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公開番号2025104977
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223202
出願日2023-12-28
発明の名称通信トランシーバ
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H04L 69/08 20220101AFI20250703BHJP(電気通信技術)
要約【課題】サーバーとクライアント間の全体においてサービス指向通信を実現する通信レシーバを提供する。
【解決手段】本開示の1つの局面の通信トランシーバ12は、通信装置10Aの主制御部11Aに接続される。通信トランシーバは、サービス制御部121と、サービスインターフェース部122と、を備える。サービス制御部は、主制御部からの指示に応じて設定された第1設定情報に基づき、サービス指向通信の第1プロトコルに従って、電子制御装置へサービスの提示メッセージを送信する。サービスインターフェース部は、サービス指向通信が確立した場合に、主制御部からの指示に応じて設定された第2設定情報に基づき、主制御部から受けた第2プロトコルに従った通信データを第1プロトコルに従った通信データに変換して電子制御装置へ送信する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
単一又は複数の通信線(50A,50B)を介して電子制御装置(20A,20B)に接続されるように構成された通信装置(10A,10B)内で、前記通信装置の主制御部(11A,11B)に接続される通信トランシーバ(12)であって、
前記主制御部からの指示に応じて設定された第1設定情報に基づき、サービス指向通信プロトコルである第1プロトコルに従って、前記電子制御装置へサービスの提供を申し出る提示メッセージを送信するように構成されたサービス制御部(121)と、
前記提示メッセージによりサービス指向通信が確立した場合に、前記主制御部からの指示に応じて設定された第2設定情報に基づき、(i)前記主制御部から受けた第2プロトコルに従った通信データを前記第1プロトコルに従った通信データに変換して前記電子制御装置へ送信するように、又は、(ii)前記電子制御装置から受けた前記第1プロトコルに従った通信データを第2プロトコルに従った通信データに変換して前記主制御部へ送信するように、構成されたサービスインターフェース部(122)と、
を備える、通信トランシーバ。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記サービス制御部(121)は、
前記提示メッセージを受信した前記電子制御装置(20A,20B)から、前記第1プロトコルに従ったイベント通信の定期購読の要求を受信し、
受信された前記要求に基づき、前記定期購読を要求している要求元の情報を前記サービスインターフェース部(122)に登録する、ように構成されており、
前記サービスインターフェース部は、
前記第2プロトコルに従った通信データを前記主制御部(11A,11B)から受信し、
前記第2設定情報に基づいて、前記主制御部から受信した前記通信データを、前記第1プロトコルに従ったイベントメッセージに変換し、
登録された前記要求元の情報に基づいて、前記第1プロトコルに従ったイベントメッセージを前記電子制御装置へ送信する、ように構成されている、
請求項1に記載の通信トランシーバ。
【請求項3】
前記サービスインターフェース部(122)は、
前記提示メッセージを受信した前記電子制御装置(20A,20B)から、前記第1プロトコルに従ったリクエストメッセージを受信し、
前記第2設定情報に基づいて、前記第1プロトコルに従ったリクエストメッセージを前記第2プロトコルに従ったリクエストメッセージに変換し、
前記リクエストメッセージを示す識別子とともに、前記第2プロトコルに従ったリクエストメッセージを、前記主制御部(11A,11B)へ送信し、
前記主制御部から、レスポンスメッセージを示す識別子とともに、前記第2プロトコルに従ったレスポンスメッセージを受信し、
前記第2設定情報に基づいて、前記主制御部から受信した前記第2プロトコルに従ったレスポンスメッセージを、前記第1プロトコルに従ったレスポンスメッセージに変換して前記電子制御装置へ送信するように、構成されている、
請求項1に記載の通信トランシーバ。
【請求項4】
前記サービス制御部(121)は、
前記提示メッセージを受信した前記電子制御装置(20A)から、前記第1プロトコルに従ったイベント通信の定期購読の要求を受信し、
受信された前記要求に基づき、前記定期購読を要求している要求元の情報を前記サービスインターフェース部(122)に登録する、ように構成されており、
前記サービスインターフェース部は、
前記第2プロトコルに従った通信データを前記主制御部(11A)から受信し、
前記第2設定情報に基づいて、前記主制御部から受信した前記通信データを、前記第1プロトコルと異なる第3プロトコルに従った通信データに変換し、
登録された前記要求元の情報に基づいて、前記第3プロトコルに従った通信データを前記電子制御装置へ送信する、ように構成されている、
請求項1に記載の通信トランシーバ。
【請求項5】
前記第1プロトコルは、Scalable service - Oriented MiddlewarE over Internet Protocol(SOME/IP)、又は、Data Distribution Service (DDS)である、
請求項1に記載の通信トランシーバ。
【請求項6】
前記第2プロトコルは、Serial Peripheral Interface (SPI)、Mobile Industry Processor Interface - Camera Serial Interface (MIPI-CSI)、Mobile Industry Processor Interface - Camera Serial Interface 2 (MIPI-CSI2)、Mobile Industry Processor Interface - Display Serial Interface (MIPI-DSI)の少なくとも一つに対応する、
請求項1に記載の通信トランシーバ。
【請求項7】
前記第3プロトコルは、Institute of Electrical and Electronics Engineers (IEEE)1722である、
請求項4に記載の通信トランシーバ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、サービス指向通信を実現する技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
引用文献1に記載の車載通信システムは、統合ECUと、統合ECUに接続された複数の中継ECUと、複数の中継ECUの各々に接続された複数のECUと、を備え、統合ECUをサーバーとし、複数の中継ECU及び複数のECUをクライアントとしたサービス指向通信を行う。具体的には、上記車載通信システムでは、各中継装置が、サービス指向プロトコル以外のプロトコルに従ったデータを、サービス指向プロトコルに変換することで、各中継装置と総合ECUとの間でサービス指向通信を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-18622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記車載通信システムでは、統合ECUの処理部が、サービス指向通信用のプロトコルスタックを備え、サービス指向プロトコルのメッセージを生成する。しかしながら、ECUの用途によっては、ECUが備えているマイコンが、処理能力が低い場合や、RAWデータを出力するだけの場合がある。このようなマイコンには、プロトコルスタックを実装することができない。
【0005】
本開示の1つの局面は、通信装置の主制御部にプロトコルスタックを実装できない場合でも、サービス指向通信を実現する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの局面の通信トランシーバ(12)は、単一又は複数の通信線(50A,50B)を介して電子制御装置(20A,20B)に接続されるように構成された通信装置(10A,10B)内で、通信装置の主制御部(11A,11B)に接続される。通信トランシーバは、サービス制御部(121)と、サービスインターフェース部(122)と、を備える。サービス制御部は、主制御部からの指示に応じて設定された第1設定情報に基づき、サービス指向通信プロトコルである第1プロトコルに従って、電子制御装置へサービスの提供を申し出る提示メッセージを送信する。サービスインターフェース部は、提示メッセージによりサービス指向通信が確立した場合に、主制御部からの指示に応じて設定された第2設定情報に基づき、(i)主制御部から受けた第2プロトコルに従った通信データを第1プロトコルに従った通信データに変換して電子制御装置へ送信する、又は、(ii)電子制御装置から受けた第1プロトコルに従った通信データを第2プロトコルに従った通信データに変換して主制御部へ送信する。
【0007】
本開示の1つの局面の通信トランシーバは、主制御部に接続され、第1設定情報及び第2設定情報が設定される。これにより、主制御部にサービス通信用のプロトコルスタックを実装できない場合でも、通信装置にサービス指向通信を導入することができる。したがって、通信装置と電子制御装置との間で全体的にサービス指向通信を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
実施形態に係る第1サーバーECU及び第1クライアントECUの構成を示すブロック図である。
実施形態に係る第2サーバーECU及び第2クライアントECUの構成を示すブロック図である。
実施形態に係る第1及び第2サーバーECU内のデータの流れを示す図である。
実施形態に係る第1及び第2サーバーECUのホストデバイスが有するサービスの提示及び自ノードに関する設定値の例を示す図である。
実施形態に係る第1及び第2サーバーECUのホストデバイスが有するクライアントECUとのデータの相互変換に用いる設定値の例を示す図である。
実施形態に係る第1及び第2サーバーECUのホストデバイスが有する配信イベントを購読しているクライアントECUに関する情報の例を示す図である。
実施形態に係る第1パターンのサービス指向通信の第1例を示すシーケンス図である。
実施形態に係る第1パターンのサービス指向通信の第2例を示すシーケンス図である。
実施形態に係る第2パターンのサービス指向通信を示すシーケンス図である。
実施形態に係る第1及び第2サーバーECUのサービストランシーバのサービス提供状態の遷移を示す図である。
実施形態に係る第1及び第2サーバーECUのサービストランシーバのイベント配信状態の遷移を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<1.構成>
図1を参照して、本実施形態に係る通信システム100の構成について説明する。本実施形態において、通信システム100は、車両に搭載されている。別の実施形態では、通信システム100の少なくとも一部は、船、電車、飛行機などの車両以外の移動体、あるいは、建造物に設置されていてもよいし、携帯端末であってもよい。
【0010】
通信システム100は、第1サーバー電子制御装置(以下、ECU)10Aと、第2サーバーECU10Bと、第1クライアントECU20Aと、第2クライアントECU20Bと、イーサネットスイッチ30と、を備える。本実施形態において、第1サーバーECU10A及び第2サーバーECU10Bは、本開示の通信装置に相当し、第1クライアントECU20A及び第2クライアントECU20Bは、本開示の電子制御装置に相当する。
(【0011】以降は省略されています)

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