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公開番号2024147230
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2023060108
出願日2023-04-03
発明の名称遠隔操作式フック
出願人株式会社アクティオ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B66C 1/34 20060101AFI20241008BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】使用現場の環境に影響を受けることなく、より確実に、玉掛け状態の維持および解除を実行可能とすること。
【解決手段】遠隔操作によって、吊り荷の玉掛けを解除可能な、遠隔操作式フックであって、本体部10、フック部20、ホールド部30、ロック部40、ロック解除部50およびホールド解除部60を少なくとも具備する。本体部10に対し上方に回動させたフック部20を、本体部10に対し下方に回動させたホールド部30でもって拘束しつつ、ロック部40でホールド部30の上方への回動を規制することで、吊り荷側係留部21を維持する。また、ロック解除部50の引張操作に伴うロック部40のフック部20からの撤去と、ホールド解除部60の引張操作に伴うホールド部30の上方への回動によって吊り荷側係留部21を解放することで、吊り荷の玉掛けを解除できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
遠隔操作によって、吊り荷の玉外しを実行可能な、遠隔操作式フックであって、
本体部、フック部、ホールド部、ロック部、ロック解除部およびホールド解除部、を少なくとも具備し、
前記本体部は、前記本体部の上端側に重機側係留部を有し、
前記フック部は、前記本体部の下端側で回動自在に取り付けてあり、
前記ホールド部は、前記本体部の中間側で回動自在に取り付けてあり、
前記ロック部は、前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に着脱自在に構成し、
前記ロック解除部は、前記ロック部に接続してあり、
前記ホールド解除部は、前記ホールド部に接続してあり、
上方に回動させた前記フック部を、下方に回動させた前記ホールド部でもって拘束して吊り荷側係留部を形成しつつ、前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に取り付けた前記ロック部で、前記ホールド部の上方への回動を規制することで、前記吊り荷側係留部を維持し、
前記ロック解除部の引張操作に伴う前記ロック部の撤去、および、前記ホールド解除部の引張操作に伴う前記ホールド部の上方への回動によって、前記吊り荷側係留部を解放可能としたことを特徴とする、
遠隔操作式フック。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記ロック部が、
前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に設ける貫通孔へと挿入可能な、挿入部と、
前記貫通孔に挿入した前記挿入部に取り付けて、前記貫通孔からの前記挿入部の抜け出しを抑制する、抑制部と、
前記挿入部に設け、前記抑制部の撤去時に、前記貫通孔からの前記挿入部の抜け出しを促進する、抜け促進部と、を少なくとも有することを特徴とする、
請求項1に記載の遠隔操作式フック。
【請求項3】
前記ロック部が、
前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に設ける貫通孔へと挿入可能な、挿入部と、
前記貫通孔に挿入した前記挿入部に取り付けて、前記貫通孔からの前記挿入部の抜け出しを抑制する、抑制部と、を少なくとも有し、
前記ロック解除部が、前記抑制部に接続されていることを特徴とする、
請求項1に記載の遠隔操作式フック。
【請求項4】
前記ロック部が、
前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に設ける貫通孔へと挿入可能な、挿入部と、
前記貫通孔に挿入した前記挿入部に取り付けて、前記貫通孔からの前記挿入部の抜け出しを抑制する、抑制部と、を少なくとも有し、
前記ロック解除部が、前記挿入部および前記抑制部のそれぞれに接続されていることを特徴とする、
請求項1に記載の遠隔操作式フック。
【請求項5】
前記ロック解除部および前記ホールド解除部が、1本の引張用部材から分岐してあり、
前記引張用部材の引張操作時に、前記ホールド解除部よりも先行して、前記ロック解除部に引張が生じるよう構成してあることを特徴とする、
請求項1に記載の遠隔操作式フック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作によって吊り荷の玉外しを実行可能な、遠隔操作式フックに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
河川や海などの水中の所定箇所に吊り荷を設置する工事にあっては、吊り荷の設置後に、ダイバーによる水中での玉外し作業を行う必要がある。
このダイバーの潜水作業は危険が伴うことから、より安全に玉外し作業が可能な手法の考案が求められている。
【0003】
遠隔操作で玉外し作業を行う方法として、特許文献1には、吊り荷として消波根固ブロックなどを想定する、遠隔操作式のフックが開示されている。
このフックは、本体、回転体、ロックアームからなり、ロックアームの自重でもって、上方に回転させた回転体を位置決めし、ロックアームを操作ワイヤ等で引っ張って上方に回転させることで、回転体の位置決めを解放し、回転体の自重による下方の回転によって玉外しを行うように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-23122号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載のフックは、ロックアームの自重による回転動作を前提とするものであるため、浮力が生じる水中下での使用や、水中外であっても、他部材との接触等などの予期せぬ外力の発生によって、ロックアームによる回転体の位置決めが不安定となる、という問題があった。
【0006】
よって、本発明は、使用現場の環境に影響を受けることなく、より確実に、玉掛け状態の維持および玉外し作業を実行可能な手段の提供を目的の一つとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべくなされた本願発明は、遠隔操作によって、吊り荷の玉外しを実行可能な、遠隔操作式フックであって、本体部、フック部、ホールド部、ロック部、ロック解除部およびホールド解除部、を少なくとも具備し、前記本体部は、前記本体部の上端側に重機側係留部を有し、前記フック部は、前記本体部の下端側で回動自在に取り付けてあり、前記ホールド部は、前記本体部の中間側で回動自在に取り付けてあり、前記ロック部は、前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に着脱自在に構成し、前記ロック解除部は、前記ロック部に接続してあり、前記ホールド解除部は、前記ホールド部に接続してあり、上方に回動させた前記フック部を、下方に回動させた前記ホールド部でもって拘束して吊り荷側係留部を形成しつつ、前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に取り付けた前記ロック部で、前記ホールド部の上方への回動を規制することで、前記吊り荷側係留部を維持し、前記ロック解除部の引張操作に伴う前記ロック部の撤去、および、前記ホールド解除部の引張操作に伴う前記ホールド部の上方への回動によって、前記吊り荷側係留部を解放可能としたことを特徴とする。
また、本願発明は、前記ロック部を、前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に設ける貫通孔へと挿入可能な、挿入部と、前記貫通孔に挿入した前記挿入部に取り付けて、前記貫通孔からの前記挿入部の抜け出しを抑制する、抑制部と、前記挿入部に設け、前記抑制部の撤去時に、前記貫通孔からの前記挿入部の抜け出しを促進する、抜け促進部と、を少なくとも有するよう構成することができる。
また、本願発明は、前記ロック部を、前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に設ける貫通孔へと挿入可能な、挿入部と、前記貫通孔に挿入した前記挿入部に取り付けて、前記貫通孔からの前記挿入部の抜け出しを抑制する、抑制部と、を少なくとも有するものとし、前記ロック解除部が前記抑制部に接続されているよう構成することができる。
また、本願発明は、前記ロック部を、前記本体部、前記フック部および前記ホールド部のうち少なくとも何れかの部材に設ける貫通孔へと挿入可能な、挿入部と、前記貫通孔に挿入した前記挿入部に取り付けて、前記貫通孔からの前記挿入部の抜け出しを抑制する、抑制部と、を少なくとも有するものとし、前記ロック解除部が、前記挿入部および前記抑制部のそれぞれに接続されているよう構成することができる。
また、本願発明は、前記ロック解除部および前記ホールド解除部が、1本の引張用部材から分岐してあり、前記引張用部材の引張操作時に、前記ホールド解除部よりも先行して、前記ロック解除部に引張が生じるよう構成することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、以下に記載する効果のうち、少なくとも何れか1つの効果を奏する。
(1)ロック部によってホールド部の上方の回動を規制することによって、水中下で生じる浮力などの外力によってホールド部が意図せず上方に回動してしまう恐れを防止できる。
(2)ロック部を、挿入部と、挿入部に取り付ける抑制部とで構成することにより、簡易な構造で、ホールド部の上方への回動を規制できる。
(3)ロック解除部およびホールド解除部の引張操作によって、容易に玉外しを行うことができる。
(4)ロック部に抜け促進部を設けることにより、本体部等からの挿入部の抜け出し動作をより確実に実行することができる。
(5)ロック解除部およびホールド解除部を1本の引張用部材から分岐させて構成することにより、遠隔操作式フック周辺のワイヤ本数をできる限り減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1に係る遠隔操作式フックの係留姿勢を示す概略図。
実施例1に係るロック部の構造例を示す概略図。
実施例1に係る遠隔操作式フックの係留姿勢の解放状態を示す概略図。
変形例1に係る遠隔操作式フックを示す概略図。
変形例2に係る遠隔操作式フックを示す概略図(1)。
変形例2に係る遠隔操作式フックを示す概略図(2)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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