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公開番号2024152185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066224
出願日2023-04-14
発明の名称配管固定装置
出願人エヌパット株式会社,鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類F16L 3/08 20060101AFI20241018BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】地震発生時に配管が長手方向に移動することを抑制する。
【解決手段】配管2を固定する配管固定装置1は、配管2の長手方向に直交し、配管2を挟んで互いに対向する一対の支持部材5a,5bと、一対の支持部材5a,5bのそれぞれに取り付けられ、先端20aを配管2の外周面2sに埋入させるボルト部材20と、を備える構成である。かかる構成によれば、一対の支持部材5a,5bに取り付けられるボルト部材20の先端20aが配管2の外周面2sに埋入して係合するため、配管2の滑りを抑制でき、配管2が長手方向へ移動してしまうことを良好に抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
配管を固定する配管固定装置であって、
前記配管の長手方向に直交し、前記配管を挟んで互いに対向する一対の支持部材と、
前記一対の支持部材のそれぞれに取り付けられ、先端を前記配管の外周面に埋入させるボルト部材と、
を備えることを特徴とする配管固定装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記配管の外周面を覆う断熱部材、
を更に備え、
前記一対の支持部材は、前記断熱部材の外周面に近接又は接触する状態に設置され、
前記ボルト部材は、前記断熱部材を貫通し、前記先端が前記配管の外周面に埋入した状態に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の配管固定装置。
【請求項3】
前記断熱部材には、前記ボルト部材を挿通する貫通孔が予め形成されることを特徴とする請求項2に記載の配管固定装置。
【請求項4】
前記一対の支持部材は、上下方向に所定間隔を隔てて水平方向に設置され、
前記一対の支持部材のうちの一方が前記配管を支持する基台として設けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の配管固定装置。
【請求項5】
前記一対の支持部材の間には、同径の複数の配管を固定可能であることを特徴とする請求項4に記載の配管固定装置。
【請求項6】
前記配管を支持する基台、
を更に備え、
前記一対の支持部材は、前記基台に支持される前記配管を挟んで前記基台から立設する状態に取り付けられ、上端部が連結部材によって互いに連結されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の配管固定装置。
【請求項7】
前記基台は、複数の配管を支持し、
前記一対の支持部材は、前記基台に支持される前記複数の配管のそれぞれに対応して前記基台に取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の配管固定装置。
【請求項8】
前記ボルト部材は、先端が円環状に突出していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の配管固定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建造物に設置される各種配管を固定する配管固定装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
建造物には様々な配管が設置される。例えば冷温水を供給する配管には、鋼管などの金属管が使用されることが多い。また、冷温水の供給量に応じて、50A(外径60.5mm)、65A(外径76.3mm)、80A(外径89.1mm)、90A(101.6mm)、100A(外径114.3mm)といった外径寸法の配管が設置される。尚、100Aを超える外形寸法の配管が設置されることもある。
【0003】
この種の配管はU字バンドやU字ボルトを使用して架台やブラケットに固定され、床面や天井空間などに設置されている。ここで、配管内を冷温水が流れる場合、熱損失を防止する観点から配管の外周面には断熱部材(保温材)が巻付けられた状態で設置される。特に配管内を冷却水が流れる場合には、結露水が下方に滴り落ちることを防ぐために断熱部材が重要となる。
【0004】
従来、架台やブラケットなどの基台に配管を固定する箇所において断熱性を確保するため、例えば基台上に断熱性を有する底部ブロックを配置し、その底部ブロックに形成された半円状切欠部に配管を設置した後、底部ブロックの上部に、配管の上半部を覆い、且つ、底部ブロックに接合する頂部ブロックを配置し、U字ボルトなどを使用して底部ブロックと頂部ブロックの内側に保持された配管を基台に固定する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-177081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された固定方法では、地震などによって配管の長手方向に強い応力が発生した場合、U字ボルトなどで固定された配管が長手方向に移動してしまい、配管が破損するという問題がある。例えば、配管が長手方向に移動すると、配管が延設された方向に位置するエルボ部分(配管が屈曲した部分)に応力が集中し、エルボ部分が破損するという問題がある。また、配管が長手方向に移動すると、配管を保持しているブロックとの間に大きな衝撃(摩擦力)が作用するため、底部ブロック及び頂部ブロックが破損してしまい、基台が配管を適切に保持できない状態に陥ってしまうという問題もある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、配管が長手方向に移動することを抑制できるようにした配管固定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、第1に、本発明は、配管を固定する配管固定装置であって、前記配管の長手方向に直交し、前記配管を挟んで互いに対向する一対の支持部材と、前記一対の支持部材のそれぞれに取り付けられ、先端を前記配管の外周面に埋入させるボルト部材と、を備えることを特徴とする構成である。
【0009】
かかる第1の構成によれば、配管固定装置は、配管の外周面にボルト部材の先端を埋入させた状態で配管を一対の支持部材に固定できるため、配管が長手方向に移動することを抑制することができるようになる。
【0010】
第2に、本発明は、第1の構成を有する配管固定装置において、前記配管の外周面を覆う断熱部材、を更に備え、前記一対の支持部材は、前記断熱部材の外周面に近接又は接触する状態に設置され、前記ボルト部材は、前記断熱部材を貫通し、前記先端が前記配管の外周面に埋入した状態に取り付けられることを特徴とする構成である。
(【0011】以降は省略されています)

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