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公開番号
2024148895
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-18
出願番号
2023062462
出願日
2023-04-07
発明の名称
半導体記憶装置及びその制御方法
出願人
華邦電子股ふん有限公司
,
Winbond Electronics Corp.
代理人
個人
,
個人
主分類
G11C
7/08 20060101AFI20241010BHJP(情報記憶)
要約
【課題】センスアンプ内のトランジスタの特性がセンスアンプ内及び/又は複数のセンスアンプ間で異なる場合であっても、センスアンプのセンシング動作を向上させることの可能な半導体記憶装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、一対の第1トランジスタと、一対の第2トランジスタと、を含む少なくとも1つのセンスアンプ10と、少なくとも1つのセンスアンプ10の各々に接続された一対のビット線の電圧がオフセットキャンセル動作において所定の目標電圧に近くなるように、少なくとも1つのセンスアンプ10のうち1つ以上のセンスアンプ10の各々の一対の第1トランジスタ及び一対の第2トランジスタの特性に基づいて調整された電圧を、少なくとも1つのセンスアンプ10の各々の一対の第1トランジスタ及び一対の第2トランジスタに供給するように制御する制御部100と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の第1トランジスタと、一対の第2トランジスタと、を含む少なくとも1つのセンスアンプと、
前記少なくとも1つのセンスアンプの各々に接続された一対のビット線の電圧がオフセットキャンセル動作において所定の目標電圧に近くなるように、前記少なくとも1つのセンスアンプのうち1つ以上のセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタ及び前記一対の第2トランジスタの特性に基づいて調整された電圧を、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタ及び前記一対の第2トランジスタに供給するように制御する制御部と、を備える、
半導体記憶装置。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
前記少なくとも1つのセンスアンプのうち1つ以上のセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタの特性に基づいて調整された電圧を、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタに供給するように制御する第1制御部と、
前記少なくとも1つのセンスアンプのうち1つ以上のセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタの特性に基づいて調整されたバックバイアス電圧を、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタに供給するように制御する第2制御部と、
のうち少なくとも1つを備える、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記第1制御部は、
前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタに供給される電圧を調整するのに用いられる電圧である第1調整用電圧を生成する第1電圧生成部を備える、
請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記第1電圧生成部は、
前記第1調整用電圧を用いて、前記オフセットキャンセル動作において前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタに供給される電圧を調整する第1ドライバと、
第1定電流源と、
前記第1ドライバと前記第1定電流源との間に接続された1つ以上のトランジスタを含む第1トランジスタグループであって、前記1つ以上のトランジスタの各々は、前記少なくとも1つのセンスアンプのうち何れかのセンスアンプ内の前記第1トランジスタと同じ特性を有する、第1トランジスタグループと、
前記第1トランジスタグループと前記第1定電流源との間のノードに接続された第1入力端子と、前記目標電圧が入力される第2入力端子と、を有する第1オペアンプであって、前記第1入力端子及び前記第2入力端子の各々に入力された電圧に基づいて前記第1調整用電圧を生成し、前記第1調整用電圧を出力する第1オペアンプと、を備える、
請求項3に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
前記第2制御部は、
前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタに供給される電圧を調整するのに用いられる電圧である第1調整用電圧を用いて、前記オフセットキャンセル動作において前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタに供給される電圧を調整する第2ドライバと、
第2定電流源と、
前記第2ドライバと前記第2定電流源との間に接続された1つ以上のトランジスタを含む第2トランジスタグループであって、前記1つ以上のトランジスタの各々は、前記少なくとも1つのセンスアンプのうち何れかのセンスアンプ内の前記第1トランジスタと同じ特性を有する、第2トランジスタグループと、
前記第2トランジスタグループと前記第2定電流源との間のノードに接続された第1入力端子と、前記目標電圧が入力される第2入力端子と、を有する第2オペアンプであって、前記第1入力端子及び前記第2入力端子の各々に入力された電圧に基づいて、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタと、前記第2トランジスタグループ内の前記1つ以上のトランジスタと、に供給されるバックバイアス電圧を生成し、前記バックバイアス電圧を出力する第2オペアンプと、を備える、
請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記少なくとも1つのセンスアンプのうち1つ以上のセンスアンプの各々の前記一対の第2トランジスタの特性に基づいて調整された電圧を、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第2トランジスタに供給するように制御する第3制御部と、
前記少なくとも1つのセンスアンプのうち1つ以上のセンスアンプの各々の前記一対の第2トランジスタの特性に基づいて調整されたバックバイアス電圧を、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第2トランジスタに供給するように制御する第4制御部と、
のうち少なくとも1つを備える、
請求項1~5の何れかに記載の半導体記憶装置。
【請求項7】
前記第3制御部は、
前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第2トランジスタに供給される電圧を調整するのに用いられる電圧である第2調整用電圧を生成する第2電圧生成部を備える、
請求項6に記載の半導体記憶装置。
【請求項8】
前記第2電圧生成部は、
前記第2調整用電圧を用いて、前記オフセットキャンセル動作において前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第2トランジスタに供給される電圧を調整する第3ドライバと、
第3定電流源と、
前記第3ドライバと前記第3定電流源との間に接続された1つ以上のトランジスタを含む第3トランジスタグループであって、前記1つ以上のトランジスタの各々は、前記少なくとも1つのセンスアンプのうち何れかのセンスアンプ内の前記第2トランジスタと同じ特性を有する、第3トランジスタグループと、
前記第3トランジスタグループと前記第3定電流源との間のノードに接続された第1入力端子と、前記目標電圧が入力される第2入力端子と、を有する第3オペアンプであって、前記第1入力端子及び前記第2入力端子の各々に入力された電圧に基づいて前記第2調整用電圧を生成し、前記第2調整用電圧を出力する第3オペアンプと、を備える、
請求項7に記載の半導体記憶装置。
【請求項9】
前記第4制御部は、
前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第2トランジスタに供給される電圧を調整するのに用いられる電圧を用いて、前記オフセットキャンセル動作において前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第2トランジスタに供給される電圧を調整する第4ドライバと、
第4定電流源と、
前記第4ドライバと前記第4定電流源との間に接続された1つ以上のトランジスタを含む第4トランジスタグループであって、前記1つ以上のトランジスタの各々は、前記少なくとも1つのセンスアンプのうち何れかのセンスアンプ内の前記第2トランジスタと同じ特性を有する、第4トランジスタグループと、
前記第4トランジスタグループと前記第4定電流源との間のノードに接続された第1入力端子と、前記目標電圧が入力される第2入力端子と、を有する第4オペアンプであって、前記第1入力端子及び前記第2入力端子の各々に入力された電圧に基づいて、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第2トランジスタと、前記第4トランジスタグループ内の前記1つ以上のトランジスタと、に供給されるバックバイアス電圧を生成し、前記バックバイアス電圧を出力する第4オペアンプと、を備える、
請求項6に記載の半導体記憶装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記オフセットキャンセル動作において前記少なくとも1つのセンスアンプの各々に供給される電圧の大きさが、前記一対のビット線の電圧の増幅動作において前記少なくとも1つのセンスアンプの各々に供給される電圧の大きさと異なる場合に、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々に供給される電圧をこれらの動作毎に切り替えるように構成されている、
請求項1に記載の半導体記憶装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体記憶装置及びその制御方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体記憶装置は、メモリセルに保持されたデータに基づいて一対のビット線に微弱な電位差を生じさせ、この電位差をセンスアンプによって増幅することによりデータの読み出しを行うように構成されている。ここで、センスアンプには、一対のNチャンネル型電界効果トランジスタ(nMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor))と、一対のPチャンネル型電界効果トランジスタ(pMOSFET)と、が設けられているが、これらのトランジスタの能力差(特性差)によって、センスマージンを低下させるオフセット電圧が生じ得る。
【0003】
そこで、オフセット電圧をキャンセルするように構成された半導体記憶装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許公報第9202531号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された技術では、オフセットキャンセル動作(offset cancel operation)において発生するビット線の電圧が高くなるほど、オフセットキャンセル動作後の電荷共有動作(charge sharing operation)においてビット線に発生するセンス信号の電圧が小さくなるので、センス信号を正しく検出することが困難になる場合がある。したがって、センス信号を正しく検出するためには、オフセットキャンセル動作において発生するビット線の電圧をできるだけ低減するように、一対のnMOSFETの実効抵抗値と一対のpMOSFETの実効抵抗値とが互いに等しくなるように構成されることが望ましい。
【0006】
しかしながら、一対のnMOSFET及び一対のpMOSFETの実効抵抗値は、例えばMOSFETのPVT(Process, Voltage, and Temperature)のばらつきに起因した閾値電圧の変化等によって異なり得る。また、一対のnMOSFET及び一対のpMOSFETの実効抵抗値は、半導体記憶装置内に設けられた複数のセンスアンプ間で異なり得る。このため、オフセットキャンセル動作において発生するビット線の電圧を低減することができず、センス信号を正しく検出することが困難になることから、結果として、センシング動作を向上させることが困難になる虞がある。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、センスアンプ内のトランジスタの特性がセンスアンプ内及び/又は複数のセンスアンプ間で異なる場合であっても、センスアンプのセンシング動作を向上させることの可能な半導体記憶装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、一対の第1トランジスタと、一対の第2トランジスタと、を含む少なくとも1つのセンスアンプと、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々に接続された一対のビット線の電圧がオフセットキャンセル動作において所定の目標電圧に近くなるように、前記少なくとも1つのセンスアンプのうち1つ以上のセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタ及び前記一対の第2トランジスタの特性に基づいて調整された電圧を、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタ及び前記一対の第2トランジスタに供給するように制御する制御部と、を備える、半導体記憶装置を提供する。
【0009】
かかる発明によれば、例えば、一対の第1トランジスタ及び一対の第2トランジスタの特性の差異によって、一対の第1トランジスタ及び一対の第2トランジスタの実効抵抗値がセンスアンプ内及び/又は複数のセンスアンプ間で異なる場合であっても、オフセットキャンセル動作において、一対のビット線の電圧が目標電圧(例えば、ビット線の電圧の増幅動作においてセンスアンプに供給される電圧の半分の電圧(つまり、一対の第1トランジスタ及び一対の第2トランジスタの実効抵抗値が等しい場合の電圧)等)に近くなるように制御することができる。これにより、少なくとも1つのセンスアンプの各々に接続された一対のビット線の電圧がほぼ目標電圧になるように制御することが可能になるので、センスアンプ内のトランジスタの特性がセンスアンプ内及び/又は複数のセンスアンプ間で異なる場合であっても、センスアンプのセンシング動作を向上させることができる。
【0010】
また、本発明は、半導体記憶装置の制御方法であって、前記半導体記憶装置は、一対の第1トランジスタと、一対の第2トランジスタと、を含む少なくとも1つのセンスアンプを備え、前記半導体記憶装置の制御部が、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々に接続された一対のビット線の電圧がオフセットキャンセル動作において所定の目標電圧に近くなるように、前記少なくとも1つのセンスアンプのうち1つ以上のセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタ及び前記一対の第2トランジスタの特性に基づいて調整された電圧を、前記少なくとも1つのセンスアンプの各々の前記一対の第1トランジスタ及び前記一対の第2トランジスタに供給するように制御するステップを実行する、半導体記憶装置の制御方法を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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