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公開番号
2024145606
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023058040
出願日
2023-03-31
発明の名称
ドア開放操作装置
出願人
株式会社ユーシン
代理人
個人
,
個人
主分類
E05B
85/18 20140101AFI20241004BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】部品の配置によって操作口内に突出した部分へのカバーの干渉による作動不良を防止できるドア開放操作装置を提供する。
【解決手段】ドア開放操作装置10は、操作口15cを有するベース15と、閉鎖位置と開放位置との間の移動が許容されるようにベース15に配置されたカバー30と、カバー30と重なるようにカバー30の背部へ車長方向前側に突出した突出部17と、カバー30を車長方向前側に移動させながら車内側へ回動させる回避機構50とを備える。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
操作口を有し、車両のドアパネルに沿って取り付けられるベースと、
前記操作口を閉鎖した閉鎖位置と、前記閉鎖位置よりも車内側に位置して前記操作口を開放した開放位置との間の移動が許容されるように、前記ベースに配置されたカバーと、
前記閉鎖位置の前記カバーよりも車内側に位置し、車外側から見て前記カバーと重なるように前記カバーの背部へ第1の向きに突出した突出部と、
前記カバーを前記閉鎖位置から前記開放位置に移動させるとき、前記カバーを前記第1の向きに移動させながら前記車内側へ回動させる回避機構と
を備える、ドア開放操作装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記カバーは、前記第1の向きに延びるように前記ベースに配置された回転軸に軸支されており、
前記回避機構は、
前記カバー及び前記ベースのうちの一方に設けられ、前記回転軸に対して交差する向きへ突出した棒状の突部と、
前記カバー及び前記ベースのうちの他方に設けられ、前記カバーを前記閉鎖位置から前記開放位置に移動させるとき、前記突部と摺接して前記カバーを前記回転軸に沿って前記第1の向きへ移動させるガイド面と
によって構成されている、請求項1に記載のドア開放操作装置。
【請求項3】
前記突部の先端には、前記ガイド面に摺接する球状の摺接部が設けられている、請求項2に記載のドア開放操作装置。
【請求項4】
前記カバーを前記第1の向きとは逆向きに移動させる付勢力と、前記カバーを前記開放位置から前記閉鎖位置に向けて車外側へ回動させる付勢力とを付与する付勢部材を備える、請求項1から3のいずれか1項に記載のドア開放操作装置。
【請求項5】
前記付勢部材はねじりコイルバネからなる、請求項4に記載のドア開放操作装置。
【請求項6】
前記閉鎖位置に移動した前記カバーの外周縁と前記操作口の口縁との間に、前記カバーの前記第1の向きへの移動と前記車内側への回動を許容する間隙を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のドア開放操作装置。
【請求項7】
前記ベースには、前記操作口の口縁から車内側へ突出する口壁が設けられ、
前記突出部は、前記口壁のうち車外側から車内側に向かうに従って前記第1の向きへ突出するように傾斜した傾斜壁の一部によって構成されており、
前記傾斜壁には、前記操作口を介してキー差込面が車外側に露出するように、前記ベースに対してキーシリンダが取り付けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のドア開放操作装置。
【請求項8】
前記カバーを前記閉鎖位置から前記開放位置に移動させるためのアクチュエータと、
前記アクチュエータの駆動力によって前記カバーを操作するための操作レバーと
を備え、
前記カバーには、前記操作レバーに向けて突出し、前記第1の向きへの前記カバーの移動を許容しつつ、前記操作レバーの操作を受ける板状の操作受部が設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のドア開放操作装置。
【請求項9】
前記操作レバーには、前記カバーの前記操作受部に当接する球面状の当接部が設けられている、請求項8に記載のドア開放操作装置。
【請求項10】
前記ベースの車内側の前記操作口の周囲には、車両のドアを閉状態に保持するラッチ機構を電動でラッチ解除するための操作部と、前記ラッチ機構を手動でラッチ解除するための開放レバーとが配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のドア開放操作装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア開放操作装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたドア開放操作装置は、車外側のドアパネルに配置され、ドアラッチ装置が備えるラッチ機構をラッチ状態からラッチ解除に切り換えてドアを開放可能とする。このドア開放操作装置は、カバー、アクチュエータ、及び開放レバーを備える。アクチュエータによる車内側へのカバーの回動によって操作口が開口され、この操作口に手を差し込んで開放レバーを操作する。これにより、ラッチ機構がラッチ解除されてドアが開放可能になる。
【0003】
ドア開放操作装置は更に、車両のバッテリが容量不足のときにドアを開放するためのキーシリンダを備える。このキーシリンダは、操作口と同じくカバーで覆われている。キーシリンダは車長方向に延びるように配置され、キーシリンダのキー差込面は回動時のカバーに干渉しないように車幅方向に延びるように配置されている。カバーを手動で車内側に押し込んで操作口を開口させ、メカキーをキーシリンダに差し込んで操作する。これにより、ドアラッチ装置が備えるロック機構がロック状態からアンロック状態に切り換えられ、ラッチ機構のラッチ解除によってドアが開放可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7083625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のドア開放操作装置では、操作口の内側のキーシリンダに対してメカキーを車長方向に差し込んで操作する必要があるため、操作性が悪い。この操作性に関する不都合は、キーシリンダを傾斜させて配置し、キー差込面が操作口を介して車外側に臨むようにすれば解消できる。しかし、この場合、キーシリンダ自体又はキーシリンダを配置する部分が操作口内へ突出するため、この突出部へのカバーの干渉によって作動不良が生じ得る。この作動不良は、操作性を踏まえたキーシリンダの配置に限られず、キーシリンダ以外の部品の配置によっても生じ得る。
【0006】
本発明は、部品の配置によって操作口内に突出した部分へのカバーの干渉による作動不良を防止できるドア開放操作装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、操作口を有し、車両のドアパネルに沿って取り付けられるベースと、前記操作口を閉鎖した閉鎖位置と、前記閉鎖位置よりも車内側に位置して前記操作口を開放した開放位置との間の移動が許容されるように、前記ベースに配置されたカバーと、前記閉鎖位置の前記カバーよりも車内側に位置し、車外側から見て前記カバーと重なるように前記カバーの背部へ第1の向きに突出した突出部と、前記カバーを前記閉鎖位置から前記開放位置に移動させるとき、前記カバーを前記第1の向きに移動させながら前記車内側へ回動させる回避機構とを備える、ドア開放操作装置を提供する。
【0008】
カバーを閉鎖位置から開放位置に移動させるとき、カバーを第1の向きに移動させながら車内側へ回動させる回避機構を備える。これにより、カバーの背部に突出した突出部へのカバーの干渉を防止できるため、カバーの作動不良を防止できる。また、開放位置に移動したカバーは操作口に対して平行に位置するため、ドア開放操作装置の美観を損なうことはない。また、操作性を踏まえたキーシリンダの配置によって突出部が形成されている場合、車外側に臨むようにキー差込面を配置できるため、手動でドアを開放するとき、メカキーによるキーシリンダの操作性を向上できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のドア開放操作装置では、部品の配置によって操作口内に突出した部分へのカバーの干渉による作動不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係るドア開放操作装置の正面図。
車外側から見たドア開放操作装置の斜視図。
車外側から見たドア開放操作装置の分解斜視図。
車内側から見たドア開放操作装置の分解斜視図。
図1のV-V線断面図。
図1のVI-VI線断面図。
図1のVII-VII線断面図。
ベース、カバー、及び操作レバーの関係を示す斜視図。
図8の分解斜視図。
車内側から見たカバーによる操作口の閉鎖状態を示す背面図。
図10の閉鎖状態をXI-XI線で切断したキーシリンダ、カバー、及び操作レバーの関係を示す図。
車内側から見たカバーの回動過程の状態を示す背面図。
図12の回動過程の状態をXIII-XIII線で切断したキーシリンダ、カバー、及び操作レバーの関係を示す図。
車内側から見たカバーによる操作口の開放状態を示す背面図。
図14の開放状態をXV-XV線で切断したキーシリンダ、カバー、及び操作レバーの関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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