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公開番号2024149915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-21
出願番号2023063111
出願日2023-04-08
発明の名称内窓と窓開閉システム
出願人個人
代理人
主分類E05F 17/00 20060101AFI20241011BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】内窓を閉じる事による断熱性能を確保し、開くときはより広い開口面積を確保することで、外窓、内窓を対で使用する二重窓のデメリットを低減できる開閉システムを提供する。
【解決手段】開閉を速やかに行うため、引戸を複層構造とし、同時に隣り合う引戸が開閉操作に連動し、一枚の引戸の開閉操作で他の引戸が連動し、開閉する構造とした。具体的には、片面には突起、他方の片面は突起と勘合し、可動範囲を形成する溝が設けられた複数の引戸で構成。引き戸は窓枠の下部及び上部に設けた凹凸断面のレールを摺動、或いは回転子による転がり。更に、内窓開閉時の内窓フレーム枠と引戸間の摺動を転がりとする戸車を設けることも可とする。戸板N枚構成の内窓の引戸可動範囲は0~(N―1)*L。この様な構造は、内窓に限らず広く各種の窓、扉の開閉システムに適用可能。また、電動化も可能。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
窓枠の下部及び上部に開閉方向に引戸をガイドする凹凸断面のレールを設けた窓開閉システムにおいて、片面には突起、裏面には他の引戸の突起と勘合する位置に可動範囲を形成する開閉方向に長手の凹型溝を設けた引戸を、隣接する引戸の突起と前記凹型溝が勘合する位置関係を維持し、同一方向に複数、複層に並べた一組をレール上に置き、開閉を主導する一枚の引戸の動きが他の引戸と順次連なることを特徴とする窓、或いは扉、及びその開閉方法。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1項において、引戸を挟んで突起の裏側に回転子を設け、更に第二の回転子を、前記回転子とは可動範囲を形成する溝を挟んで対称、かつ引戸を挟んで前記回転子とは対称位置に設けたことを特徴とする。
【請求項3】
請求項1項において、凹凸断面のレールを設けた窓枠下部内に引戸を支持する回転子を具備したことを特徴とする。
【請求項4】
請求項1項、又は請求項2項、又は請求項3項において、リニアアクチュエーター駆動の付加により、引戸の開閉を電動化したことを特徴とする。
【請求項5】
請求項1項、又は請求項2項、又は請求項3項において、引戸側にモーターとピニオン、窓枠側にラックと片側引きの巻き取り式ケーブルとし、引戸の開閉を電動としたことを特徴とする。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、窓の内側に設置され、外窓と二重窓を形成する内窓の開閉構造に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、省エネ、居住性の観点から住宅の高密度、高断熱の重要性が高まり、建築物において最も断熱性に欠ける部位として窓が着目されるようになってきた。
この問題の解決のため、複層ガラスや、真空ガラスが開発され、既に採用されています。
また、既存の住宅についてもリフォームで内窓を付加するという手法が採用されてきました。
【0003】
ところで、窓には相反する役割と機能が有ります。
窓には断熱性・結露対策・防音効果・省エネ効果が求められる。
一方で、空気の入れ替え、屋外への視界の確保等が必要であり、特に掃き出し窓では人の出入りを含めた開閉の必要性が生じる。
また、内窓を設けた場合には二重窓となるため、外窓の開閉の際は内窓も同時に開閉が必要となり、広い開口面積も求められる。
【0004】
この様に、外窓の内側に設けられる内窓には外窓だけの時には無かった、二重窓であることの不便が存在する。
本発明はこの様な問題の改善を目指したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-90216
特開平10-205216
特開平11-44157
実用新案登録第3132347号(U3132347)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
二重窓とすることは、内窓を開け、更に外窓を開けると言う操作が必要となり、窓の開け閉めが面倒で、掃除がしにくいと言った二重窓の不便を強いることになります。
この様な不都合な問題の改善には、速やかに開閉が出来て、しかも開いた時の開口面積が広くとれる内窓が望ましい。
例えば、一般的な内窓は一般の窓と同様、左右2枚の引き違い窓では最大開口面積は窓開口部枠断面積の半分以下しか得られない。
これではなんとか外窓サッシの鍵の開閉が出来るレベルであり、利便性が高いとは言い難い。
【0007】
の先行類似技術は複数枚の戸板を備えた連動引戸だが、引戸に設けた突出部と凹部はバネと磁性体を使って係合する構造。この技術の目的は連動引戸の提供であり、開度を大きく取ることは意図していない。そして、引戸の凹部にはバネと磁性体の構造物を組み込むため、引戸は一定以上の厚さが必要であり、固定壁も含むため引戸開放の自由度も乏しい。また、正しく機能するかは、バネ、磁性体の反力、磁力の強さ、寸法、精度次第であり、ノウハウが性能を左右する構造は内窓に適した汎用性が有るとは言い難い。

に記載の先行類似技術は引戸が連動する方式だが、そもそも開度を大きく取ることが目的ではない。実際、最大開口面積を広く得られるとは言い難く、開閉の自由度も小さい。しかも内窓とするには構造的に構成要素が過剰。
は、内窓では無いが、駆動扉と従動扉とは扉の両端に設けた両側面ストッパー同士の係合によって連動する屋内開閉式連動雨戸。この類似技術によれば、連動のための扉の両端に設けた両側面ストッパーが隣り合う扉と突起同士で係合するためには、突起の高さと同じ、或いはそれ以上の間隙が必須となり、所定の場所に収まる扉の数は限られる。また、扉間の間隙は細部の隙間を生み、間隙は空気の流れを生じ、内窓本来の使用目的として重要な断熱性能を損なうため内窓としては不適。その他、類似の技術も構造が複雑、かつ特殊な用途なので汎用性に乏しく、既存の内窓レベルと同等の低廉、簡便、信頼性、汎用性の有る技術でなければ置き換え技術とはなり得ない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は内窓を閉じる事による断熱性能を確保し、開くときはより広い開口面積を確保することで、外窓、内窓を対で使用する二重窓のデメリットを低減することである。
開口面積を広くする方法としては引戸を分割し、枚数を増やすという手段がある。
しかし、引戸の枚数が増えると開閉操作が煩雑となる。
そこで、本発明では開口面積を広くするため、引戸の枚数を増やして複層構造とすると同時に、各引戸が相対関係を維持し、単一の操作で開閉の操作を完結出来る構造とした。
具体的には、隣り合う複数の引戸において、片面には突起と、隣り合う引戸の片面には突起と勘合する凹型の溝を設け、引戸の相対的な可動範囲を形成する長さとした。
この様に構成することで、開閉を主導する一枚の引戸を一方に動かせば隣り合う他の引戸が順次連動して開き、反対方向に動かせば閉じることが出来る。
図1は内窓の左側を解放した状態を示すが、左端の引戸を左側に動かせば窓を閉じることが出来ます。この状態で右端の引戸を左に動かせば内窓の右側を開放することが出来る。
また、複層の引戸は枚数が多くなる程、内窓全開時の開口面積を広く確保出来る。
例えば、図3において内窓を最大広さで開放した場合、1枚目の引戸を基準に、2枚目からN枚目までの引戸の可動範囲を1~Lとすれば、1枚目は固定、2~Nの引戸が移動し、N枚構成の内窓の引戸可動範囲は0~(N―1)*Lとなる。
逆に、閉めた状態から開放した場合も同様、引戸可動範囲は0~(N―1)*Lとなる。
隣接する引戸は互いに面で接触するので基本的に隙間は無いが、開閉による摺動を考慮し、適度に管理することが望ましい。
一般の住宅を対象とした商品としての内窓に求められ基礎的条件は低廉、簡便、信頼性、汎用性です。
突起と凹型の溝を有し、単体としては可動部の無い引戸と引戸の組み合わせなので構造はシンプル。
シンプルであることは信頼性、汎用性を有することの証であり、内窓として適していることの証でもあります。
引戸は加工の容易さからポリカーボネートの様な透明樹脂材料が適しているが、これに限定するものではない。
これで内窓として機能することになる。
詳細は実施例1にて示す。
【0009】
しかし、ある程度の大きさ、規模となると人間工学的にはスムーズな動きの支援も求められる。
そこで、実施例2では内窓開閉時の内窓フレーム枠と引戸間の摺動を転がりとする戸車の様な回転子として戸車9を設けた。
尚、一般的に引戸の回転子は内部に組み込むので引戸は相応の厚さを要するのが通例ですが、本実施例では引戸を単純化し、回転子を外付けとした。
【0010】
更に、実施例3では戸車12を内窓枠フレーム13内に組み込んだことにより、引戸を単純軽量化することが可能となる。
また、内窓枠フレーム13内に組み込むということは引戸の構造に依存することなしに機能するので、多数枚の引戸を連動して開閉可能とする他の用途、例えば外窓やスライド式扉等への応用の可能性も広がる。
(【0011】以降は省略されています)

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