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公開番号
2024152289
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066399
出願日
2023-04-14
発明の名称
シス型カロテノイド含有の固形製剤及びシス型カロテノイド含有の固形製剤の製造方法
出願人
学校法人 名城大学
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
A23L
5/44 20160101AFI20241018BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】シス型カロテノイドを長期間、安定して保管できる技術を提供する。
【解決手段】シス型カロテノイド含有の固形製剤は、シス型カロテノイドと、賦形剤と、を含有する固形製剤であって、カロテノイド全体に対する前記シス型カロテノイドの含有率が40質量%以上である。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
シス型カロテノイドと、賦形剤と、を含有する固形製剤であって、
カロテノイド全体に対する前記シス型カロテノイドの含有率が40質量%以上であるシス型カロテノイド含有の固形製剤。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記固形製剤全体に対する前記カロテノイド全体の量をA質量%とし、
前記固形製剤を、30℃の暗所にて、6週間保管した後に測定した、前記固形製剤全体に対する前記カロテノイド全体の量をB質量%とした場合に、
B/A≧0.6
を満たす請求項1に記載のシス型カロテノイド含有の固形製剤。
【請求項3】
カロテノイドと、賦形剤と、溶媒と、を含有する溶液から、シス型カロテノイドを含有する固形製剤を製造する方法であって、
前記溶液における、前記賦形剤の量と前記カロテノイドの量の合計を100質量%とした場合の前記カロテノイドの量をC質量%とし、
前記固形製剤における、前記賦形剤の量と前記カロテノイドの量の合計を100質量%とした場合の前記カロテノイドの量をD質量%とした場合に、
D/C≧0.3
を満たし、
前記固形製剤における、前記カロテノイド全体に対する前記シス型カロテノイドの含有率が40質量%以上である、シス型カロテノイド含有の固形製剤の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、シス型カロテノイド含有の固形製剤及びシス型カロテノイド含有の固形製剤の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
自然界に広く存在するカロテノイド類は強力な抗酸化作用を有し、カラーバリエーションが多様であることから、健康食品や化粧品、食用色素など幅広い用途で利用されている。
【0003】
特許文献1には、シス型カロテノイドを安定して保管することを目的として、シス型カロテノイドを、抗酸化剤、有機酸塩又は植物油若しくはサメ肝油の存在下で保管する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-080682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、シス型アスタキサンチンにトコフェノールや没食子酸プロピル等の抗酸化剤を添加すると、安定性を向上できる。しかし、シス型カロテノイドを、有機溶媒や油脂中で保管した場合には、30℃で、3週間保管した場合、約30%のシス型アスタキサンチンがトランス型に異性化する。
【0006】
本開示は、上記の実情に鑑みてなされたものであって、シス型カロテノイドを長期間、安定して保管できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者は、シス型カロテノイドを賦形剤とともに固形製剤化すると、長期間カロテノイドのシス型構造を維持できるとともに、カロテノイドの分解を抑制できるという新たな知見を得て、本開示の技術を開発するに至った。
【0008】
本開示の一態様であるシス型カロテノイド含有の固形製剤は、シス型カロテノイドと、賦形剤と、を含有する固形製剤であって、カロテノイド全体に対する前記シス型カロテノイドの含有率が40質量%以上である。
【0009】
本開示によれば、シス型カロテノイドを長期間、安定して保管できるシス型カロテノイド含有の固形製剤及びシス型カロテノイド含有の固形製剤の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
固形製剤の製造方法を説明するための図である。
(A)は、アスタキサンチン結晶のSEM(走査電子顕微鏡)像である。(B)は、ポリビニルピロリドンのSEM像である。(C)は、アスタキサンチンの粉末製剤を2000倍で観察したSEM像である。(D)は、アスタキサンチンの粉末製剤を5000倍で観察したSEM像である。
(A)は、ポリビニルピロリドンを用いたシス型リコピン含有の固形製剤のシス型カロテノイド比率に関するグラフである。(B)は、ポリビニルピロリドンを用いたシス型リコピン含有の固形製剤のカロテノイドの残存率に関するグラフである。
(A)は、シクロデキストリンを用いたシス型リコピン含有の固形製剤のシス型カロテノイド比率に関するグラフである。(B)は、シクロデキストリンを用いたシス型リコピン含有の固形製剤のカロテノイドの残存率に関するグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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