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公開番号
2024146754
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2024013462
出願日
2024-01-31
発明の名称
ワイピングクロス
出願人
KBセーレン株式会社
代理人
主分類
G11B
5/84 20060101AFI20241004BHJP(情報記憶)
要約
【課題】 拭き取り時の摩擦によるパーティクルの増加を抑え、コンタミによる問題が発生せず、且つ拭き取り性も高く、拭き残しも少ない、メディア清掃用途に適したワイピングクロスを提供する。
【解決手段】 ポリアミドの極細繊維を用いた繊維構造物からなるワイピングクロスであって、前記ポリアミドの極細繊維の単糸繊度が0.7dtex以下であり、前記ワイピングクロス全体中におけるポリアミドの極細繊維の含有量が40質量%以上であり、直径0.1μm以上の気中パーティクル数の平均値が10個/cm
2
以下であるワイピングクロスである。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリアミドの極細繊維を用いた繊維構造物からなるワイピングクロスであって、前記ポリアミドの極細繊維の単糸繊度が0.7dtex以下であり、前記ワイピングクロス全体中におけるポリアミドの極細繊維の含有量が40質量%以上であり、直径0.1μm以上の気中パーティクル数の平均値が10個/cm
2
以下であるワイピングクロス。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記ポリアミドの極細繊維が、ポリアミド成分とアルカリ易溶性ポリエステル成分とからなる、実質的に艶消し剤を含有しない分割型複合繊維のアルカリ易溶性ポリエステル成分を溶解させて得られたポリアミド繊維であって、かつ繊維横断面形状が、異形断面形状である請求項1記載のワイピングクロス。
【請求項3】
前記繊維構造物が、前記ポリアミドの極細繊維を、少なくとも緯糸に用いてなる織物である請求項2記載のワイピングクロス。
【請求項4】
ポリアミド成分とアルカリ易溶性ポリエステル成分とからなる、実質的に艶消し剤を含有しない分割型複合繊維を、少なくとも緯糸に用いて織物を製織する工程と、得られた織物をアルカリ性溶液に浸漬することによりアルカリ易溶性ポリエステル成分を溶解させる工程とを有する、請求項1、2又は3記載のワイピングクロスの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスク等の磁気記録媒体におけるメディアの清掃用途に好適に用いられるワイピングクロスに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ハードディスク等の磁気記録媒体におけるメディアの清掃用途には、極細繊維からなる織物がワイピングテープとして多く用いられている。
【0003】
拭き取り方向(進行方向に対して垂直)となる緯糸には、主にポリエステル単独糸又はポリエステル/ポリアミド組成からなる複合繊維を化学的処理又は物理的処理によって分割された割繊糸が使用されている場合が殆どである。
【0004】
ポリエステルはポリアミドと比べて、優れた形態安定性、オリゴマー発生及び吸塵が少ない、染色釜における加工性が優れていることから、ワイピングテープにポリエステル繊維が好まれて使用され、ワイピングテープ中、ポリエステルが60質量%以上を占めているものが多い。
【0005】
ポリアミドは上記の点でポリエステルに劣るが、耐摩耗強度が強いためメディア拭き取り時の摩擦によるパーティクルの発生が少ない。パーティクルの発生が少ない点においてはポリアミドの使用も好ましいが、ポリアミドはオリゴマー等によるコンタミネーション(以下、コンタミと記す)が多い。コンタミが多いと拭き取りの際メディアを傷つけてしまうため、コンタミを減らす必要があった。
【0006】
コンタミを減らす手段として、酸化チタン等の艶消し剤を含まない繊維を緯糸または経糸に使用してワイピングテープとすることが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2017-147017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1は、前記艶消し剤を含まない繊維として、長繊維糸または化学的割繊処理が施されていない割繊糸が使用されるとしているが、具体的に実施例で挙げられているのは割繊糸ではなく、長繊維糸であり、実施例に記載の長繊維糸は単糸繊度が太く、繊維断面も丸断面であるため、拭き取り性能が十分ではない。また、化学的割繊処理が施されていない割繊糸として、製織後の物理的割繊工程である熱処理によりその収縮率の違いから分割した割繊糸が挙げられている。物理的割繊処理により得られる割繊糸は割繊部で薄い剥離膜が発生し自己発塵が起こりクリーン度を悪化させてしまう。
【0009】
本発明は、上記背景技術に鑑みなされたものであり、その目的は、拭き取り時の摩擦によるパーティクルの増加を抑え、コンタミによる問題が発生せず、且つ拭き取り性も高く、拭き残しも少ない、メディア清掃用途に適したワイピングクロスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的は、ポリアミドの極細繊維を用いた繊維構造物からなるワイピングクロスであって、前記ポリアミドの極細繊維の単糸繊度が0.7dtex以下であり、前記ワイピングクロス全体中におけるポリアミドの極細繊維の含有量が40質量%以上であり、直径0.1μm以上の気中パーティクル数の平均値が10個/cm
2
以下であるワイピングクロスによって達成される。
(【0011】以降は省略されています)
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