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公開番号2024148658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061999
出願日2023-04-06
発明の名称乗物用シート
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類B60N 2/68 20060101AFI20241010BHJP(車両一般)
要約【課題】 乗物用シートに大きな外力が入力されたときに、意図しない部位が大きく変形してしまうことを抑制可能な乗物用シートの一例を開示する。
【解決手段】 サイドフレーム31のうち破壊部位A1の剛性は、第1剛性部A2の剛性及び第2剛性部A3の剛性に比べて小さい。これにより、当該乗物用シートでは、必要な剛性が確保されるとともに、乗物用シートに大きな外力が入力されたときには、破壊部位A1が優先的に変形する。したがって、意図しない部位が大きく変形してしまうことが抑制され得る。延いては、入力された外力がリクライナに集中することが抑制されるので、リクライナ51が大きく変形してしまうことも抑制され得る。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗物に搭載される乗物用シートにおいて、
クッションフレームの一部を構成するサイドフレームであって、シート前後方向に延びるフレーム本体及び当該フレーム本体の少なくとも一部を覆って当該フレーム本体を補強する補強パッチを有するサイドフレームと、
前記サイドフレームの後端側に連結されたバックフレームとを備え、
前記サイドフレームのうち、前記バックフレームとの連結箇所に対して予め決められた寸法だけ前方側にずれた予め決められた範囲を破壊部位とし、当該破壊部位の後方側を第1剛性部とし、当該破壊部位の前方側を第2剛性部とし、シート幅方向周りの曲げ剛性を「剛性」と呼ぶとき、
前記破壊部位の剛性は、前記第1剛性部の剛性及び前記第2剛性部の剛性より小さい乗物用シート。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記補強パッチのうち前記第1剛性部の少なくとも一部を覆う部位を第1パッチ部とし、前記補強パッチのうち前記第2剛性部の少なくとも一部を覆う部位を第2パッチ部としたとき、
前記第1パッチ部及び前記第2パッチ部には、前記フレーム本体の上端面及び下端面のうち少なくとも一方の端面を覆う覆い部が設けられ、
さらに、前記上端面及び前記下端面のうち少なくとも一方の端面であって、前記破壊部位に位置する部位は、前記補強パッチにより覆われていない請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記補強パッチのうち前記第1剛性部の少なくとも一部を覆う部位を第1パッチ部とし、前記補強パッチのうち前記第2剛性部の少なくとも一部を覆う部位第2パッチ部としたとき、
前記第1パッチ部及び第2パッチ部には、前記フレーム本体の上端面及び下端面のうち少なくとも一方の端面を覆う覆い部が設けられ、
さらに、前記上端面又は前記下端面のうち前記破壊部位に位置する部位は、前記補強パッチにより覆われていない請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項4】
前記フレーム本体は、下向きに凸となるように湾曲しており、
さらに、前記破壊部位に位置する前記下端面は前記補強パッチにより覆われ、前記破壊部位に位置する前記上端面は、前記補強パッチにより覆われていない請求項2又は3に記載の乗物用シート。
【請求項5】
前記覆い部は、前記フレーム本体の上端面及び下端面のうちいずれか一方に溶接されている請求項2又は3に記載の乗物用シート。
【請求項6】
前記第1剛性部に設けられ、シートベルトに発生する張力が作用するベルト取付部と、
前記第1剛性部の後端側と前記フレーム本体との溶接部であって、上下方向に延びる溶接部とを備え、
前記ベルト取付部の中心を通り、前記フレーム本体と下端辺と平行な仮想線を水平基準線としたとき、
前記溶接部の下端は、水平基準線より下方側に位置している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の乗物用シート。
【請求項7】
前記サイドフレームと前記バックフレームとは、リクライナを介して連結されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の乗物用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、乗物に搭載される乗物用シートに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の乗物用シートでは、クッションフレームの一部を構成するロアアーム等のサイドフレームに板状の補強部材が溶接固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6642279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
乗物用シートに大きな外力が入力されると、その外力は、クッションフレーム及びバックフレームに作用する。このとき、補強部材が溶接された部位は、補強部材が設けられていない部位(以下、低剛性部という。)に比べて、曲げ剛性等の機械的強度が大きいため、入力された外力は、低剛性部に集中し、当該低剛性部が大きく変形してしまう。
【0005】
このため、例えば、クッションフレームとバックフレームとがリクライナを介して連結された構成の乗物用シートにおいては、入力された外力がリクライナに集中し、当該リクライナが大きく変形してしまう可能性がある。
【0006】
本開示は、上記点に鑑み、乗物用シートに大きな外力が入力されたときに、意図しない部位が大きく変形してしまうことを抑制可能な乗物用シートの一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
乗物に搭載される乗物用シートは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、クッションフレーム(30)の一部を構成するサイドフレーム(31)であって、シート前後方向に延びるフレーム本体(33)及び当該フレーム本体(33)の少なくとも一部を覆って当該フレーム本体(33)を補強する補強パッチ(34)を有するサイドフレーム(31)と、サイドフレーム(31)の後端側に連結されたバックフレーム(50)とを備え、破壊部位(A1)の剛性は、第1剛性部(A2)の剛性及び第2剛性部(A3)の剛性より小さいことである。
【0008】
なお、破壊部位(A1)とは、サイドフレーム(31)のうち、バックフレーム(50)との連結箇所に対して予め決められた寸法だけ前方側にずれた予め決められた範囲をいう。第1剛性部(A2)とは、破壊部位(A1)の後方側をいう。第2剛性部(A3)とは、破壊部位(A1)の前方側をいう。剛性とは、シート幅方向周りの曲げ剛性をいう。
【0009】
これにより、当該乗物用シートでは、必要な剛性が確保されるとともに、乗物用シートに大きな外力が入力されたときには、破壊部位(A1)が優先的に変形するので、意図しない部位が大きく変形してしまうことが抑制され得る。
【0010】
なお、当該乗物用シートは、以下の構成であってもよい。
すなわち、第1パッチ部(P1)及び第2パッチ部(P2)には、フレーム本体(33)の上端面(33E)及び下端面(33F)のうち少なくとも一方の端面(33E)を覆う覆い部(34B、34C)が設けられ、さらに、上端面(33E)及び下端面(33F)のうち少なくとも一方の端面(33E)であって、破壊部位(A1)に位置する部位は、補強パッチ(34)により覆われていないことが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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