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公開番号
2024165716
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023082128
出願日
2023-05-18
発明の名称
回転電機、およびその製造方法
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
H02K
1/18 20060101AFI20241121BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】回転電機の鉄損を小さく抑えることができる技術を提供する。
【解決手段】回転電機100は、筒状のステータコア11と、ステータコア11の外周面であるコア外周面11aを覆う周壁部31を備えたケース3と、を備えた回転電機100であって、ケース3は、ステータコア11よりも線膨張係数が大きく、コア外周面11aの軸心に直交する方向を径方向Rとして、コア外周面11aと周壁部31の内周面である周壁内周面31aとの径方向Rの隙間に配置された常温硬化型の接着剤40により、コア外周面11aと周壁内周面31aとが接着されて、ステータコア11がケース3に固定されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
筒状のステータコアと、前記ステータコアの外周面であるコア外周面を覆う周壁部を備えたケースと、を備えた回転電機であって、
前記ケースは、前記ステータコアよりも線膨張係数が大きく、
前記コア外周面の軸心に直交する方向を径方向として、
前記コア外周面と前記周壁部の内周面である周壁内周面との前記径方向の隙間に配置された常温硬化型の接着剤により、前記コア外周面と前記周壁内周面とが接着されて、前記ステータコアが前記ケースに固定されている、回転電機。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記コア外周面と前記周壁内周面との前記径方向の隙間の全周に、前記接着剤が配置されている請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記接着剤の硬化温度は、20℃以上30℃以下であり、
動作中の前記ステータコアの温度である動作中温度領域が、20℃以上180℃以下である請求項1に記載の回転電機。
【請求項4】
筒状のステータコアと、前記ステータコアの外周面であるコア外周面を覆う周壁部を備え、前記ステータコアよりも線膨張係数が大きいケースと、を備えた回転電機を製造するための製造方法であって、
前記コア外周面の軸心に直交する方向を径方向として、
前記コア外周面と前記周壁部の内周面である周壁内周面との前記径方向の隙間に接着剤が配置された状態とした後、前記接着剤を加熱することなく常温で硬化させて前記コア外周面と前記周壁内周面とを接着することで、前記ステータコアを前記ケースに固定する工程を備える、回転電機の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒状のステータコアと、前記ステータコアの外周面であるコア外周面を覆う周壁部を備えたケースと、を備えた回転電機、およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
このような技術の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1の回転電機(10)では、ステータコア(16)の外周面であるコア外周面とケース(12)の周壁部の内周面である周壁内周面との間に、加熱硬化型の接着剤としての熱硬化性樹脂(20)を配置した状態とした後、ステータコア(16)及びケース(12)と共に熱硬化性樹脂(20)を所定の硬化温度まで加熱することで熱硬化性樹脂(20)を硬化させ、コア外周面と周壁内周面とを互いに固定することで、ステータコア(16)をケース(12)に固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-6388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
回転電機(10)は、特許文献1に示されているように、ケース(12)の材料がアルミ合金とされ、ステータコア(16)の材料が鉄とされる構成が多く、当該構成の場合、ステータコア(16)よりもケース(12)のほうが線膨張係数が大きい。このため、熱硬化性樹脂(20)を硬化させるために加熱すると、ケース(12)がステータコア(16)よりも大きく膨張した状態となり、その状態で熱硬化性樹脂(20)が硬化することになる。
このようにしてケース(12)にステータコア(16)が固定された回転電機(10)では、常温状態やモータ駆動中等であって、熱硬化性樹脂(20)の硬化温度未満の状態では、熱硬化性樹脂(20)の硬化時よりもステータコア(16)とケース(12)との隙間が狭くなるため、熱硬化性樹脂(20)を介してステータコア(16)に対してケース(12)の収縮による圧縮応力が作用することになる。一般的に、ステータコア(16)に作用する圧縮応力が大きくなるに従って、回転電機(10)の動作中における鉄損が大きくなり易いことが知られている。そのため、特許文献1に記載された技術では、回転電機(10)の鉄損が大きくなり易いという課題があった。
【0006】
そこで、回転電機の鉄損を小さく抑えることができる技術の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記に鑑みた、回転電機の特徴構成は、
筒状のステータコアと、前記ステータコアの外周面であるコア外周面を覆う周壁部を備えたケースと、を備えた回転電機であって、
前記ケースは、前記ステータコアよりも線膨張係数が大きく、
前記コア外周面の軸心に直交する方向を径方向として、
前記コア外周面と前記周壁部の内周面である周壁内周面との前記径方向の隙間に配置された常温硬化型の接着剤により、前記コア外周面と前記周壁内周面とが接着されて、前記ステータコアが前記ケースに固定されている点にある。
【0008】
本構成によれば、コア外周面と周壁内周面とが常温硬化型の接着剤により接着された構造であるため、回転電機の製造工程においてステータコアとケースとを加熱することなく互いに接着することができる。これにより、常温状態でステータコアに対してケースからの径方向の圧縮応力が作用しないようにできる。また、回転電機の動作中に温度が常温より上昇した場合には、ケースの方がステータコアよりも線膨張係数が大きいため、ケースからステータコアに対して接着剤を介して引っ張り応力が作用するようにできる。従って、加熱硬化型の接着剤を用いる場合に比べて、ケースからステータコアへ作用する圧縮応力を小さく引っ張り応力を大きくすることができ、その結果、回転電機の動作中におけるステータコアでの鉄損を小さく抑えることができる。
【0009】
上記に鑑みた、回転電機の製造方法の特徴構成は、
筒状のステータコアと、前記ステータコアの外周面であるコア外周面を覆う周壁部を備え、前記ステータコアよりも線膨張係数が大きいケースと、を備えた回転電機を製造するための製造方法であって、
前記コア外周面の軸心に直交する方向を径方向として、
前記コア外周面と前記周壁部の内周面である周壁内周面との前記径方向の隙間に接着剤が配置された状態とした後、前記接着剤を加熱することなく常温で硬化させて前記コア外周面と前記周壁内周面とを接着することで、前記ステータコアを前記ケースに固定する工程を備える点にある。
【0010】
本構成によれば、接着剤を加熱することなく常温で硬化させてコア外周面と周壁内周面とを接着するため、常温状態でステータコアに対してケースからの径方向の圧縮応力が作用しないようにできる。また、回転電機の動作中に温度が常温より上昇した場合には、ケースの方がステータコアよりも線膨張係数が大きいため、ケースからステータコアに対して接着剤を介して引っ張り応力が作用するようにできる。従って、加熱硬化型の接着剤を用いた場合に比べて、ケースからステータコアへ作用する圧縮応力を小さく引っ張り応力を大きくすることができ、その結果、回転電機の動作中におけるステータコアでの鉄損を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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