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公開番号
2024177884
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096268
出願日
2023-06-12
発明の名称
自閉扉の制動装置
出願人
株式会社SKB
代理人
個人
主分類
E05F
5/02 20060101AFI20241217BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】扉体が閉じ位置から前後の両側に開放可能に回動支持される自閉扉に適用できる制動装置を提供する。
【解決手段】制動装置は、扉側面2Aに設置されたリニアダンパ7を含む付勢体10と、扉側面2Aに対峙する開口部1の左右の開口縦枠1Aに固定されて、付勢体10の被操作部20を操作する操作体8とを備える。付勢体10は、リニアダンパ7を構成するシリンダ11と、シリンダ11に対して出退可能に設けられたロッド12と、進出位置に向かう方向の付勢力をロッド12に付与する付勢ばね14と、付勢ばね14の付勢力を受けて扉側面2Aから突出する被操作部20とを備える。操作体8は、左右方向を挟んで前方向と後方向の両方向に形成された操作面22を備え、前後の両方向の開放位置から閉じ位置に向かって扉体2が回動変位されるとき、被操作部20が操作面22に接触して、ロッド12がシリンダ11内に押し込まれるように構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
開口部(1)を閉鎖する扉体(2)と、当該扉体(2)を回動支持する自閉式のピボットヒンジ(3)とを備える自閉扉に適用される制動装置であって、
ピボットヒンジ(3)は、扉体(2)が開口部(1)を閉鎖する閉じ位置と、開口部(1)を開く前後の開放位置との間で、前後の両方向に開放できるように扉体(2)を回動支持しており、
制動装置は、ピボットヒンジ(3)で支持される扉体(2)の基端部側の扉側面(2A)に設置されたリニアダンパ(7)を含む付勢体(10)と、扉側面(2A)に対峙する開口部(1)の左右の開口縦枠(1A)に固定されて、付勢体(10)の被操作部(20)を操作する操作体(8)とを備え、
付勢体(10)は、リニアダンパ(7)を構成するシリンダ(11)と、シリンダ(11)に対して出退可能に設けられたロッド(12)と、進出位置に向かう方向の付勢力をロッド(12)に付与する付勢ばね(14)と、付勢ばね(14)の付勢力を受けて扉側面(2A)から突出する被操作部(20)とを備え、
操作体(8)は、左右方向を挟んで前方向と後方向の両方向に形成された操作面(22)を備えており、
前後の両方向の開放位置から閉じ位置に向かって扉体(2)が回動変位されるとき、被操作部(20)が操作面(22)に接触して、ロッド(12)がシリンダ(11)内に押し込まれるように構成されていることを特徴とする自閉扉の制動装置。
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【請求項2】
リニアダンパ(7)を構成するロッド(12)は、付勢ばね(14)の付勢力を受けて扉側面(2A)から突出しており、当該扉側面(2A)から突出するロッド(12)の先端が被操作部(20)とされている請求項1に記載の自閉扉の制動装置。
【請求項3】
リニアダンパ(7)は、ロッド(12)が外部に突出する状態でダンパケース(16)内に収容されており、
ダンパケース(16)が締結具(19)で扉側面(2A)に固定されている請求項2に記載の自閉扉の制動装置。
【請求項4】
開口部(1)を閉鎖する扉体(2)と、当該扉体(2)を回動支持する自閉式のピボットヒンジ(3)とを備える自閉扉に適用される制動装置であって、
ピボットヒンジ(3)は、扉体(2)が開口部(1)を閉鎖する閉じ位置と、開口部(1)を開く前後の開放位置との間で、前後の両方向に開放できるように扉体(2)を回動支持しており、
制動装置は、ピボットヒンジ(3)で支持される扉体(2)の基端部側の扉側面(2A)に対峙する開口部(1)の左右の開口縦枠(1A)に設置されたリニアダンパ(7)を含む付勢体(10)と、前記扉体(2)の扉側面(2A)に設けられて、付勢体(10)の被操作部(20)を操作する操作体(8)とを備え、
付勢体(10)は、リニアダンパ(7)を構成するシリンダ(11)と、シリンダ(11)に対して出退可能に設けられたロッド(12)と、進出位置に向かう方向の付勢力をロッド(12)に付与する付勢ばね(14)と、付勢ばね(14)の付勢力を受けて開口縦枠(1A)から突出する被操作部(20)とを備え、
操作体(8)は、左右方向を挟んで前方向と後方向の両方向に形成された操作面(22)を備えており、
前後の両方向の開放位置から閉じ位置に向かって扉体(2)が回動変位されるとき、被操作部(20)に操作面(22)が接触して、ロッド(12)がシリンダ(11)内に押し込まれるように構成されていることを特徴とする自閉扉の制動装置。
【請求項5】
リニアダンパ(7)を構成するロッド(12)は、付勢ばね(14)の付勢力を受けて開口縦枠(1A)から突出しており、当該開口縦枠(1A)から突出するロッド(12)の先端が被操作部(20)とされている請求項4に記載の自閉扉の制動装置。
【請求項6】
リニアダンパ(7)は、ロッド(12)が外部に突出する状態でダンパケース(16)に収容されており、
ダンパケース(16)が締結具(19)で開口縦枠(1A)に固定されている請求項5に記載の自閉扉の制動装置。
【請求項7】
扉体(2)が閉じ位置にあるとき、ロッド(12)の中心軸線(C)で規定されるロッド(12)の伸び方向は左右方向と一致しており、
ピポットヒンジ(3)の垂直軸を回動軸心(R)と規定したとき、
回動軸心(R)を含んで左右方向に沿う平面内に、ロッド(12)の伸び方向が含まれるように構成されている請求項1または4に記載の自閉扉の制動装置。
【請求項8】
扉体(2)が開放位置から閉じ位置に向かって回動変位する際の操作面(22)との接触に伴うロッド(12)のシリンダ(11)に対する退入量が、閉じ位置に向かうに従って漸次大きくなるように構成されている請求項1または4に記載の自閉扉の制動装置。
【請求項9】
操作面(22)と被操作部(20)とが、点接触状、或いは線接触状に接触する請求項1または4に記載の自閉扉の制動装置。
【請求項10】
操作体(8)に、被操作部(20)が係合して扉体(2)を閉じ位置で保持する係合部(25)が設けられている請求項1または4に記載の自閉扉の制動装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、開口部を閉鎖する扉体と、この扉体を閉じ位置から前後両側に開放できるように回動支持する自閉式のピボットヒンジとを備える自閉扉に適用され、扉体の自閉速度を制動する制動装置に関する。自閉式のピボットヒンジとしては、グラビティヒンジや自由蝶番などを挙げることができる。
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【背景技術】
【0002】
本発明の制動装置は、扉体の自閉速度の制動要素としてリニアダンパを用いるが、このようにリニアダンパを制動要素とすることは、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の蝶番は、主蝶片及び副蝶片と、両蝶片の端部どうしを枢支する軸と、軸の外周に設けられる復帰ばねと、主蝶片に固定され、制動装置を構成するリニアダンパ(ショックアブソーバー)などで構成される。主蝶片はリニアダンパが埋設された状態で柱等の支持部材に取り付けられ、副蝶片は扉体(扉)に取り付けられる。扉体が閉じた状態では、リニアダンパのロッドは、副蝶片で退入側へ移動されている。この状態から扉体を開放操作すると、復帰ばねがねじり操作されて回転動力が蓄えられていくとともに、ロッドは進出限界まで徐々に進出していく。扉体の開放操作を解除すると、扉体は復帰ばねの復元力で閉じ方向に自閉し、副蝶片がロッドに接触した時点から、主蝶片に対する副蝶片の近接移動がリニアダンパで制動され、閉じ位置の直前では扉体はゆっくりと閉じられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実願昭50-118017号(実開昭52-30562号)のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の蝶番は、旗丁番と称されるヒンジ構造を使用している。このため、特許文献1の発明は、扉体が前後の一方へのみ開放可能に回動支持される構成の自閉扉に対しては適用可能であるものの、扉体がピボットヒンジに支持される自閉扉のように、扉体が閉じ位置から前後の両側に開放可能に回動支持される形態の自閉扉に対しては適用することができない点に不利がある。
【0005】
本発明は、扉体が閉じ位置から前後の両側に開放可能に回動支持される自閉扉に適用できる制動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、開口部1を閉鎖する扉体2と、当該扉体2を回動支持する自閉式のピボットヒンジ3とを備える自閉扉に適用される制動装置を対象とする。ピボットヒンジ3は、扉体2が開口部1を閉鎖する閉じ位置と、開口部1を開く前後の開放位置との間で、前後の両方向に開放できるように扉体2を回動支持している。制動装置は、ピボットヒンジ3で支持される扉体2の基端部側の扉側面2Aに設置されたリニアダンパ7を含む付勢体10と、扉側面2Aに対峙する開口部1の左右の開口縦枠1Aに固定されて、付勢体10の被操作部20を操作する操作体8とを備える。付勢体10は、リニアダンパ7を構成するシリンダ11と、シリンダ11に対して出退可能に設けられたロッド12と、進出位置に向かう方向の付勢力をロッド12に付与する付勢ばね14と、付勢ばね14の付勢力を受けて扉側面2Aから突出する被操作部20とを備える。操作体8は、左右方向を挟んで前方向と後方向の両方向に形成された操作面22を備えている。そして、前後の両方向の開放位置から閉じ位置に向かって扉体2が回動変位されるとき、被操作部20が操作面22に接触して、ロッド12がシリンダ11内に押し込まれるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
リニアダンパ7を構成するロッド12は、付勢ばね14の付勢力を受けて扉側面2Aから突出しており、当該扉側面2Aから突出するロッド12の先端が被操作部20とされている。
【0008】
リニアダンパ7は、ロッド12が外部に突出する状態でダンパケース16内に収容されており、ダンパケース16が締結具19で扉側面2Aに固定されている。
【0009】
別の本発明は、開口部1を閉鎖する扉体2と、当該扉体2を回動支持する自閉式のピボットヒンジ3とを備える自閉扉に適用される制動装置を対象とする。ピボットヒンジ3は、扉体2が開口部1を閉鎖する閉じ位置と、開口部1を開く前後の開放位置との間で、前後の両方向に開放できるように扉体2を回動支持している。制動装置は、ピボットヒンジ3で支持される扉体2の基端部側の扉側面2Aに対峙する開口部1の左右の開口縦枠1Aに設置されたリニアダンパ7を含む付勢体10と、前記扉体2の扉側面2Aに設けられて、付勢体10の被操作部20を操作する操作体8とを備える。付勢体10は、リニアダンパ7を構成するシリンダ11と、シリンダ11に対して出退可能に設けられたロッド12と、進出位置に向かう方向の付勢力をロッド12に付与する付勢ばね14と、付勢ばね14の付勢力を受けて開口縦枠1Aから突出する被操作部20とを備える。操作体8は、左右方向を挟んで前方向と後方向の両方向に形成された操作面22を備えている。そして、前後の両方向の開放位置から閉じ位置に向かって扉体2が回動変位されるとき、被操作部20に操作面22が接触して、ロッド12がシリンダ11内に押し込まれるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
リニアダンパ7を構成するロッド12は、付勢ばね14の付勢力を受けて開口縦枠1Aから突出しており、当該開口縦枠1Aから突出するロッド12の先端が被操作部20とされている。
(【0011】以降は省略されています)
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