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公開番号
2025089104
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2023204096
出願日
2023-12-01
発明の名称
抜差し蝶番
出願人
タキゲン製造株式会社
代理人
個人
主分類
E05D
5/14 20060101AFI20250605BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約
【課題】可動側部材と固定側部材との連結支持部にかかる負荷を分散させ、大重量の扉にも支障なく使用できる抜差し蝶番を提供する。
【解決手段】抜差し蝶番1は、固定側部材2、可動側部材3、上部枢支部材4を具備する。固定側部材2は、固定枠体101への取り付け部21の下部に下部軸受け部22、上部に上部枢支部材4の接続部23を具備する。上部枢支部材4は、下部軸受け部22に対向する上部軸受け部42を具備し、接続部23に対応接続部41を嵌合させて固定側部材2に固着される。可動側部材3は、扉102への固着部31から下方へ延出する下部軸32と、上方へ延出する上部軸33を具備し、下部軸32が下部軸受け部22に、上部軸33が上部軸受け部42にそれぞれ枢支される。固定側部材2と可動側部材3の連結支持は、両持ちの支持構造で機械的強度が高い。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
固定枠体に固着される固定側部材と、扉に固着され下部において前記固定側部材に垂直軸周りに回転自在に枢支される可動側部材と、前記固定側部材の上部に着脱自在に設けられ前記可動側部材の上部を前記固定側部材に前記垂直軸周りに回転自在に枢支する上部枢支部材と、前記扉と前記可動側部材との間に選択的に挿入される合成樹脂製のスペーサ板とを具備し、
前記固定側部材は、固定枠体の垂直の前面に背面を沿わせて固着される取り付け部と、当該取り付け部の下部から前方に突出するように設けられ上向き垂直軸穴を有する下部軸受け部と、前記取り付け部の上部に設けられ前記上部枢支部材を上下方向に嵌合させて固着させる接続部とを具備し、
前記上部枢支部材は、前記固定側部材の接続部に上下方向に嵌合させて固定ねじにて前記接続部に固着される対応接続部と、前記固定側部材の垂直軸穴に対向する下向き垂直軸穴を有する上部軸受け部とを具備し、
前記可動側部材は、前記扉の吊り元側の垂直の側面に背面を沿わせ、上下に並んだ複数のねじで固着される固着部と、当該固着部から下方へ延出し前記固定側部材の垂直軸孔に枢支される下部軸と、前記取り付け部から上方へ延出し前記固定側部材に固着された前記上部枢支部材の垂直軸孔に枢支される上部軸とを具備し、
前記スペーサ板は、前記可動側部材の固着部の背面と重なる同一外縁形状で、当該固着部を固着するための前記複数のねじに対応する位置に、側縁から横方向に延びる切欠部を具備することを特徴とする抜差し蝶番。
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【請求項2】
前記固定側部材の接続部は、前記取り付け部の上端面を形成する受け座面と、当該受け座面から前記固定枠体の前面に沿うように上方へ垂直に延出する背面板部と、前記受け座面から前記背面板部に沿って上方へ延出する嵌合凸部とを具備し、
前記嵌合凸部は、左右側面に形成される一対の垂直方向の係合溝と、上端面に開口する垂直方向のねじ穴とを具備し、
前記上部枢支部材の対応接続部は、前記嵌合凸部を嵌合させる嵌合凹部と、前記係合溝に嵌合するように当該嵌合凹部の内側に形成された対向一対の嵌合突条と、前記嵌合凸部の上端に当接するように前記嵌合凹部の上端を閉じ前記嵌合凸部のねじ穴に対応するねじ孔を有する天板部とを具備し、当該天板部の上から前記ねじ孔を介して前記嵌合凸部のねじ穴に螺合される前記固定ねじにて前記固定側部材の接続部に固着可能に設けられことを特徴とする請求項1に記載の抜差し蝶番。
【請求項3】
前記上部枢支部材の下向き垂直軸穴内には、前記上部軸を挿通させる合成樹脂製の軸受けカラーが設けられることを特徴とする請求項1に記載の抜差し蝶番。
【請求項4】
前記上部枢支部材の下向き垂直軸穴内には、前記上部軸を挿通させる合成樹脂製の軸受けカラーが設けられ、
前記下向き垂直軸穴と前記嵌合凹部とは、垂直方向のスリットにより連通し、
前記軸受けカラーは、前記上部軸を挿通させる軸受け筒部と、当該軸受け筒部から延出して前記スリットに嵌合するリブと、当該リブの上端部に設けられ前記嵌合凸部の上端と前記嵌合凹部の天板部との間に介在して前記固定ねじを貫通させるねじ受けリングとを具備することを特徴とする請求項2に記載の抜差し蝶番。
【請求項5】
前記下部軸は、下端部に傾斜カム面を具備し、
前記上向き垂直軸穴内には、前記下部軸の傾斜カム面に当接する傾斜カム面を有する合成樹脂製のカム部材が設けられ、
前記カム部材は、前記下部軸を受け入れる筒部と当該筒部の下端を閉じる底部とを具備し、当該底部に前記傾斜カム面が形成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の抜差し蝶番。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務用冷凍・冷蔵庫や厨房機器等において、扉の一側の垂直端面と固定枠体の正面コーナー部の間に固着され、必要に応じて扉を固定枠体から取外すことができる抜差し蝶番に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
固定枠体の正面コーナー部に固着される固定側部材と、扉の一側の垂直端面に固着される可動側部材とを具備し、必要に応じて扉を固定枠体から取外すことができる蝶番として、例えば、特許文献1に記載されるものが知られている。この蝶番において、固定枠体に固着される固定側部材は、下部側面に張出した支持座部を具備する。この支持座部は、垂直軸受け孔を有し,その内部に駆動カム面を有する固定カム体が嵌め込まれる。扉に固着される可動側部材は、下部に一体に延出する垂直枢軸を具備し、これが固定側部材の垂直軸受け孔に挿入される。垂直枢軸は、下端に従動カム面を有し、これが駆動カム面に当接する。扉の開方向の回転に伴い可動側部材の垂直枢軸が回転すると、2つのカム面の摺動により、垂直枢軸が扉と一体に上方へ押し上げられる。当接する2つのカム面と扉の自重によって扉が自動的に閉鎖回転する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-198085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の蝶番においては、扉の重量がかかる可動側部材は、固定側部材の支持座部に載せられ、可動側部材の垂直枢軸が固定側部材の垂直軸孔に嵌め込まれている片持ちの支持構造になっており、抜差しを可能にするために可動側部材の上部は固定側部材に全く拘束支持されていない。このため、扉が大重量で、使用が長期にわたると、可動側部材と固定側部材間の連結支持部に大きな負荷がかかり、変形による扉の傾きを生じ、あるいは部材の破損の原因となっている。
従って、本発明の課題は、必要に応じて扉を固定枠体から取外すことができると共に、可動側部材と固定側部材との連結支持部にかかる負荷を分散させ、大重量の扉にも支障なく使用することができ、また扉の傾きの調整、扉と枠体間のパッキングの圧縮量の調整を容易に行えるコーナー部用抜差し蝶番を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下の説明において添付図面の符号を参照するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の抜差し蝶番1は、固定枠体101に固着される固定側部材2と、扉102に固着され下部において固定側部材2に垂直軸周りに回転自在に枢支される可動側部材3と、固定側部材2の上部に着脱自在に設けられ可動側部材3の上部を固定側部材2に垂直軸周りに回転自在に枢支する上部枢支部材4と、扉と可動側部材との間に選択的に挿入される合成樹脂製のスペーサ板とを具備する。固定側部材2は、固定枠体101への取り付け部21と、当該取り付け部21の下部に設けられる下部軸受け部22と、取り付け部21の上部に設けられる接続部23とを具備する。取り付け部21は、固定枠体101の垂直の前面に背面を沿わせ、上下に並ぶ複数のねじで固着される。下部軸受け部22は、取り付け部21の下部から前方に突出するように設けられ、上向き垂直軸穴22aを有する。接続部23は、取り付け部21の上部に設けられ、上部枢支部材4を上下方向に嵌合させて固着させる。上部枢支部材4は、固定側部材2の接続部23に接続される対応接続部41と、固定側部材2の下部軸受け部22に対向する上部軸受け部42とを具備する。対応接続部41は、固定側部材2の接続部23に上下方向に嵌合され、固定ねじ5にて固着される。上部軸受け部42は、固定側部材2の垂直軸穴22aに対向する下向き垂直軸穴42aを有する。可動側部材3は、扉102の吊り元側の垂直の側面に固着される固着部31と、当該固着部31から下方へ延出する下部軸32と、上方へ延出する上部軸33とを具備する。下部軸32は、固定側部材2の垂直軸孔22aに枢支され、上部軸33は、上部枢支部材4の垂直軸孔42aに枢支される。スペーサ板8は、可動側部材3の背面3aと重なる同一外縁形状で、固着部31を固着するための複数のねじ9に対応する位置に、側縁から横方向に延びる切欠部8aを具備する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の抜差し蝶番1では、固定側部材2と、可動側部材3と、上部枢支部材4とを具備する。固定側部材2は、固定枠体101への取り付け部21の下部に下部軸受け部22、上部に上部枢支部材4を着脱自在に固着させる接続部23を具備する。上部枢支部材4は、固定側部材2に固着され、下部軸受け部22に対向する上部軸受け部42を具備する。可動側部材3は、扉102への固着部31から下方へ延出する下部軸32と、上方へ延出する上部軸33とを具備し、下部軸32が下部軸受け部22に、上部軸33が上部軸受け部42にそれぞれ枢支されるから、固定側部材2と可動側部材3の連結支持は、両持ちの支持構造になっており、扉102の重量に起因する曲げ応力やせん断応力が分散して受け止められ、機械的強度の改善された抜差し蝶番1が得られる。上部枢支部材4は、固定側部材2の接続部23に上下方向に嵌合させ、ねじ止めするだけで容易に固定側部材2に組み付けることができるので、固定側部材2に対する扉の着脱操作が容易である。固定側部材2が固定枠体101に取り付けられた後、経年により扉102が傾いた場合、あるいは扉102の設置時に、固定枠体101に対して角度調整を必要とする場合、可動側部材3の固定用ねじ9をわずかに緩めて扉102との間に隙間をつくり、ここにスペーサ板8を側方から挿入する。切欠部8aが固定用ねじ9を受け入れるから、スペーサ板8は、可動側部材3の背面に重なる。扉の傾斜角度に応じて挿入するスペーサ板8の枚数を調整し、固定用ねじ9を締め直せば、扉102の角度調整が完了する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の抜差し蝶番の分解斜視図である。
図1の抜差し蝶番の正面図である。
図1の抜差し蝶番の右側面図である。
図1の抜差し蝶番の左側面図である。
図1の抜差し蝶番の平面図である。
図2のVI-VI断面図である。
図2のVII-VII断面図である。
図6のVIII-VIII断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
抜差し蝶番1は、大型冷蔵庫の筐体のような固定枠体101に固着される金属製の固定側部材2と、扉102に固着される金属製の可動側部材3と、固定側部材2の上部に着脱自在に設けられる金属製の上部枢支部材4と、扉102と可動側部材3との間に選択的に挿入される合成樹脂製のスペーサ板8とを具備する。抜差し蝶番1は、固定枠体101と扉102との間に上下一対取り付けられる。なお、スペーサ板8は、必要な場合に選択的に設けられるものであるが、図にはスペーサ板8が装着された状態を示している。
【0009】
可動側部材3は、下部において固定側部材2に垂直軸周りに回転自在に枢支される。上部枢支部材4は、可動側部材3の上部を固定側部材2に垂直軸周りに回転自在に枢支する。
【0010】
固定側部材2は、固定枠体101への取り付け部21と、この取り付け部21の下部に設けられる下部軸受け部22と、取り付け部21の上部に設けられる接続部23とを具備する。
(【0011】以降は省略されています)
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