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公開番号2024158192
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073179
出願日2023-04-27
発明の名称建具
出願人昭和フロント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E05D 1/04 20060101AFI20241031BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】障子の組み付け作業性を向上させるとともに、障子の円滑な開閉動作を維持する。
【解決手段】枠体2と、框体34を有し、枠体2の内側に配置される障子3と、枠体2と框体34との間に設けられるヒンジ機構4と、を備え、ヒンジ機構4を回動支点として障子3を開閉動作させる建具1であって、ヒンジ機構4は、框体34から延在する框側ヒンジ部41と、枠体2側にねじ42を介して固定され、框側ヒンジ部41を回動可能に支持するヒンジ部材43と、を備えて構成され、ヒンジ部材43は、長手方向において複数に分割される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
上枠、下枠、及び左右の縦枠を含む複数の枠材で構成される枠体と、
上框、下框、及び左右の縦框を含む複数の框材で構成された框体と、
前記框体を有し、前記枠体の内側に配置される障子と、
前記枠体と前記框体との間に設けられるヒンジ機構と、を備え、
前記ヒンジ機構を回動支点として前記障子を開閉動作させる建具であって、
前記ヒンジ機構は、
前記框体の所定の框材から一体に延在する框側ヒンジ部と、
前記枠体の所定の枠材にねじを介して固定され、前記框側ヒンジ部を回動可能に支持するヒンジ部材と、を備えて構成され、
前記ヒンジ部材は、前記所定の枠材の長手方向において複数に分割されていることを特徴とする建具。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記ヒンジ部材は、
前記所定の枠材の長手方向において両端側に配置される一対の端側ヒンジ部材と、
前記所定の枠材の長手方向において中央側に配置される中央側ヒンジ部材と、に分割され、
前記端側ヒンジ部材は、前記所定の枠材の長手方向の寸法に拘わらず共通で使用可能な共通部品であり、
前記中央側ヒンジ部材は、前記所定の枠材の長手方向の寸法に応じて長さ調整される非共通部品であることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記端側ヒンジ部材の長手方向の両端部には、排水を促す切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の建具。
【請求項4】
前記所定の枠材の長手方向において前記端側ヒンジ部材と前記中央側ヒンジ部材との間に配置され、前記所定の框材側に固定されることで、前記所定の框材の長手方向において前記障子の移動を制限する振れ止め部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項5】
前記端側ヒンジ部材及び前記中央側ヒンジ部材は、予め前記框側ヒンジ部に取り付けられ、前記障子を前記枠体に組み付ける際に前記ねじを介して前記枠体に固定され、
予め前記框側ヒンジ部に取り付けられた前記端側ヒンジ部材及び前記中央側ヒンジ部材は、前記所定の框材側に固定された前記振れ止め部材によって長手方向の移動が制限されることを特徴とする請求項4に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、突き出し窓などの建具に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
枠体と障子との間にヒンジ機構を備え、該ヒンジ機構を回動支点として障子を開閉動作させる建具が知られている。例えば、特許文献1に記載される建具は、枠体の上枠と障子の上框との間にヒンジ機構を備え、該ヒンジ機構を回動支点として障子を屋外側に開放動作させる突き出し窓を構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公平1-38233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の建具に設けられるヒンジ機構は、框体から延在する框側ヒンジ部と、枠体から延在し、框側ヒンジ部を回動自在に支持する枠側ヒンジ部と、框体又は枠体に取り付けられ、框側ヒンジ部の脱落を規制する脱落規制部材と、を備えて構成されており、障子を枠体に組み付ける際に、框側ヒンジ部を枠側ヒンジ部に係合させる必要があるので、障子の組み付け作業性において改善の余地があった。また、特許文献1に示されるように、上框に框側ヒンジ部を一体形成したり、上枠に枠側ヒンジ部を一体形成したものでは、複数の蝶番を介して枠体と障子を連結する場合に比べて、部品点数の削減、構造の簡略化、コストダウンなどが図れるという利点があるものの、框側ヒンジ部と枠側ヒンジ部とが係合した回動部分は清掃が難しいため、回動部分に入り込んだ塵埃などの異物によって障子の円滑な開閉が阻害される可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、上枠、下枠、及び左右の縦枠を含む複数の枠材で構成される枠体と、上框、下框、及び左右の縦框を含む複数の框材で構成された框体と、前記框体を有し、前記枠体の内側に配置される障子と、前記枠体と前記框体との間に設けられるヒンジ機構と、を備え、前記ヒンジ機構を回動支点として前記障子を開閉動作させる建具であって、前記ヒンジ機構は、前記框体の所定の框材から一体に延在する框側ヒンジ部と、前記枠体の所定の枠材にねじを介して固定され、前記框側ヒンジ部を回動可能に支持するヒンジ部材と、を備えて構成され、前記ヒンジ部材は、前記所定の枠材の長手方向において複数に分割されていることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の建具であって、前記ヒンジ部材は、前記所定の枠材の長手方向において両端側に配置される一対の端側ヒンジ部材と、前記所定の枠材の長手方向において中央側に配置される中央側ヒンジ部材と、に分割され、前記端側ヒンジ部材は、前記所定の枠材の長手方向の寸法に拘わらず共通で使用可能な共通部品であり、前記中央側ヒンジ部材は、前記所定の枠材の長手方向の寸法に応じて長さ調整される非共通部品であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の建具であって、前記端側ヒンジ部材の長手方向の両端部には、排水を促す切り欠きが形成されていることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載の建具であって、前記所定の枠材の長手方向において前記端側ヒンジ部材と前記中央側ヒンジ部材との間に配置され、前記所定の框材側に固定されることで、前記所定の框材の長手方向において前記障子の移動を制限する振れ止め部材を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の建具であって、前記端側ヒンジ部材及び前記中央側ヒンジ部材は、予め前記框側ヒンジ部に取り付けられ、前記障子を前記枠体に組み付ける際に前記ねじを介して前記枠体に固定され、予め前記框側ヒンジ部に取り付けられた前記端側ヒンジ部材及び前記中央側ヒンジ部材は、前記所定の框材側に固定された前記振れ止め部材によって長手方向の移動が制限されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、ヒンジ部材は、予め框側ヒンジ部に取り付け(回動可能に係合し)、障子を枠体に組み付ける際にねじを介して枠体に固定できるので、障子を枠体に組み付ける際に、框側ヒンジ部を枠側ヒンジ部に係合させる従来の建具に比べ、障子の組み付け作業性を向上させることができる。また、ヒンジ部材は、所定の枠材の長手方向において複数に分割されているので、複数のヒンジ部材間に、框側ヒンジ部とヒンジ部材との回動部分に通じる空間を確保できる。そして、この空間は、框側ヒンジ部とヒンジ部材との回動部分に入り込んだ異物の排出を促すだけでなく、異物を排出するための清掃口として機能するので、回動部分に入り込んだ異物を適切に除去し、障子の円滑な開閉を維持できる。
また、請求項2の発明によれば、複数のヒンジ部材のうち、一対の端側ヒンジ部材は、枠材の長手方向の寸法に拘わらず共通で使用可能な共通部品とし、中央側ヒンジ部材は、枠材の長手方向の寸法に応じて長さ調整される非共通部品としたので、中央側ヒンジ部材の長さ調整によって様々な寸法の枠材に対応しつつ、端側ヒンジ部材の共通化によってコストダウンが図れる。
また、請求項3の発明によれば、端側ヒンジ部材の長手方向の両端部には、排水を促す切り欠きが形成されているので、建具の排水性を向上できる。
また、請求項4の発明によれば、所定の枠材の長手方向において端側ヒンジ部材と中央側ヒンジ部材との間に配置され、所定の框材側に固定されることで、所定の框材の長手方向において障子の移動を制限する振れ止め部材を備えるので、端側ヒンジ部材と中央側ヒンジ部材との間に、清掃口として機能する空間を確保しつつ、障子の振れ止めを行うことができる。
また、請求項5の発明によれば、障子を枠体に組み付ける際、端側ヒンジ部材及び中央側ヒンジ部材は、予め框側ヒンジ部に取り付けられ(回動可能に係合され)、かつ所定の框材側に固定された振れ止め部材によって長手方向の移動が制限されるので、障子の組み付け作業性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る建具を屋外側から見た正面図である。
建具の側断面図である。
建具の平断面図である。
分割された複数のヒンジ部材及び振れ止め部材の配置を示す建具の要部断面図である。
図4のA-A断面図である。
図4のB-B断面図である。
(a)は振れ止め部材の平面図、(b)は振れ止め部材のC-C断面図ある。
上枠に対するヒンジ部材の固定作業時を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1~図3において、1は建具であって、該建具1は、例えば、突き出し窓である。なお、本実施形態の突き出し窓は、単窓であるが、2連以上の連窓であってもよい。
【0009】
建具1は、建物の躯体の開口部に配置される枠体2と、枠体2に配置される障子3と、枠体2の上枠21と障子3の上框31との間に設けられるヒンジ機構4と、を備えており、ヒンジ機構4を回動支点として障子3を開閉動作可能に構成される。
【0010】
枠体2は、押出形材や曲げ物等からなる上枠21、下枠22、及び左右の縦枠23を連結して正面視四角形状に構成される。なお、本明細書では、上枠21、下枠22、及び左右の縦枠23を枠材と称する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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