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公開番号
2024123422
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023030821
出願日
2023-03-01
発明の名称
車両用ドア装置
出願人
株式会社アイシン
代理人
個人
,
個人
主分類
E05F
15/649 20150101AFI20240905BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】効率よく駆動トルクを駆動リンクに伝達する。
【解決手段】ドア装置20は、駆動トルクを出力するアクチュエータ65と、その駆動トルクを駆動リンク55に伝達する伝達機構70と、を有した駆動装置51を備える。伝達機構70は、駆動リンク55に設けられた軸状係合部82と、軸状係合部82に対する係合連結部84を有して車体2に対する支軸85x周りに回動可能に支持されるとともに、その支軸85xを中心とするギヤ部86を有した駆動レバー85を備える。更に、伝達機構70は、駆動レバー85のギヤ部86に噛合する状態で駆動トルクが入力されるトルク入力ギヤ88を備える。そして、ドア装置20は、駆動リンク55の連結軸77の軸方向において、軸状係合部82に対して駆動レバー85の係合連結部84が係合する位置α1と、そのギヤ部86にトルク入力ギヤ88が噛合する位置α2とが同じ軸方向位置に配置される。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
車体に対する第1の回動連結点と車両のドアに対する第2の回動連結点とを有する第1及び第2のリンクアームと、
前記第1及び第2のリンクアームの少なくとも一方を駆動リンクとして該駆動リンクを回動させることにより前記第1及び第2のリンクアームが形成するリンク機構の動作に基づき前記ドアを開閉動作させる駆動装置と、を備え、
前記駆動装置は、
駆動トルクを出力するアクチュエータと、
前記駆動トルクを前記駆動リンクに伝達する伝達機構と、を備えるとともに、
前記伝達機構は、
前記駆動リンクに設けられた軸状係合部と、
前記軸状係合部に対する係合連結部を有して前記車体に対する支軸周りに回動可能に支持されるとともに前記支軸を中心とするギヤ部を有した駆動レバーと、
前記駆動レバーのギヤ部に噛合する状態で前記駆動トルクが入力されるトルク入力ギヤと、を備え、
前記車体に対する前記駆動リンクの連結軸の軸方向において、
前記軸状係合部に対して前記駆動レバーの係合連結部が係合する位置と、
前記駆動レバーのギヤ部に対して前記トルク入力ギヤが噛合する位置とが、
同じ軸方向位置に配置されるように構成された車両用ドア装置。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の車両用ドア装置において、
前記係合連結部が前記軸状係合部を径方向に挟み込む一対の係合爪を備えてなること、
を特徴とする車両用ドア装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置において、
前記駆動レバーの支軸が前記車体に対する前記駆動リンクの連結軸と同軸に設けられていること、を特徴とする車両用ドア装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置において、
前記駆動レバーの支軸と前記軸状係合部とが平行に設けられていること、
を特徴とする車両用ドア装置。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置において、
前記車体に対する前記駆動リンクの連結軸は、該連結軸の軸方向に離間した第1位置及び第2位置において、第1及び第2のリンク側連結部と、第1及び第2の車体側連結部とが回動可能に連結されてなるとともに、
前記連結軸の軸方向において、
前記第1のリンク側連結部と前記第1の車体側連結部とが連結された前記第1位置と、前記第2のリンク側連結部と前記第2の車体側連結部とが連結された前記第2位置との間に、前記駆動装置が配置されていること、を特徴とする車両用ドア装置。
【請求項6】
請求項5に記載の車両用ドア装置において、
前記軸状係合部が、前記第1及び第2のリンク側連結部に架け渡されていること、
を特徴とする車両用ドア装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドア装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に示すように、車体に対する第1の回動連結点と車両のドアに対する第2の回動連結点とを有した第1及び第2のリンクアームを備える車両用のドア装置がある。このようなドア装置は、第1及び第2のリンクアームが形成するリンク機構の動作に基づいて、そのドア開口部に設けられたドアが開閉動作する。そして、上記従来例のドア装置には、そのリンク機構を駆動するためのアクチュエータが設けられている。
【0003】
具体的には、この従来例のドア装置において、アクチュエータは、第1のリンクアームを駆動リンクとして、その車体に対する第1の回動連結点を構成するブラケットの下方に配置されている。更に、アクチュエータの出力軸には、その駆動トルクにより回動する駆動アームが連結されている。そして、この従来例のドア装置は、第1のリンクアームにおける第1の回動連結点と第2の回動連結点との間の位置に、その駆動アームの連結点を有する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-92327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電動化が進む車両においては、常に、その更なる効率化が要求される。そして、上記のようなリンク機構を利用したドア装置についてもまた、より効率的に、そのアクチュエータが発生する駆動トルクを駆動リンクに伝達することが重要な課題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する車両用ドア装置の各態様を記載する。
態様1の車両用ドア装置は、車体に対する第1の回動連結点と車両のドアに対する第2の回動連結点とを有する第1及び第2のリンクアームと、前記第1及び第2のリンクアームの少なくとも一方を駆動リンクとして該駆動リンクを回動させることにより前記第1及び第2のリンクアームが形成するリンク機構の動作に基づき前記ドアを開閉動作させる駆動装置と、を備え、前記駆動装置は、駆動トルクを出力するアクチュエータと、前記駆動トルクを前記駆動リンクに伝達する伝達機構と、を備えるとともに、前記伝達機構は、前記駆動リンクに設けられた軸状係合部と、前記軸状係合部に対する係合連結部を有して前記車体に対する支軸周りに回動可能に支持されるとともに前記支軸を中心とするギヤ部を有した駆動レバーと、前記駆動レバーのギヤ部に噛合する状態で前記駆動トルクが入力されるトルク入力ギヤと、を備え、前記車体に対する前記駆動リンクの連結軸の軸方向において、前記軸状係合部に対して前記駆動レバーの係合連結部が係合する位置と、前記駆動レバーのギヤ部に対して前記トルク入力ギヤが噛合する位置とが、同じ軸方向位置に配置されるように構成される。
【0007】
即ち、軸状係合部に対して駆動レバーの係合連結部が係合する位置と、そのギヤ部にトルク入力ギヤが噛合する位置とが軸方向にズレている場合には、その駆動レバーに対し、この駆動レバーを捻るような応力が加わることになる。しかしながら、上記構成によれば、このような駆動レバーの負荷が生じ難い。そして、これにより、その良好なギヤの噛み合い状態を維持することで、高い駆動トルクの伝達効率を確保することができる。加えて、ドアの手動操作時においても、その動作抵抗を小さく抑えて、円滑な開閉動作を確保することができる。
【0008】
態様2の車両用ドア装置は、態様1に記載の車両用ドア装置において、前記係合連結部が前記軸状係合部を径方向に挟み込む一対の係合爪を備えてなる。
即ち、このような所謂蟹爪構造を採用することで、その軸状係合部に対して、容易に、駆動レバーの係合連結部を係合させることができる。そして、その軸状係合部に対する係合形状に基づき、支軸周りの両方向について、効率よく、その駆動レバーの回転動作を駆動リンクに伝達することができる。
【0009】
態様3の車両用ドア装置は、態様1又は態様2に記載の車両用ドア装置において、前記駆動レバーの支軸が前記車体に対する前記駆動リンクの連結軸と同軸に設けられている。
上記構成によれば、より効率よく、駆動トルクを伝達することができる。更に、例えば、軸状係合部が駆動リンクの連結軸側に傾いた構成等、その連結軸の径方向における軸状係合部の傾きを許容することができる。そして、これにより、その軸状係合部の配置や駆動リンクの形状等、高い設計自由度を確保して、車両に対する搭載性を向上させることができる。
【0010】
態様4の車両用ドア装置は、態様1~態様3の何れか一つに記載の車両用ドア装置において、前記駆動レバーの支軸と前記軸状係合部とが平行に設けられている。
上記構成によれば、より効率よく、駆動トルクを伝達することができる。更に、駆動レバーの支軸と同軸となる位置から、その駆動レバーの支軸がズレている場合でも、この駆動レバーの回転動作を駆動レバーに伝達可能という利点がある。そして、これにより、組付け容易に、その円滑な動作を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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