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公開番号
2024171027
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087865
出願日
2023-05-29
発明の名称
施解錠システム
出願人
株式会社WEST inx
代理人
個人
主分類
E05B
49/00 20060101AFI20241204BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】防犯性が高く、且つ電池の消耗も少ない施解錠システムを提供する。
【解決手段】暗号選定装置と、錠を有する施解錠システムであって、前記錠は、暗号入力手段11と、暗号作成手段21を有し、当該暗号作成手段21は、一又は複数の解錠暗号を作成又は選択するものであり、前記暗号選定装置は、前記解錠暗号と重複する一又は複数の入力用暗号を作成又は選択するものであり、前記暗号入力手段11に暗号を入力し、当該入力された暗号が前記解錠暗号と一致したことを条件として前記錠を解錠することが可能となるものであり、前記解錠暗号は、一定の条件を満足することにより無効になることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
暗号選定装置と、錠とを有する施解錠システムであって、
前記錠は、暗号入力手段と、解錠暗号作成手段を有し、当該解錠暗号作成手段は、一又は複数の解錠暗号を作成又は選択するものであり、
前記暗号選定装置は、入力暗号作成手段を有し、当該入力暗号作成手段は、前記解錠暗号と重複する一又は複数の入力用暗号を作成又は選択するものであり、
前記錠は、前記暗号入力手段に暗号を入力し、当該入力された暗号が前記解錠暗号と一致したことを条件として解錠することが可能となるものであり、
前記解錠暗号は、一定の条件を満足することにより無効になることを特徴とする施解錠システム。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記解錠暗号作成手段は、一定の条件で一又は複数の解錠暗号を作成又は選択するものであり、
前記入力暗号作成手段は、前記解錠暗号作成手段と同じ条件で入力用暗号を作成又は選択することによって前記解錠暗号と重複する一又は複数の入力用暗号を作成又は選択するものであることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項3】
前記解錠暗号作成手段は、複数の暗号候補を記憶する錠側暗号記憶手段を有し、前記錠側暗号記憶手段に記憶された暗号候補の中から所定の順番で一又は複数の前記暗号候補を選択して前記解錠暗号とするものであり、
前記暗号選定装置は、選定装置側暗号記憶手段を有し、当該選定装置側暗号記憶手段には前記錠側暗号記憶手段と共通する複数の暗号候補が記憶されており、前記選定装置側暗号記憶手段に記憶された暗号候補の中から前記解錠暗号作成手段と同じ順番で一又は複数選択して前記入力用暗号とするものであることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項4】
暗号選定装置と、錠を有する施解錠システムであって、
前記錠は、暗号入力手段と、複数の暗号候補を記憶する錠側暗号記憶手段を有し、前記錠側暗号記憶手段に記憶された暗号候補の中から所定の順番で一又は複数選択して解錠暗号とするものであり、
前記暗号選定装置は、選定装置側暗号記憶手段を有し、当該選定装置側暗号記憶手段には前記錠側暗号記憶手段と共通する暗号候補が記憶されており、前記選定装置側暗号記憶手段に記憶された暗号候補の中から前記錠と同じ順番で一又は複数選択して入力用暗号とするものであり、
前記入力手段に暗号を入力し、当該入力された暗号が前記解錠暗号と一致したことを条件として前記錠を解錠することが可能となるものであり、
前記解錠暗号は、一定の条件を満足することにより無効になることを特徴とする施解錠システム。
【請求項5】
前記解錠暗号作成手段は、複数の解錠暗号を作成又は選択するものであり、前記解錠暗号が無効になった場合は、新たに解錠暗号が作成又は選択されて補充されることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項6】
前記暗号選定装置は、複数の前記入力用暗号を作成又は選択するものであり、特定の前記入力用暗号に対して所定の入力がなされた場合は、当該入力用暗号が使用不能になるか或いは所定の表示がなされるかの少なくともいずれかが実行されることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項7】
前記暗号選定装置は、複数の前記入力用暗号を作成又は選択するものであり、前記暗号選定装置に前記解錠暗号が無効になったことが入力された場合は、新たに前記入力用暗号が作成又は選択されて補充されることを特徴とする請求項1に記載の施解錠システム。
【請求項8】
前記解錠暗号は、次の一又は複数の条件を満足した場合に無効となることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の施解錠システム。
(1)錠が人為的に施錠された場合。
(2)最初に解錠されてから一定時間が経過した場合。
(3)一定の時刻に到達した場合。
(4)所定の時期を基準としてそれから一定時間が経過した場合。
【請求項9】
前記錠は表示手段を有し、施錠された際に所定の表示がなされることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の施解錠システム。
【請求項10】
前記錠は所定の暗号を入力することにより施錠可能となることを特徴とする請求項9に記載の施解錠システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅や宿泊施設その他の施解錠システムに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
戸建て住宅の玄関やマンションの各戸の出入り口には錠が設置されており、錠を解錠して人が出入りする。また外出等の際には出入り口が施錠される。
住宅やマンションを販売したり、賃貸する際には、契約に先立って内覧が行われる。
空き室等の内覧には多くの場合不動産業者や管理会社の者が同行して、錠を施解錠する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7250370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人手不足の影響で、空き室等の内覧に不動産業者等が立ち会わず、内覧希望者だけで内覧を行う場合がある。
例えば手動の鍵を使用する錠によって玄関が施錠されている場合には、内覧希望者が不動産業者等から鍵を預かり、当該鍵を自分で操作して施解錠することとなる。
しかしながら、この方法は内覧希望者に合い鍵を作られる懸念があり、防犯上の問題がある。
暗号式の電気錠や番号合わせのダイヤル錠を採用している場合も同様であり、暗号や番号が知られてしまうこととなり、防犯上の問題がある。
【0005】
防犯上の懸念を解消するものとして、暗証番号を変更可能な錠を採用する方策が考えられる。
当該錠は通信機能を備えており、管理会社等から当該錠に対して解錠用のパスワード(以下、ワンタイムパスワードと称する)を送信する。その結果、受信した錠はワンタイムパスワードのみで解錠可能な錠となる。
また内覧希望者には当該ワンタイムパスワードが通知される。内覧希望者は知らされたワンタイムパスワードを入力して解錠する。
内覧が終わると、管理会社等が通信手段を操作して当該錠の解錠用のワンタイムパスワードを無効にする。
【0006】
上記したワンタイムパスワードを採用する方策は防犯性が高い。また不動産業者等が内覧に同行する必要が無いので必要な人員も少なくて足りる。
しかしながら、前記したワンタイムパスワードを使用する錠は、消費電力が多く、電池の消耗が速いという問題がある。
即ちワンタイムパスワードを使用する錠は、錠の開閉だけでなく、通信にも電力を消費する。電気錠には商用電源により駆動するものもあるが、商用電源を使用する錠は配線が手間である。そのため電池で駆動する電気錠が重宝されているが、前記したワンタイムパスワードを使用する錠は、錠の開閉だけでなく、通信にも電力を消費するので電池の消耗が早く、電池の交換頻度が高いという不満がある。
【0007】
本発明は、上記した問題に注目し、防犯性が高く、且つ電池の消耗も少ない施解錠システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するための態様は、暗号選定装置と、錠とを有する施解錠システムであって、前記錠は、暗号入力手段と、解錠暗号作成手段を有し、当該解錠暗号作成手段は、一又は複数の解錠暗号を作成又は選択するものであり、前記暗号選定装置は、入力暗号作成手段を有し、当該入力暗号作成手段は、前記解錠暗号と重複する一又は複数の入力用暗号を作成又は選択するものであり、前記錠は、前記暗号入力手段に暗号を入力し、当該入力された暗号が前記解錠暗号と一致したことを条件として解錠することが可能となるものであり、前記解錠暗号は、一定の条件を満足することにより無効になることを特徴とする施解錠システムである。
【0009】
本態様の施解錠システムは、暗号選定装置と、錠によって構成されている。錠は玄関扉等に取り付けられる。
これに対して暗号選定装置は、例えば管理会社等に設置される。要するに暗号選定装置は、錠から離れた位置にある。
本態様の施解錠システムでは、錠側に解錠暗号作成手段があり、当該解錠暗号作成手段は、一又は複数の解錠暗号を作成又は選択する。これに対して暗号選定装置は、前記した解錠暗号と重複する一又は複数の入力用暗号を作成又は選択する。
入力用暗号は、例えば内覧希望者に通知される。内覧希望者は、例えば空き室の錠に入力用暗号を入力する。入力用暗号は、解錠暗号と重複するものであるから、入力用暗号は、解錠暗号と一致し、解錠することができる。
解錠暗号は、一定の条件を満足することにより無効になるから、内覧希望者に通知された解錠暗号が悪用されることはない。
また本態様の施解錠システムでは、錠と暗号選定装置との間の通信が不要であり、錠は通信に要する待機電力が不要である。そのため錠は消費電力が少なく、電池の消耗が少ない。
【0010】
上記した態様において、前記解錠暗号作成手段は、一定の条件で一又は複数の解錠暗号を作成又は選択するものであり、前記入力暗号作成手段は、前記解錠暗号作成手段と同じ条件で入力用暗号を作成又は選択することによって前記解錠暗号と重複する一又は複数の入力用暗号を作成又は選択するものであることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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