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公開番号
2024152334
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066463
出願日
2023-04-14
発明の名称
即席油揚げ麺の製造方法及び即席油揚げ麺
出願人
エースコック株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A23L
7/113 20160101AFI20241018BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明の目的は、余分な添加物を添加することなく、油脂含量を低減することができる即席油揚げ麺の製造方法及びその製造方法によって得られた即席油揚げ麺を提供することである。
【解決手段】混合工程、製麺工程、α化工程、水分付与工程、及びフライ乾燥工程を備える即席油揚げ麺の製造方法であって、
前記混合工程で用いる原材料は、小麦粉、でん粉、及び、植物性たんぱくからなる群より選ばれる少なくとも1種の原料粉を含み、
前記原料粉のたんぱく質含量の合計が、6.3~10.3質量%であり、かつ、
前記製麺工程が、前記混合工程で得られた麺生地を、減圧下において押し出して小塊又は板状とした後に麺線化する工程である、
即席油揚げ麺の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
混合工程、製麺工程、α化工程、水分付与工程、及びフライ乾燥工程を備える即席油揚げ麺の製造方法であって、
前記混合工程で用いる原材料は、小麦粉、でん粉、及び、植物性たんぱくからなる群より選ばれる少なくとも1種の原料粉を含み、
前記原料粉のたんぱく質含量の合計が、6.3~10.3質量%であり、かつ、
前記製麺工程が、前記混合工程で得られた麺生地を、減圧下において押し出して小塊又は板状とした後に麺線化する工程である、
即席油揚げ麺の製造方法。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記水分付与工程は、前記α化工程の後、かつ、前記フライ乾燥工程で麺線をカットする前までの間に、前記α化工程で得られた麺線に、水又は着味液を付与する工程であり、
前記水分付与工程で麺線に与える水分量が、前記製麺工程で得られた麺線100g当たり25~47mlである、請求項1に記載の即席油揚げ麺の製造方法。
【請求項3】
前記水分付与工程で付与される水の温度が30~60℃である、請求項2に記載の即席油揚げ麺の製造方法。
【請求項4】
前記即席油揚げ麺の油脂含量が、14.5%未満である、請求項1に記載の即席油揚げ麺の製造方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の即席油揚げ麺の製造方法によって得られた即席油揚げ麺。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、即席油揚げ麺の製造方法及び即席油揚げ麺に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
即席油揚げ(フライ)麺は、通常、生麺線を蒸煮してα化処理した麺を150℃程度の高温の油でフライ処理して乾燥させた麺であり、熱湯を注加するだけ、又は1~数分程度炊いて調理するだけで喫食することができる。
即席油揚げ麺は、油で揚げて乾燥させることから、油で揚げる以外の乾燥方法(例えば、熱風乾燥、マイクロ波乾燥等)で乾燥させるノンフライ麺に比べて、麺の油脂含量がどうしても多くなり、高カロリーとなるという欠点がある。
【0003】
そこで、油揚げ麺の油脂含量を低減するため、様々な提案がなされている(例えば、特許文献1及び2)。
【0004】
特許文献1には、ミキサーで混錬した生地をエクストルーダーで押し出してから麺帯を製造することで、即席油揚げ麺の油脂含量を15~17%にまで減少させることが記載されている。
しかしながら、この特許文献1に記載の製造方法では、油脂含量をこれ以上は減少させることができなかった。
特許文献2には、油脂含量が低く、かん水焼けのないフライ麺の製造方法として、炭酸ナトリウム及び/又は炭酸カリウムを麺原料粉に対して0.3~0.6重量%と酸性物質とを混練し、pHが7.5~8.5のドウを調整した後、ドウを押し出すか、ドウを圧延した後に切出して生麺線を得た後、蒸煮し、着味後、フライ乾燥する方法が記載されている。
しかしながら、特許文献2に記載の方法は、かん水及びpH調整のための酸性物質(リン酸1ナトリウム、リン酸1カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、有機酸、酸性増粘多糖類のいずれか一つ以上)を大量に入れる必要がある。
健康に対する意識が、益々向上していることから、余分な添加物を添加することなく、油脂含量がより低減された即席油揚げ麺が切望されている。
【0005】
また、フライ工程前に、麺中の水分値が高くなると、フライ工程において乾燥に時間がかかることから、麺の油脂含量が高くなることが知られている。
例えば、特許文献3には、過度の水分によりフライ処理時に過度の発泡が起き、水分と油脂の置換が促進されるため、油脂含量が低減されにくくなることが記載されている(段落[0014])。
また、特許文献4には、油揚処理前の水分含有量が多いほど、油揚処理後の油脂含有率が高いことが記載されている(表1)。
【0006】
これら特許文献3及び4に記載されているとおり、乾燥前の麺の水分量を増やすと、かえってフライ工程において油脂含量が増えることから、油脂含量が低減した即席油揚げ麺を製造するためには、乾燥前に麺に水分を付与することについて阻害要因が存在しているのが技術常識であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平9-294553号公報
特許第5039716号公報
特開2018-134094号公報
特開昭58-175462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、余分な添加物を添加することなく、油脂含量を低減することができる即席油揚げ麺の製造方法及びその製造方法によって得られた即席油揚げ麺を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らが、油脂含量を低減できる即席油揚げ麺の製造方法を開発すべく鋭意検討した結果、原材料に、小麦粉、でん粉、及び、植物性たんぱくからなる群より選ばれる少なくとも1種を、それらのたんぱく質含量が、6.3~10.3質量%となるように使用し、製麺工程において麺生地を減圧下において押し出しして麺線化することによって、上記目的が達成できることを見出した。本発明はこのような知見に基づき完成されたものである。
【0010】
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
項1.
混合工程、製麺工程、α化工程、水分付与工程、及びフライ乾燥工程を備える即席油揚げ麺の製造方法であって、
前記混合工程で用いる原材料は、小麦粉、でん粉、及び、植物性たんぱくからなる群より選ばれる少なくとも1種の原料粉を含み、
前記原料粉のたんぱく質含量の合計が、6.3~10.3質量%であり、かつ、
前記製麺工程が、前記混合工程で得られた麺生地を、減圧下において押し出して小塊又は板状とした後に麺線化する工程である、
即席油揚げ麺の製造方法。
項2.
前記水分付与工程は、前記α化工程の後、かつ、前記フライ乾燥工程で麺線をカットする前までの間に、前記α化工程で得られた麺線に、水又は着味液を付与する工程であり、
前記水分付与工程で麺線に与える水分量が、前記製麺工程で得られた麺線100g当たり25~47mlである、項1に記載の即席油揚げ麺の製造方法。
項3.
前記水分付与工程で付与される水の温度が30~60℃である、項2に記載の即席油揚げ麺の製造方法。
項4.
前記即席油揚げ麺の油脂含量が、14.5%未満である、項1に記載の即席油揚げ麺の製造方法。
項5.
項1~4のいずれか一項に記載の即席油揚げ麺の製造方法によって得られた即席油揚げ麺。
(【0011】以降は省略されています)
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