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公開番号2025101304
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218060
出願日2023-12-25
発明の名称前照灯制御装置
出願人株式会社デンソーエレクトロニクス
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類B60Q 1/14 20060101AFI20250630BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の前方で車両に対し後ろ向きとなって移動する通行者に車両を認知させやすくしつつ、その通行者に対する前照灯の過度な照射を防ぐ。
【解決手段】通行者74が車両70に対する車両方向前方に存在すると通行者検出部によって検出された場合において、点灯制御部は、通行者74が車両進行方向Dfの順方向側へ移動している場合には前照灯20をハイビーム状態SHにする。その後、点灯制御部は、通行者74が顔742を車両70側へ向けたことが検出された場合には、前照灯20をロービーム状態SLへ切り替える。従って、車両70に対し後ろ向きとなって移動する通行者74が車両70を認知しやすくなると共に、車両70の運転者もその通行者74を認知しやすくなる。また、その通行者74が振返り動作を行った後には前照灯20がロービーム状態SLへ切り替えられるので、通行者74に対する前照灯20の過度な照射を防止できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両(70)の前照灯(20)の照射範囲(RD)を制御する前照灯制御装置であって、
軽車両の搭乗者と歩行者との何れかに該当する通行者(74)が前記車両の前方に存在するか否かを検出する通行者検出部(12)と、
第1照射状態(SL)と前記前照灯から前記車両の前方の前記通行者へ向かう出射光(BM)が前記第1照射状態よりも上方へ拡がる第2照射状態(SH)とに前記前照灯を切り替える点灯制御部(16)とを備え、
前記通行者が前記車両の前方に存在すると前記通行者検出部によって検出された場合において、前記点灯制御部は、前記通行者が前記車両の進行方向(Df)の順方向側へ移動している場合には前記前照灯を前記第2照射状態にし、更に、前記通行者が該通行者の顔(742)を前記車両側へ向けたことが、前記前照灯を前記第2照射状態にした後に検出された場合には、前記前照灯を前記第1照射状態へ切り替える、前照灯制御装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記通行者が前記車両の前方に存在すると前記通行者検出部によって検出された場合において、前記点灯制御部は、前記通行者が前記進行方向の逆方向側へ移動している場合には前記前照灯を前記第1照射状態にする、請求項1に記載の前照灯制御装置。
【請求項3】
前記点灯制御部は、前記通行者が前記顔を前記車両側へ向けたことが検出されたことにより前記前照灯を前記第1照射状態へ切り替えた後では、前記顔の向きに拘わらず前記前照灯を前記第1照射状態のまま維持する、請求項1に記載の前照灯制御装置。
【請求項4】
前記通行者が前記車両の前方に存在すると前記通行者検出部によって検出された場合において、前記前照灯は、前記第1照射状態とされた場合には前記通行者の頭部(741)を外して該通行者を照らし、前記第2照射状態とされた場合には、前記通行者の頭部を含む範囲にわたって該通行者を照らす、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の前照灯制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の前照灯の照射範囲を制御する前照灯制御装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
この種の前照灯制御装置として、例えば特許文献1に記載された前照灯制御装置が従来から知られている。この特許文献1に記載された前照灯制御装置は、歩行者を車両の前方に検出した場合には、その歩行者の顔の向きとその歩行者の進行方向とを、画像処理により認識する。そして、その前照灯制御装置は、車両の前方にいる歩行者の顔の向きが車両に対して後ろ向きであると判定し、かつ、その歩行者が車両に対し後ろ向きとなって移動していると判定したときに、前照灯をロービームからハイビームに切り替える。なお、車両の前方にいる歩行者が車両に対し後ろ向きとなって移動している場合とは、別言すると例えば、その歩行者が車両の進行方向と同方向に移動している場合である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-60109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の前方に通行者がいる場合、車両の夜間走行時においてその通行者を車両の前照灯で照らすことは、車両の運転者が通行者を認知する通行者認知性と、通行者が車両を認知する自車認知性とをそれぞれ向上させる役割を果たす。通行者とは、自転車等の軽車両の搭乗者または歩行者である。
【0005】
そして、車両に向かってくる通行者は、車両の前照灯が点灯していれば車両を認知している可能性が十分に高いと考えられるが、車両に背を向けている通行者は、車両の前照灯の照射状態によっては車両を十分に認知していない可能性もある。その車両に背を向けている通行者とは、別言すると、車両に対し後ろ向きとなって移動する通行者である。
【0006】
しかしながら、車両の前方に通行者がいる場合において、特許文献1の前照灯制御装置は、通行者が車両に対し後ろ向きとなって移動している場合であっても、通行者の顔が車両側を向いていると判定すれば、一律に前照灯のロービームを継続する。従って、特許文献1の前照灯制御装置では、車両の前方で車両に対し後ろ向きとなって移動する通行者の自車認知性が不十分になる場合が想定される。
【0007】
また、車両の前方で車両に対し後ろ向きとなって移動する通行者は、例えば車両の存在に気付くと顔を車両側へ向ける振返り動作を行うと考えられるが、その振返り動作後に顔を車両に対し後ろ向きに戻した後にも強く照射され続けると不快に感じてしまうおそれがある。発明者の詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
【0008】
本開示は上記点に鑑みて、車両の前方で車両に対し後ろ向きとなって移動する通行者に車両を認知させやすくしつつ、その通行者に対する前照灯の過度な照射を防ぐことが可能な前照灯制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本開示の1つの観点による前照灯制御装置は、
車両(70)の前照灯(20)の照射範囲(RD)を制御する前照灯制御装置であって、
軽車両の搭乗者と歩行者との何れかに該当する通行者(74)が車両の前方に存在するか否かを検出する通行者検出部(12)と、
第1照射状態(SL)と前照灯から車両の前方の通行者へ向かう出射光(BM)が第1照射状態よりも上方へ拡がる第2照射状態(SH)とに前照灯を切り替える点灯制御部(16)とを備え、
通行者が車両の前方に存在すると通行者検出部によって検出された場合において、点灯制御部は、通行者が車両の進行方向(Df)の順方向側へ移動している場合には前照灯を第2照射状態にし、更に、通行者がその通行者の顔(742)を車両側へ向けたことが、前照灯を第2照射状態にした後に検出された場合には、前照灯を第1照射状態へ切り替える。
【0010】
このようにすれば、車両の前方で通行者が車両の進行方向の順方向側へ移動している場合には、通行者が顔を車両側へ向ける振返り動作を行うまで、前照灯制御装置は前照灯を第2照射状態にする。すなわち、車両に対し後ろ向きとなって移動する通行者に対し、前照灯は少なくとも一時的に第2照射状態とされる。
(【0011】以降は省略されています)

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