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公開番号2024173767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2024085836
出願日2024-05-27
発明の名称扉開閉補助装置、及び扉構造体
出願人大和電機工業株式会社
代理人個人
主分類E05F 1/12 20060101AFI20241205BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】扉の開閉をスムーズに行えるとともに、グリス等の油分を使用しなくても安定的に使用可能な扉開閉補助装置、及び扉構造体の実現を目的とした。
【解決手段】扉開閉補助装置10は、第一接続部30と、第二接続部40と、第一接続部30及び第二接続部40を繋ぐ中間部20とを有する。中間部20は、回動軸3hに沿って延びる軸方向延伸部22を構成できるものであり、ワイヤーケーブル26を備えている。扉開閉補助装置10は、第一接続部30を扉3、第二接続部40を支持体5に対して接続した状態として取り付けられる。扉3に対して回動力を作用させることにより、ワイヤーケーブル26に対して捩り力を作用させるとともに、扉3に対する回動力を解除あるいは低減させることにより、ワイヤーケーブル26に復元力を発現させ、回動力の作用方向とは反対方向に向けて扉3を回動させることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定の回動軸を中心として回動することにより開閉する開き戸の開閉を補助する扉開閉補助装置であって、
前記開き戸に対して接続される第一接続部と、
前記開き戸を回動可能に支持する支持体に対して接続される第二接続部と、
前記第一接続部及び前記第二接続部を繋ぐ中間部と、
を有し、
前記中間部の少なくとも一部が、前記回動軸に沿って延びるように配される軸方向延伸部を構成できるものであり、
前記中間部が、少なくとも前記軸方向延伸部を構成する部分において、複数のストランドを撚ることにより形成されたワイヤーケーブルを備えており、
前記ワイヤーケーブルが、前記第一接続部側、及び前記第二接続部側において回動不能に固定されており、
前記第一接続部を前記開き戸に対して接続するとともに、前記第二接続部を前記支持体に対して接続した状態として取り付けられ、
前記開き戸に対して前記回動軸を中心として回動させる方向への回動力を作用させることにより、前記軸方向延伸部において、前記ワイヤーケーブルに対して捩り力を作用させ、
前記開き戸に対する前記回動力を解除あるいは低減させることにより、前記ワイヤーケーブルに作用した前記捩り力の作用方向とは反対方向への復元力を発現させ、前記回動力の作用方向とは反対方向に向けて前記開き戸を回動させることができること、を特徴とする扉開閉補助装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記第一接続部における前記開き戸に対する前記第一接続部の周方向への接続位置、及び前記第二接続部における前記支持体に対する前記第二接続部の周方向への接続位置の少なくともいずれかを変更することにより、前記ワイヤーケーブルにおける前記ストランドの撚り状態を調整できること、を特徴とする請求項1に記載の扉開閉補助装置。
【請求項3】
前記第一接続部及び前記第二接続部の少なくとも一方が、
前記中間部に対して固定される固定部と、
前記固定部に対して係合する係合部と、
を有し、
前記固定部及び前記係合部の係合位置を周方向に複数段階、あるいは無段階に変更して調整できるものであり、
前記固定部及び前記係合部の係合位置を周方向に調整することにより、前記ワイヤーケーブルにおける前記ストランドの撚り状態を調整できること、を特徴とする請求項1又は2に記載の扉開閉補助装置。
【請求項4】
前記固定部及び前記係合部のうち一方が、スプライン軸を備えたものであり、
前記固定部及び前記係合部のうち他方が、前記スプライン軸が嵌合可能なスプラインハブを備えたものであり、
前記スプライン軸を前記スプラインハブに挿入してスプライン接続構造を形成することにより、前記固定部及び前記係合部が係合状態とされるものであり、
前記スプライン軸及び前記スプラインハブの嵌合位置を周方向に変更することにより、前記ワイヤーケーブルにおける前記ストランドの撚り状態を調整できること、を特徴とする請求項3に記載の扉開閉補助装置。
【請求項5】
前記ワイヤーケーブルは、前記開き戸に対して前記回動軸を中心として回動させる方向への回動力が作用することにより、前記ストランドの撚り方向とは反対方向への捩り力が作用するように設けられていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の扉開閉補助装置。
【請求項6】
前記中間部は、長手方向の途中において屈曲可能とされており、前記軸方向延伸部に対して交差する方向に延びる交差方向延伸部を形成できるものであり、
前記第一接続部は、前記交差方向延伸部において、前記軸方向延伸部とは反対側となる位置に設けられていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の扉開閉補助装置。
【請求項7】
前記第一接続部及び前記第二接続部の少なくとも一方に対して、クランプ部が設けられており、
前記第一接続部及び前記第二接続部の少なくとも一方が、前記クランプ部を介して前記開き戸あるいは前記支持体に対して接続されること、を特徴とする請求項1又は2に記載の扉開閉補助装置。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の扉開閉補助装置と、
所定の回動軸を中心として回動することにより開閉する開き戸と、
前記開き戸を回動可能に支持する支持体と、
を有し、
前記開き戸及び前記支持体に対して前記扉開閉補助装置が取り付けられていること、を特徴とする扉構造体。
【請求項9】
前記中間部は、長手方向の途中において屈曲可能とされており、前記軸方向延伸部に対して交差する方向に延びる交差方向延伸部を有するものであり、
前記扉開閉補助装置は、前記軸方向延伸部の長さが、前記交差方向延伸部の長さよりも長くなるように取り付けられること、を特徴とする請求項8に記載の扉構造体。
【請求項10】
前記固定部及び前記係合部のうち一方が、スプライン軸を備えたものであり、
前記固定部及び前記係合部のうち他方が、前記スプライン軸が嵌合可能なスプラインハブを備えたものであり、
前記スプライン軸を前記スプラインハブに挿入してスプライン接続構造を形成することにより、前記固定部及び前記係合部が係合状態とされるものであり、
前記スプライン軸には、複数の軸側凹部が形成されており、
前記スプラインハブは、前記スプライン軸を挿通するための挿通孔が貫通形成されており、
前記挿通孔の周面には、挿入始端から挿入終端に亘って、前記軸側凹部と係合する複数の突起が形成されており、
前記軸側凹部は、前記突起の軸線方向長さよりも短く形成されると共に、前記軸側凹部の形成終端部が、前記突起の前記挿入始端と係合すること、を特徴とする請求項3に記載の扉開閉補助装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、扉開閉補助装置、及び扉構造体に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に係る高所作業部昇り口の転落事故防止装置のようなものが提供されている。下記特許文献1に係る従来技術においては、作業用架台において作業部に乗り移るための昇り口として設けられた開口部を塞ぐように配設された扉が、支持部によって軸を中心に回動自在とされている。また、下記特許文献1に係る転落事故防止装置においては、支持部がスリーブ内に扉のパイプを収容するとともに、スリーブに斜めの切欠が形成され、この切欠に扉側に取り付けられたベアリングを収容して、切欠の傾斜面とベアリングとの係合により扉の重量を支持した構成とされている。下記特許文献1に係る転落事故防止装置は、扉を作業部上の方向に押すと開き、手を離すと傾斜面に沿って自重で閉じるものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平7-25151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記特許文献1に係る転落事故防止装置のように、スリーブに形成された斜めの切欠に対し、扉側に取り付けられたベアリングを切欠の傾斜面に係合させた構成とした場合、切欠においてベアリングがスムーズに摺動できないと、扉がスムーズに開閉できなかったり、扉によって開口部が完全に閉止することなく開放された状態のままになってしまったりするといった問題があった。また、特許文献1に係る転落事故防止装置のような構成とした場合、切欠やベアリングにグリス等を塗布する等してメンテナンスを行う必要があるが、グリスに塵埃が付着する等すると、扉がスムーズに開閉できない状態になってしまうといった問題があった。さらに、特許文献1に係る転落事故防止装置のような構成とした場合、切欠やベアリングに塗布したグリス等が落下すると、周辺環境を汚染してしまうことになる。特に、洋上で作業する場所に設けられるものである場合には、グリス等の油分が落下すると海洋汚染等に繋がる懸念があることから、グリス等の油分を使用しなくても使用可能なものの提供が求められている。
【0005】
そこで本発明は、高所作業を行う現場や、工場や作業現場等において、作業用の架台や領域を囲んだり、他の領域から隔てるように設けられ、転落事故や作業領域等への侵入を防止する等の用途で用いられる扉の開閉をスムーズに行えるとともに、グリス等の油分を使用しなくても安定的に使用可能な扉開閉補助装置、及び扉構造体の実現を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の扉開閉補助装置は、所定の回動軸を中心として回動することにより開閉する開き戸の開閉を補助するものであって、前記開き戸に対して接続される第一接続部と、前記開き戸を回動可能に支持する支持体に対して接続される第二接続部と、前記第一接続部及び前記第二接続部を繋ぐ中間部と、を有し、前記中間部の少なくとも一部が、前記回動軸に沿って延びるように配される軸方向延伸部を構成できるものであり、前記中間部が、少なくとも前記軸方向延伸部を構成する部分において、複数のストランドを撚ることにより形成されたワイヤーケーブルを備えており、前記ワイヤーケーブルが、前記第一接続部側の端部、及び前記第二接続部側の端部において回動不能に固定されており、前記第一接続部を前記開き戸に対して接続するとともに、前記第二接続部を前記支持体に対して接続した状態として取り付けられ、前記開き戸に対して前記回動軸を中心として回動させる方向への回動力を作用させることにより、前記軸方向延伸部において、前記ワイヤーケーブルに対して捩り力を作用させ、前記開き戸に対する前記回動力を解除あるいは低減させることにより、前記ワイヤーケーブルに作用した前記捩り力の作用方向とは反対方向への復元力を発現させ、前記回動力の作用方向とは反対方向に向けて前記開き戸を回動させることができること、を特徴とするものである。
【0007】
本発明の扉開閉補助装置は、中間部の少なくとも一部をなす軸方向延伸部を有し、開き戸からなる扉の回動軸に沿って延びるように軸方向延伸部を配した状態で設置することができる。本発明の扉開閉補助装置は、少なくとも軸方向延伸部を構成する部分にワイヤーケーブルを備えている。また、ワイヤーケーブルは、開き戸に対して接続される第一接続部側、及び開き戸を回動可能に支持する支持体に対して接続される第二接続部側において、回動不能に固定されている。そのため、本発明の扉開閉補助装置は、扉に対して回動軸を中心として回動させる方向への回動力を作用させることにより、軸方向延伸部において、ワイヤーケーブルに対して捩り力を作用させることができる。また、本発明の扉開閉補助装置は、このようにしてワイヤーケーブルに対して捩り力が作用した状態において、開き戸に対して作用する回動力が解除あるいは低減されると、ワイヤーケーブルにおいて、捩り力の作用方向とは反対方向への復元力が発現し、回動力の作用方向とは反対方向に向けて開き戸を回動させることができる。このように、本発明の扉開閉補助装置は、扉の回動に伴ってワイヤーケーブルに対して作用する捩り力を動力源として、扉をスムーズ回動させることができる。また、本発明の扉開閉補助装置は、ワイヤーケーブルに作用する捩り力を活用するものであるため、従来技術のもののように、グリス等の油分を使用しなくても安定的に使用することができる。
【0008】
(2)本発明の扉開閉補助装置は、前記第一接続部における前記開き戸に対する前記第一接続部の周方向への接続位置、及び前記第二接続部における前記支持体に対する前記第二接続部の周方向への接続位置の少なくともいずれかを変更することにより、前記ワイヤーケーブルにおける前記ストランドの撚り状態を調整できること、を特徴とするものであると良い。
【0009】
本発明の扉開閉補助装置は、上記(2)のような構成とすることにより、ワイヤーケーブルにおけるストランドの撚り状態(撚り強度)を調整できる。すなわち、本発明の扉開閉補助装置は、ワイヤーケーブルにおけるストランドの撚り方向に向けて第一接続部及び第二接続部を相対回転させることにより、ワイヤーケーブルにおいてストランドが一層強固に撚られた状態とすることができる。また、本発明の扉開閉補助装置は、ワイヤーケーブルにおけるストランドの撚り方向とは反対方向に向けて第一接続部及び第二接続部を相対回転させることにより、ワイヤーケーブルにおいてストランドの撚りを緩めることができる。本発明の扉開閉補助装置は、上述したように、ワイヤーケーブルに作用する捩り力を活用して扉を開閉させるものである。そのため、本発明の扉開閉補助装置は、上記(2)のような構成とすることにより、ワイヤーケーブルにおけるストランドの撚り状態(撚り強度)を調整することにより、扉に対して回動力を作用させた際にワイヤーケーブルにおいて発生する捩り力を調整し、扉の開閉動作の勢いや、開閉動作に要する力(回動力)の大きさを調整することができる。
【0010】
(3)本発明の扉開閉補助装置は、前記第一接続部及び前記第二接続部の少なくとも一方が、前記中間部に対して固定される固定部と、前記固定部に対して係合する係合部と、を有し、前記固定部及び前記係合部の係合位置を周方向に複数段階、あるいは無段階に変更して調整できるものであり、前記固定部及び前記係合部の係合位置を周方向に調整することにより、前記ワイヤーケーブルにおける前記ストランドの撚り状態を調整できるものであると良い。
(【0011】以降は省略されています)

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