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公開番号2024089742
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205122
出願日2022-12-22
発明の名称熱応動式自動弁
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類F16T 1/10 20060101AFI20240627BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ドレン等の排出対象流体の流入量に応じて弁の開度を変化させ、蒸気等の移送流体の流出を抑制する。
【解決手段】弁室2には、周辺温度に反応して膨張又は収縮する第1開閉器4及び第2開閉器6が鉛直方向に沿って配置されており、連結棒8によって接続されている。連結棒8の下端部81は、第1開閉器4が揺動可能なように支持する。弁室2に蒸気が充満している場合、第1開閉器4及び第2開閉器6の双方は膨張状態にあり、第1開閉器4の弁体4aは弁口20を閉塞している。室2に比較的少ないドレンが流入した場合、下部に位置する第1開閉器4のみが収縮状態に変化して弁口20を半開状態にするため、ドレン排出直後の蒸気漏れを抑えることができる。弁室2に多量のドレンが流入した場合、第1開閉器4及び第2開閉器6の双方が収縮状態に変化して弁口20を大きく開放し、多量のドレンを迅速に排出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに温度が異なる移送流体及び排出対象流体が流入する流入部、流入した当該移送流体又は当該排出対象流体が滞留する弁室空間、及び当該弁室空間を外部に開放して当該排出流体を排出する弁口部、を有する本体部、
前記弁室空間に位置し、前記移送流体と前記排出対象流体との温度差に反応して開放動作又は閉塞動作を行う基本開閉手段であって、当該開放動作又は当該閉塞動作に従って前記弁口部を開放又は閉塞する弁体部を有する基本開閉手段、
前記弁室空間に位置し、前記移送流体と前記排出対象流体との温度差に反応して開放動作又は閉塞動作を行う補助開閉手段、
前記補助開閉手段と前記基本開閉手段とを連結する連結手段であって、前記補助開閉手段と前記基本開閉手段との間に所定の離隔距離を生じさせる連結手段
を備えた熱応動式自動弁。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
請求項1に係る熱応動式自動弁において、
前記補助開閉手段と前記基本開閉手段とは、鉛直方向に対応する方向に配置されており、
前記補助開閉手段の開放動作は、前記基本開閉手段を鉛直方向に引き上げることによって前記弁体部の開放を補助する
ことを特徴とする熱応動式自動弁。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に係る熱応動式自動弁において、
前記連結手段は、補助接続部及び基本接続部を有しており、当該補助接続部が前記補助開閉手段に接続され、当該基本接続部が前記基本開閉手段に接続されることによって、前記補助開閉手段と前記基本開閉手段とを連結し、
前記補助接続部又は前記基本接続部のいずれか一方又は双方は、前記補助開閉手段又は前記基本開閉手段のいずれか一方又は双方が揺動可能なように、前記補助開閉手段又は前記基本開閉手段に接続されている
ことを特徴とする熱応動式自動弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に係る熱応動式自動弁は、流入する流体の温度に応じて開閉する自動弁の構成の技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
熱応動式自動弁としては、たとえば熱応動式スチームトラップがある。スチームトラップは、蒸気を移送する配管系統に接続され、蒸気が凝縮して発生するドレン(凝縮水)を適宜、配管系統外に自動的に排出する装置であり、熱応動式スチームトラップは蒸気とドレンの温度差を利用して開閉する自動弁である。
【0003】
従来の熱応動式スチームトラップとして、後記特許文献1に開示されているものがある。この従来の熱応動式スチームトラップには、弁ケーシング内の弁室3に2つの温度制御機素8、9が上下に並べて配置されている。温度制御機素8、9の内部空間である収容室13a、13bには、それぞれ膨張媒体15a、15bが封入されており、周辺温度に反応して膨張又は収縮し、各々、ダイヤフラム14a、14bを変形させる。
【0004】
下側の温度制御機素9の下面には栓部材12bが固定されている。この栓部材12bは弁部18として機能し、温度制御機素9の作動に従って上下動して、弁部18が弁座部材6に形成されている導出路7を開閉する。なお、温度制御機素8、9はコイルスプリング19によって常時、上方向に付勢されており、温度制御機素8、9の膨張媒体15a、15bの収縮時には、熱応動式スチームトラップを開弁状態に維持する。
【0005】
弁室3に温度が低いドレンが流入した場合、膨張媒体15a、15bは収縮し、ダイヤフラム14a、14bがそれぞれ壁部材11a、11b側に変位する。これによって、コイルスプリング19の付勢を受け、弁部18は弁座部材6から離座して導出路7を開放して開弁する。そして、ドレンの排出によって弁室3に高温の蒸気が流入した場合、膨脹媒体15a、15bが膨張してコイルスプリング19を圧縮しながら弁部18が弁座部材6に着座し、導出路7を閉塞して閉弁する。
【0006】
このように、2つの温度制御機素8、9が同時に作動することによって、2つの膨脹媒体(温度制御機素8、9)の膨脹又は収縮によるダイヤフラム14a、14bの変位の総和が、弁座部材6に形成された導出路7に対する弁部18の変位となる。このため、開弁時には弁部18と弁座部材6との間に充分な排出流路を形成することができ、多量のドレンの素早い排出が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平7-139694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、前述の特許文献1に開示された技術においては、弁室3にドレンが流入した場合、2つの温度制御機素8、9が同時に収縮するため、ドレンの流入量の多少にかかわらず弁部18と弁座部材6との間が大きく開くことになる。ドレン排出完了の直後に弁室3に高圧の蒸気が流入してきた場合、温度制御機素8、9が温度変化に反応して閉弁するまでの間、蒸気が弁座部材6の導出路7から流出してしまう虞がある。
【0009】
そこで本願に係る熱応動式自動弁は、ドレン等の排出対象流体の流入量に応じて開弁の開度を段階的に変化させることが可能であり、蒸気等の移送流体の外部流出を抑えることが可能な熱応動式自動弁の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願に係る熱応動式自動弁は、
互いに温度が異なる移送流体及び排出対象流体が流入する流入部、流入した当該移送流体又は当該排出対象流体が滞留する弁室空間、及び当該弁室空間を外部に開放して当該排出流体を排出する弁口部、を有する本体部、
前記弁室空間に位置し、前記移送流体と前記排出対象流体との温度差に反応して開放動作又は閉塞動作を行う基本開閉手段であって、当該開放動作又は当該閉塞動作に従って前記弁口部を開放又は閉塞する弁体部を有する基本開閉手段、
前記弁室空間に位置し、前記移送流体と前記排出対象流体との温度差に反応して開放動作又は閉塞動作を行う補助開閉手段、
前記補助開閉手段と前記基本開閉手段とを連結する連結手段であって、前記補助開閉手段と前記基本開閉手段との間に所定の離隔距離を生じさせる連結手段、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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