TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024152157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066191
出願日2023-04-14
発明の名称開閉装置
出願人IHI運搬機械株式会社
代理人個人,個人
主分類E05F 15/646 20150101AFI20241018BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】内部と外部を仕切る仕切板に対し垂直に通る開口を全開及び全閉することができ、仕切板の内側に梁等があっても全閉時に扉の外面をその周囲の外面と面一にできる開閉装置を提供する。
【解決手段】開閉装置10が、仕切板P(水平床3)に対し垂直に通る開口4の内面に近接して位置する扉12と、仕切板Pの内側に設けられた駆動装置20と、を備え、開口4を全開及び全閉する。駆動装置20は、開口を全開する全開位置FOと開口を全閉する全閉位置FCとの間で扉12を移動する。全閉動作において、全開位置FOから開口の真下まで扉12を水平移動し、次いで扉12を全閉位置FCまで鉛直に上昇させる。全開動作において、全閉位置FCから扉12を鉛直に下降させ、次いで全開位置FOまで扉12を水平移動する。
【選択図】図5

特許請求の範囲【請求項1】
内部と外部を仕切る仕切板に対し垂直に通る開口を全開及び全閉する開閉装置であって、
外縁が前記開口の内面に近接して位置する扉と、
前記仕切板の内側に設けられた駆動装置と、を備え、
前記駆動装置は、前記開口を全開する全開位置と前記開口を全閉する全閉位置との間で前記扉を移動し、
前記全閉位置において、前記扉の扉外面は前記仕切板の仕切外面と面一に位置し、
全閉動作において、前記全開位置から前記開口に対し垂直方向の内方位置まで前記扉を前記仕切外面に対し平行に移動し、次いで前記扉を前記全閉位置まで前記開口に対し垂直方向外方に移動し、
全開動作において、前記全閉位置から前記扉を前記開口に対し垂直方向内方に移動し、次いで前記全開位置まで前記扉を前記仕切外面に対し平行に移動する、開閉装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記仕切板は、上面が水平な水平床であり、
前記全閉位置において、前記扉の上面は前記水平床の上面と同一高さに位置し、
前記全閉動作において、前記全開位置から前記開口の真下まで前記扉を水平移動し、次いで前記扉を前記全閉位置まで鉛直に上昇させ、
前記全開動作において、前記全閉位置から前記扉を鉛直に下降させ、次いで前記全開位置まで前記扉を水平移動する、請求項1の開閉装置。
【請求項3】
前記仕切板は、外面が鉛直な鉛直壁であり、
前記全閉動作において、前記全開位置から前記開口と同一高さまで前記扉を昇降し、次いで前記扉を前記全閉位置まで水平移動させ、
前記全開動作において、前記全閉位置から前記扉を内方へ水平移動させ、次いで前記全開位置まで前記扉を昇降する、請求項1の開閉装置。
【請求項4】
平面視で前記開口の中心Oに対し、前記水平移動の方向をX方向、これに直交する水平方向をY方向と定義し、
前記駆動装置は、
前記扉の下方に固定され、Y方向の両側に固定された1対の扉支持部材と、
床下の開口両側の対称位置に設けられ前記扉支持部材を移動する1対の駆動機構と、
1対の前記駆動機構を同期駆動する同期駆動装置と、を有する、請求項2に記載の開閉装置。
【請求項5】
前記扉支持部材は、前記開口の外側までY方向に延びかつX方向に間隔を隔てた1対の水平支持棒を有し、
前記駆動機構は、
前記水平床の下方に固定され、1対の前記水平支持棒をX方向と鉛直方向にそれぞれ案内するL型案内溝を有するガイド部材と、
X方向に1対の前記水平支持棒と同じ間隔を隔てて位置し、前記ガイド部材に対しX方向に移動可能に設けられ、1対の前記水平支持棒を鉛直面内でそれぞれ斜めに案内する傾斜案内溝を有するドライブプレートと、を有する、請求項4に記載の開閉装置。
【請求項6】
前記ドライブプレートは、前記傾斜案内溝の上端部と連通し前記傾斜案内溝の傾斜方向に水平に延びる水平案内溝を有する、請求項5に記載の開閉装置。
【請求項7】
1対の前記水平支持棒は、前記扉の上面から使用状態において同一高さに設定されおり、
前記ガイド部材は、前記水平支持棒の一方をX方向と鉛直方向に案内する第1L型案内溝を有する第1ガイドプレートと、前記水平支持棒の他方をX方向と鉛直方向に案内する第2L型案内溝を有する第2ガイドプレートと、を有する、請求項5に記載の開閉装置。
【請求項8】
前記開口の中心に近い側の前側支持棒が遠い側の後側支持棒より、前記扉の上面から使用状態において低く設定されており、
前記ガイド部材は、前記水平支持棒の一方をX方向と鉛直方向に案内する第1L型案内溝と前記水平支持棒の他方をX方向と鉛直方向に案内する第2L型案内溝を有する単一の第1ガイドプレートからなり、
前記第1L型案内溝に対し前記第2L型案内溝の水平溝は、下方に位置する、請求項5に記載の開閉装置。
【請求項9】
前記水平支持棒の先端部近傍に軸心を中心に自由回転可能に取り付けられ、前記L型案内溝に嵌合する外側ローラと、
前記水平支持棒の前記外側ローラより内側に軸心を中心に自由回転可能に取り付けられ、前記傾斜案内溝に嵌合する内側ローラと、を有する、請求項7又は8に記載の開閉装置。
【請求項10】
前記同期駆動装置は、
1本の駆動軸と2本の従動軸からなり、1対の前記ガイド部材のX方向両端部の同一高さにそれぞれ回転可能に支持され、Y方向に水平に延びる同期軸と、
1対の前記ガイド部材の外側においてX方向に間隔を隔てて対向する1対のプーリの間にエンドレスにかけわたされている1対のタイミングベルトと、
前記ガイド部材の一端に固定されており、前記駆動軸を回転駆動する駆動モータと、
1対の前記タイミングベルトの下側水平部分と前記ドライブプレートの下端部分とを連結する1対のベルト連結金具と、を有する、請求項5に記載の開閉装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内部と外部を仕切る仕切板に対し垂直に通る開口を全開及び全閉する開閉装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
水平面を鉛直に通る開口を全開及び全閉する開閉装置は、例えばドローンポートに用いられる。
ドローンポートとは、小型の無人ヘリコプターの一種であるドローンが離着陸する基地を意味する。ドローンポートにおいて、ドローンが離着陸する離着陸面を鉛直に通る開口を設け、この開口を全開及び全閉する開閉装置を備えることがある(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-46110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の「ドローンポート」には、以下の記載がある。
「ドローンポートは、貫通孔を開閉可能な閉鎖扉とこれを駆動する開閉駆動装置とを備える。
この例で、閉鎖扉は貫通孔を全開する全開位置と全閉する全閉位置との間で水平移動する。また、開閉駆動装置は、例えばラックとピニオン、直動シリンダ、等であり、閉鎖扉を全開位置と全閉位置との間で移動する。
貫通孔を全閉する全閉位置において、閉鎖扉は貫通孔の外縁部との間を液密にシールし、雨水が貫通孔から内部に流入しないようになっている。」
【0005】
しかし、特許文献1の手段には、以下の問題点があった。
特許文献1の閉鎖扉は、ドローンが離着陸する離着陸面(水平面)の下方に位置し、全開位置と全閉位置との間で水平移動する。そのため、離着陸面の下に梁等がある場合、閉鎖扉の上面はドローン支持面よりも梁高以上の下方に位置し、ドローン支持面に大きな段差が発生する。
離着陸面に段差があるとドローンの着陸の際に引っかかるなどの支障が発生する。そのため、開口を全閉する扉の上面を離着陸面と同一高さにすることが要望されていた。
【0006】
また、特許文献1の閉鎖扉と貫通孔(開口)の外縁部との間を液密にシールするシール部材は、閉鎖扉の水平移動の大部分において例えば離着陸面の床下と摺動するため短時間で消耗し耐久性に乏しい。このシール部材が損傷すると内部に保管した荷物が雨水でダメージを受ける可能性がある。
そのため、開口を全閉する扉と開口の内面との隙間を十分小さく設定でき、かつその間のシール部材の耐久性を高めることが要望されていた。
【0007】
また、ドローンポートにおいては、離着陸面の真下に搬送装置を設け、離着陸面上のドロ-ンと搬送装置との間で荷物を鉛直に昇降させて受け渡すことがある。
そのため、離着陸面と搬送装置の高低差を可能な限り小さくすることが要望されていた。
【0008】
本発明は上述した要望を満たすために創案されたものである。すなわち、本発明の第1の目的は、内部と外部を仕切る仕切板に対し垂直に通る開口を全開及び全閉することができ、仕切板の内側に梁等があっても全閉時に扉の外面をその周囲の外面と面一にできる開閉装置を提供することにある。
また、第2の目的は、全閉時に扉と開口の内面との隙間を十分小さくでき、シール部材の耐久性を高め、かつ、開閉機構の必要厚さを小さく設定できる開閉装置を提供することにある。
さらに第3の目的は、開口の全開及び全閉に必要となるアクチュエータ数が少なく、かつ制御が容易な開閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、内部と外部を仕切る仕切板に対し垂直に通る開口を全開及び全閉する開閉装置であって、
外縁が前記開口の内面に近接して位置する扉と、
前記仕切板の内側に設けられた駆動装置と、を備え、
前記駆動装置は、前記開口を全開する全開位置と前記開口を全閉する全閉位置との間で前記扉を移動し、
前記全閉位置において、前記扉の扉外面は前記仕切板の仕切外面と面一に位置し、
全閉動作において、前記全開位置から前記開口に対し垂直方向の内方位置まで前記扉を前記仕切外面に対し平行に移動し、次いで前記扉を前記全閉位置まで前記開口に対し垂直方向外方に移動し、
全開動作において、前記全閉位置から前記扉を前記開口に対し垂直方向内方に移動し、次いで前記全開位置まで前記扉を前記仕切外面に対し平行に移動する、開閉装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、仕切板の内側に設けられた駆動装置が、開口を全開する全開位置と開口を全閉する全閉位置との間で扉を移動するので、仕切板に対し垂直に通る開口を全開及び全閉することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

IHI運搬機械株式会社
開閉装置
1か月前
個人
内窓と窓開閉システム
1か月前
個人
ワイヤー式ドアクローザー
1か月前
個人
ドア セーフティープレート
2か月前
株式会社京成電子
鍵管理装置
1か月前
株式会社ユニオン
錠機構
8日前
個人
子供転落防止窓等ロックシステム
1か月前
中西産業株式会社
クレセント錠
1か月前
タカハ機工株式会社
電気錠
3か月前
株式会社アイシン
車両用通信装置
3か月前
東都興業株式会社
ドアロック機構
4か月前
スガツネ工業株式会社
ヒンジ
2か月前
リョービ株式会社
電動ドアクローザ
3か月前
株式会社ユニオン
ドアガード
3か月前
三協立山株式会社
戸車及び引戸装置
3か月前
株式会社ユーシン
シリンダ錠
3か月前
サンユウテック株式会社
窓ロック装置
20日前
ミネベアミツミ株式会社
電気錠
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
電気錠
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
電気錠
1か月前
株式会社WEST inx
錠操作部材
28日前
ミネベアミツミ株式会社
電子錠
2か月前
株式会社ツーデン
自動ドア用安全装置
28日前
株式会社オカムラ
扉構造およびブース
1か月前
株式会社豊和
無線窓開閉操作装置
1か月前
IHI運搬機械株式会社
開閉装置
1か月前
株式会社アイシン
車両用ドア装置
2か月前
大阪金具株式会社
戸当たり
2か月前
株式会社ゴール
電気錠認証管理システム
1か月前
株式会社アイシン
車両用ドア装置
2か月前
昭和フロント株式会社
建具
20日前
株式会社ユーシン
ドア開放操作装置
1か月前
昭和フロント株式会社
開閉窓
2か月前
株式会社ユーシン
ドア開放操作装置
1か月前
株式会社ユーシン
車両用ドアハンドル装置
1か月前
株式会社ユーシン
車両用ドアハンドル装置
1か月前
続きを見る