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公開番号2024167808
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-04
出願番号2023084152
出願日2023-05-22
発明の名称引き戸用施解錠システム
出願人マクス株式会社
代理人個人
主分類E05B 47/00 20060101AFI20241127BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】電気錠タイプの施解錠装置を引き戸に後付けし易く、引き戸における施解錠の利便性の向上と施解錠の管理を図れ、引き戸に対する電気錠の普及の促進を図ることが可能な引き戸用施解錠システムを提供する。
【解決手段】引き戸1に取付けられる施解錠装置10と、施解錠装置10の施錠および解錠を制御する制御部30を有する。施解錠装置10は上下の枠間を横行可能な引き戸1の室内側に取り付けられる装置本体20と、引き戸1の端面に対向する柱5に取り付けられる受け座40と、引き戸1の室外側に取り付けられる室外機50を備える。制御部30は認証を取得したユーザ端末100との間で通信可能とされ、ユーザ端末100からの操作に基づき施解錠装置10の施錠および解錠を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
引き戸に取付けられる施解錠装置と、当該施解錠装置の施錠および解錠を制御する制御部を有し、
前記施解錠装置は、上下の枠間を横行可能な引き戸の室内側に取り付けられる装置本体と、前記引き戸の端面に対向する柱または壁面に取り付けられる受け座と、前記引き戸の室外側に取り付けられる室外機を備え、
前記制御部は、認証を取得したユーザ端末との間で通信可能とされ、当該ユーザ端末からの操作に基づき前記施解錠装置の施錠および解錠を行うことを特徴とする引き戸用施解錠システム。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記装置本体は、ケースと、施錠および解錠の操作を手動で行う手動操作部と、前記受け座のフック部に係合するロック部材と、当該ロック部材を作動させる作動機構を備え、
前記制御部は、認証を取得したユーザ端末からの施錠信号を受けて前記ロック部材が前記フック部に係合するように前記作動機構を制御し、認証を取得したユーザ端末からの解錠信号を受けて前記ロック部材が前記フック部の係合から解除されるように前記作動機構を制御することを特徴とする請求項1記載の引き戸用施解錠システム。
【請求項3】
前記作動機構が、前記手動操作部によって回動操作される回動操作軸と、当該回動操作軸と協働して前記ロック部材を前記フック部に対し施錠方向または解錠方向に作動させる作動片を備えており、当該作動片は前記ユーザ端末からの施錠または解錠の信号を受けて前記通信制御部により駆動される駆動手段と協働して前記ロック部材を前記フック部に対し施錠方向または解錠方向に作動させることを特徴とする請求項2記載の引き戸用施解錠システム。
【請求項4】
前記回動操作軸が、前記ケースの背面カバーに穿孔された貫通孔を通して外部から補助キーにより回動操作可能とされていることを特徴とする請求項3記載の引き戸用施解錠システム。
【請求項5】
前記制御部に施錠および解錠の履歴データが保存され、前記制御部と認証を取得した前記ユーザ端末が通信で接続されたとき、前記制御部が、保存された前記各履歴データを前記ユーザ端末に送信し、当該ユーザ端末に保存されることを特徴とする請求項1記載の引き戸用施解錠システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、引き戸用の施解錠システムに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
住宅等の建物に用いる扉は開き戸と引き戸の2種類がある。開き戸は蝶番を軸にして扉(戸)を前後に開閉させるもので、扉に開閉用のノブやハンドルが付属しており、新築住宅の玄関に増えている。引き戸は扉をレールや溝の上を横にスライドさせて開閉させるもので、扉に引き手やノブが付属しており、従来の住宅、特に在来工法や地方における住宅の玄関では引き戸がまだまだ多く見られる。
【0003】
建物の玄関や出入口に用いる扉には錠が取り付けられている。錠は防犯や入退室管理の目的で取り付けられるもので、従来からのシリンダー錠(例えば特許文献1、2)や、近年増えつつある電気錠(例えば特許文献3、4)等が知られている。
【0004】
その他、引き戸用の施解錠装置(特許文献5)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-247364号公報
特開2018-104916号公報
特開2019-157413号公報
特開2021-110117号公報
特開2007-107379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来からの住宅においては、玄関などの引き戸の錠は鍵穴に鍵をさして施解錠を行うシリンダー錠が多く、電子錠に取り替えようとしても難しい場合が多く、引き戸への電子錠の普及が容易でなかった。また、シリンダー錠の場合、高齢者世帯の増加などによって、施解錠の管理が難しいという別の問題もあった。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、電気錠タイプの施解錠装置を引き戸に後付けし易く、引き戸における施解錠の利便性の向上と施解錠の管理を図れ、もって引き戸に対する電気錠の普及の促進を図ることが可能な引き戸用施解錠システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る引き戸用施解錠システムは、
引き戸に取付けられる施解錠装置と、当該施解錠装置の施錠および解錠を制御する制御部を有し、
前記施解錠装置は、上下の枠間を横行可能な引き戸の室内側に取り付けられる装置本体と、前記引き戸の端面に対向する柱または壁面に取り付けられる受け座と、前記引き戸の室外側に取り付けられる室外機を備え、
前記制御部は、認証を取得したユーザ端末との間で通信可能とされ、当該ユーザ端末からの操作に基づき前記施解錠装置の施錠および解錠を行うことを主要な特徴とする。
【0009】
前記装置本体は、ケースと、施錠および解錠の操作を手動で行う手動操作部と、前記受け座のフック部に係合するロック部材と、当該ロック部材を作動させる作動機構を備え、
前記制御部は、認証を取得したユーザ端末からの施錠信号を受けて前記ロック部材が前記フック部に係合するように前記作動機構を制御し、認証を取得したユーザ端末からの解錠信号を受けて前記ロック部材が前記フック部の係合から解除されるように前記作動機構を制御することを第2の特徴とする。
【0010】
本発明に係る引き戸用施解錠システムは、
前記作動機構が、前記手動操作部によって回動操作される回動操作軸と、当該回動操作軸と協働して前記ロック部材を前記フック部に対し施錠方向または解錠方向に作動させる作動片を備えており、当該作動片は前記ユーザ端末からの施錠または解錠の信号を受けて前記通信制御部により駆動される駆動手段と協働して前記ロック部材を前記フック部に対し施錠方向または解錠方向に作動させることを第3の特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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