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公開番号2024165384
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081534
出願日2023-05-17
発明の名称モータ制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類E05F 15/689 20150101AFI20241121BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】車両の開閉体のモータ制御装置の信頼性を向上させる。
【解決手段】ドア制御装置は、ウィンドウガラスWGを全閉位置Pcに向けて移動させるときに、通常定速区間SC1からスローストップ区間SC2へ遷移するようにモータを制御する。通常定速区間SC1は、全開位置Poからスロー開始位置P0までの間で一定のバッテリ電圧をモータに印加する。スローストップ区間SC2は、スロー開始位置P0から全閉位置Pcに近づくにつれてモータ印加電圧を減少させ、モータ印加電圧が切替電圧になると、ウィンドウガラスWGが全閉位置Pcに到達するまで、切替電圧をモータに印加する。ドア制御装置は、ウィンドウガラスWGを作動させた作動回数に応じて切替電圧を設定する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車両に設けられた開閉体(WG)を全開位置と全閉位置との間で自動開閉するための駆動力を発生させるモータ(3)を制御するモータ制御装置(1)であって、
前記開閉体を前記全閉位置に向けて移動させるときに、前記全開位置から、前記全開位置と前記全閉位置との間に設定されたスロー開始位置までの間で一定の通常定速電圧を前記モータに印加する通常定速区間から、前記スロー開始位置から前記全閉位置に近づくにつれて前記モータに印加するモータ印加電圧を減少させ、前記モータ印加電圧が予め設定された切替電圧になると、前記開閉体が前記全閉位置に到達するまで、前記切替電圧を前記モータに印加するスローストップ区間へ遷移するように前記モータを制御するように構成された制御部(12)と、
前記開閉体を作動させた作動回数に応じて前記切替電圧を設定するように構成された切替電圧設定部(S240)と
を備えるモータ制御装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
請求項1に記載のモータ制御装置であって、
前記切替電圧設定部は、前記作動回数と前記切替電圧との間で負の相関を有するように前記切替電圧を設定するモータ制御装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置であって、
前記開閉体の位置の原点を設定する原点設定処理を実行しているときにおける前記モータの回転速度に基づいて、前記作動回数と前記切替電圧との対応関係を設定するように構成された初期設定部(S10~S70)を更に備えるモータ制御装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置であって、
前記車両の外部の気温である外気温に基づいて、前記作動回数と前記切替電圧との対応関係を設定するように構成された外気温設定部(S310~S330)を更に備えるモータ制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の開閉体を駆動するモータを制御するモータ制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モータ本体の回転速度が、第1閾値よりも大きい第2閾値以下となったとき、当該時点でのモータ印加電圧以上の電圧値を、当該時点から開閉体が端位置に到達して停止制御が実行されるまでの間のモータ印加電圧に設定する開閉体駆動モータが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-190591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者の詳細な検討の結果、第2閾値の大きさによっては、必要以上の電圧がモータに印加されることとなり、開閉体が端位置に到達したときにおける衝突音が大きくなってしまったり、必要な電圧がモータに印加されずに開閉体を端位置まで到達させることができなくなったりする恐れがあるという課題が見出された。
【0005】
本開示は、車両の開閉体のモータ制御装置の信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、車両に設けられた開閉体(WG)を全開位置と全閉位置との間で自動開閉するための駆動力を発生させるモータ(3)を制御するモータ制御装置(1)であって、制御部(12)と、切替電圧設定部(S240)とを備える。
【0007】
制御部は、開閉体を全閉位置に向けて移動させるときに、通常定速区間から、スローストップ区間へ遷移するようにモータを制御するように構成される。通常定速区間は、全開位置から、全開位置と全閉位置との間に設定されたスロー開始位置までの間で一定の通常定速電圧をモータに印加する。スローストップ区間は、スロー開始位置から全閉位置に近づくにつれてモータに印加するモータ印加電圧を減少させ、モータ印加電圧が予め設定された切替電圧になると、開閉体が全閉位置に到達するまで、切替電圧をモータに印加する。
【0008】
切替電圧設定部は、開閉体を作動させた作動回数に応じて切替電圧を設定するように構成される。
このように構成された本開示のモータ制御装置は、上記の作動回数に応じて、開閉体が全閉位置に到達する時のモータ印加電圧を変化させることができる。このため、本開示のモータ制御装置は、作動回数に応じて開閉体に係る負荷が変動する場合であっても、開閉体を全閉位置に到達させることができ且つ開閉体が全閉位置に到達したときに発生する衝突音が大きくならない適切なモータ印加電圧を作動回数に応じて設定することができる。これにより、本開示のモータ制御装置は、開閉体が閉じ切らない事態の発生を抑制したり、開閉体が全閉位置に到達したときの衝突音で車両の乗員に不快な思いをさせてしまう事態の発生を抑制したりすることができ、モータ制御装置の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態のパワーウィンドウシステムの構成を示すブロック図である。
原点設定処理におけるモータ印加電圧の変化を示すグラフである。
初期設定処理を示すフローチャートである。
原点設定処理におけるモータ回転速度の変化を示すグラフである。
全閉位置へ移動させるときにおける窓位置とモータ印加電圧との関係を示すグラフである。
電圧設定処理を示すフローチャートである。
第2実施形態のパワーウィンドウシステムの構成を示すブロック図である。
外気温設定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
以下に本開示の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態のパワーウィンドウシステム1は、車両に搭載され、図1に示すように、ドア制御装置2と、モータ3と、回転検出センサ4と、操作部5と、バッテリ6とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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