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公開番号2024158914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074541
出願日2023-04-28
発明の名称熱マネージメント構造
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類B60L 58/26 20190101AFI20241031BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の電気機器の稼働に伴って発生した熱を効率的に利用できる熱マネージメント構造を得る。
【解決手段】車両の熱マネージメント構造Aが、電動モータの駆動力を車輪2,3に伝えることにより走行駆動力を得る車両駆動装置Tと、車両駆動装置Tから生ずる熱を奪った冷却液を、車両駆動装置Tと調温対象4,8とラジエータ5とに亘る領域に循環させる流路6とを備えている。調温対象4,8が車両駆動装置Tから与えられた熱により温度上昇可能な位置に配置されており、流路6は、車両駆動装置Tから調温対象に亘る領域に、冷却液の外気放熱を抑制する断熱配管9を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ラジエータと調温対象との間に冷却液を流通させる熱交換システムを備えた車両の熱マネージメント構造であって、
電動モータの駆動力を車輪に伝えることにより走行駆動力を得る車両駆動装置と、
前記車両駆動装置から生ずる熱を奪った前記冷却液を、前記車両駆動装置と前記調温対象と前記ラジエータとに亘る領域に循環させる流路と、を備え、
前記調温対象は、前記車両駆動装置から奪った熱により温度上昇可能な位置に配置されており、
前記流路は、前記車両駆動装置から前記調温対象に亘る領域に、前記冷却液の外気放熱を抑制する断熱配管を有している熱マネージメント構造。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記調温対象が、車室の温度上昇を図る暖房用熱交換器と、前記電動モータに電力を供給するバッテリーとの少なくとも一方である請求項1に記載の熱マネージメント構造。
【請求項3】
前記流路は、前記調温対象から前記ラジエータに亘る領域に流れる前記冷却液の外気放熱を可能にする放熱配管を有している請求項1又は2に記載の熱マネージメント構造。
【請求項4】
前記流路のうち、前記ラジエータから前記調温対象に亘る領域に前記断熱配管を有している請求項1に記載の熱マネージメント構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱マネージメント構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ハイブリッド車両を例に挙げると、特許文献1には、ラジエータと電気機器との間で冷却液を循環させることにより電気機器を冷却し、電気機器の温度上昇を防止する冷却装置が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載される冷却装置はハイブリッド車両に備えられ、このハイブリッド車両は、電気機器としてモータジェネレータとインバータとを備えている。この特許文献1では、冷却装置として、冷却液が循環する循環流路のうち、ラジエータとインバータとを接続する第一流路、及び、モータジェネレータとラジエータとを接続する第二流路とを有し、第一流路に断熱材を設け、第二流路に放熱部材を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-120323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されるハイブリッド車両では、第一流路に断熱材が設けられているため、第一流路に流れる冷却液の温度が、エンジンルーム内の熱によって上昇する不都合を抑制し、インバータの効率的な冷却を可能にしている。また、このハイブリッド車両では、第二流路に放熱部材が設けられているため、第二流路に流れる冷却液の温度をラジエータに供給される以前に低下させている。
【0006】
電気自動車(EV:Electric Vehicle)では、寒冷地においてバッテリーの性能が低下するため、バッテリーの温度上昇を必要とすることがある。また、EVに限らず、寒冷地において車室内の温度上昇を図るため空調システムによる温度上昇を必要とすることも多い。
【0007】
このような課題に対し、電気自動車は、エンジンを備えていないため、エンジンの廃熱を利用することができず、電気機器の稼働に伴い発生する熱で冷却液の温度を上昇させて利用することが考えられる。しかしながら、寒冷地では、冷却液の熱が放熱しやすく、電気機器が発する熱の利用が困難になり改善の余地がある。
【0008】
このような理由から、車両の電気機器の稼働に伴って発生した熱を効率的に利用できる熱マネージメント構造が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る車両の特徴構成は、ラジエータと調温対象との間に冷却液を流通させる熱交換システムを備えた車両の熱マネージメント構造であって、電動モータの駆動力を車輪に伝えることにより走行駆動力を得る車両駆動装置と、前記車両駆動装置から生ずる熱を奪った前記冷却液を、前記車両駆動装置と前記調温対象と前記ラジエータとに亘る領域に循環させる流路と、を備え、前記調温対象は前記車両駆動装置から奪った熱により温度上昇可能な位置に配置されており、前記流路は、前記車両駆動装置から前記調温対象に亘る領域に、前記冷却液の外気放熱を抑制する断熱配管を有している点にある。
【0010】
本構成によると、熱交換システムがラジエータと調温対象との間に冷却液を循環させる。冷却液が循環する際に、電動モータの駆動に伴い車両駆動装置で発生する熱は、流路に流れる冷却液に与えられ、この熱を冷却液から調温対象に与えることが可能となる。また、流路のうち、車両駆動装置から調温対象に亘る領域に冷却液の外気放熱を抑制する断熱配管を有しているため、車両駆動装置から奪った熱を無駄に失うことなく調温対象に与えることが可能となる。従って、車両の電気機器の稼働に伴って発生した熱を効率的に利用できる熱マネージメント構造が得られた。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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