
前記車両の飛び出しが抑制されるようにアイドル回転速度に基づいて算出される前記マスタシリンダ圧の下限値と、前記車両のずり下がりが抑制されるように勾配角に基づいて算出される前記マスタシリンダ圧の下限値と、のうち大きい方を前記所定値に設定する
ことを特徴とするシフトレンジの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ブレーキペダルの踏力に応じたマスタシリンダ圧が所定値以上である場合にPレンジからDレンジへの車両のシフトレンジの変更を許可する、シフトレンジの制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両が走行状態から停止状態になった場合において、ブレーキペダルの踏力に応じたマスタシリンダ圧がアイドリングストップの実行判断に用いられる所定値以上である場合にはアイドリングストップが実行され、そうでない場合にはアイドリングストップが実行されない制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。アイドリングストップの実行判断に用いられる所定値が低く設定されると、マスタシリンダ圧が所定値以上であってもアイドリングストップ実行時に車両の制動力が不十分な状態となるおそれがある。一方、アイドリングストップの実行判断に用いられる所定値が高く設定されると、マスタシリンダ圧が所定値未満で不足しているとしてアイドリングストップが不実行とされる頻度が高くなるおそれがある。特許文献1に記載の制御装置では、アイドリングストップ実行時に車両の制動力が十分に確保され且つアイドリングストップが不実行とされる頻度を抑制するように制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-344665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、駐車時にマスタシリンダ圧がシフトレンジの切替許可判断に用いられる所定値以上である場合にはPレンジからDレンジへのシフトレンジの変更(=所謂ガレージシフト)を許可し、そうでない場合にはガレージシフトを許可しない、シフトレンジの制御装置においては、以下の課題があった。
【0005】
シフトレンジの切替許可判断に用いられる所定値が低く設定されると、マスタシリンダ圧が所定値以上であってもガレージシフト時に車両の制動力が不足して飛び出したりずり下がったりするおそれがある。一方、シフトレンジの切替許可判断に用いられる所定値が高く設定されると、マスタシリンダ圧が所定値未満で不足しているとしてガレージシフトが不許可となる頻度が高くなって不便となるおそれがある。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、PレンジからDレンジへのシフトレンジの変更時に車両の飛び出しやずり下がりを抑制しつつDレンジへの変更が不許可となる頻度を抑制できる、シフトレンジの制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨とするところは、ブレーキペダルの踏力に応じたマスタシリンダ圧が所定値以上である場合にPレンジからDレンジへの車両のシフトレンジの変更を許可する、シフトレンジの制御装置であって、前記車両の飛び出しが抑制されるようにアイドル回転速度に基づいて算出される前記マスタシリンダ圧の下限値と、前記車両のずり下がりが抑制されるように勾配角に基づいて算出される前記マスタシリンダ圧の下限値と、のうち大きい方を前記所定値に設定することにある。
【発明の効果】
【0008】
本発明のシフトレンジの制御装置によれば、前記車両の飛び出しが抑制されるようにアイドル回転速度に基づいて算出される前記マスタシリンダ圧の下限値と、前記車両のずり下がりが抑制されるように勾配角に基づいて算出される前記マスタシリンダ圧の下限値と、のうち大きい方が前記所定値に設定される。これにより、PレンジからDレンジへのシフトレンジの変更時に車両の飛び出しやずり下がりが抑制されつつDレンジへの変更が不許可となる頻度が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施例に係る電子制御装置が搭載される車両の概略構成図であるとともに、車両における各種制御のための制御機能の要部を表す機能ブロック図である。
路面の勾配角と、車両に作用する力と、の関係を説明する図であって、(a)は、降坂路の場合であり、(b)は、登坂路の場合である。
マスタシリンダ下限圧の説明図であって、(a)は、アイドル回転速度と、車両の飛び出し抑制のために必要なマスタシリンダ下限圧と、の関係を表すマップの例であり、(b)は、勾配角と、車両のずり下がり抑制のために必要なマスタシリンダ下限圧と、の関係を表すマップの例である。
図1に示す電子制御装置の制御作動を説明するフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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