TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024146202
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058967
出願日2023-03-31
発明の名称加飾シート、加飾樹脂成形品、及び加飾樹脂成形品の製造方法
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20241004BHJP(積層体)
要約【課題】加飾シートに静電気を帯電させることで、金型に好適に固定される、加飾シートを提供する。
【解決手段】少なくとも、表面保護層を備える加飾シートであって、
前記加飾シートに含まれる全ての層の表面抵抗値が、1011Ω/sq.以上である、加飾シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、表面保護層を備える加飾シートであって、
前記加飾シートに含まれる全ての層の表面抵抗値が、10
11
Ω/sq.以上である、加飾シート。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記加飾シートは、装飾層をさらに備える、請求項1に記載の加飾シート。
【請求項3】
前記装飾層は、カーボン顔料及びアルミニウム顔料の少なくとも一方を含む、請求項2に記載の加飾シート。
【請求項4】
前記加飾シートは、少なくとも、基材層、前記装飾層、プライマー層及び前記表面保護層をこの順に備える積層体から構成されている、請求項2又は3に記載の加飾シート。
【請求項5】
成形樹脂層の上に、請求項1~3のいずれか1項に記載の加飾シートが積層されてなる加飾樹脂成形品であって、
前記加飾シートに含まれる全ての層の表面抵抗値が、10
11
Ω/sq.以上である、加飾樹脂成形品。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか1項に記載の加飾シートに静電気を帯電させて、前記加飾シートを金型に固定する工程と、
前記金型内に、樹脂を射出することにより、前記加飾シートと成形樹脂層とを一体化する工程と、
を備える、加飾樹脂成形品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、加飾シート、加飾樹脂成形品、及び加飾樹脂成形品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両内装部品、建材内装材、家電筐体等には、樹脂成形品の表面に加飾シートを積層させた加飾樹脂成形品が使用されている。このような加飾樹脂成形品の成形方法としては、加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形しておき、該成形シートを射出成形型に挿入し、流動状態の樹脂を型内に射出して樹脂と成形シートを一体化するインサート成形法(例えば、特許文献1参照)、予め成形された樹脂成形体上に加熱や加圧を伴いながら加飾シートを貼着するオーバーレイ法(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-322501号公報
特開2012-101549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
加飾シートを用いて、加飾樹脂成形品を製造する際には、金型内に加飾シートを配置し、真空加熱成形、射出成形などの成形工程が行われる。これらの成形工程において、金型に加飾シートを固定する方法として、加飾シートを帯電させ、電気力学的に金型へ固定する方法が考えられる。
【0005】
しかしながら、従来の加飾シートにおいて、例えばカーボン顔料、アルミニウム顔料などの導電性の顔料を含む装飾層などを設ける場合、帯電した加飾シートから静電気が散逸し、金型から加飾シートが脱落して成形工程が阻害される場合がある。
【0006】
このような状況下、本開示は、加飾シートに静電気を帯電させることで、金型に好適に固定される加飾シートを提供することを主な目的とする。また、本開示は、当該加飾シートを利用した加飾樹脂成形品及びその製造方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、少なくとも、表面保護層を備える加飾シートにおいて、加飾シートの両面側の表面抵抗値を高く設定したとしても、加飾シートを帯電させることによる金型への固定が不十分になる場合があるという知見を得た。そして、この知見に基づき、本開示の発明者がさらに検討を重ねたところ、加飾シートに含まれる全ての層の表面抵抗値を所定値以上に設定すると、静電気の帯電によって加飾シートが金型に好適に固定されることを見出した。
【0008】
本開示は、以上の知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0009】
即ち、本開示は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1.少なくとも、表面保護層を備える加飾シートであって、
前記加飾シートに含まれる全ての層の表面抵抗値が、10
11
Ω/sq.以上である、加飾シート。
項2. 前記加飾シートは、装飾層をさらに備える、項1に記載の加飾シート。
項3. 前記装飾層は、カーボン顔料及びアルミニウム顔料の少なくとも一方を含む、項2に記載の加飾シート。
項4. 前記加飾シートは、少なくとも、基材層、前記装飾層、プライマー層及び前記表面保護層をこの順に備える積層体から構成されている、項2又は3に記載の加飾シート。
項5. 成形樹脂層の上に、項1~4のいずれか1項に記載の加飾シートが積層されてなる加飾樹脂成形品であって、
前記加飾シートに含まれる全ての層の表面抵抗値が、10
11
Ω/sq.以上である、加飾樹脂成形品。
項6. 項1~4のいずれか1項に記載の加飾シートに静電気を帯電させて、前記加飾シートを金型に固定する工程と、
前記金型内に、樹脂を射出することにより、前記加飾シートと成形樹脂層とを一体化する工程と、
を備える、加飾樹脂成形品の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、加飾シートに静電気を帯電させることで、金型に好適に固定される加飾シートを提供することができる。本開示の加飾シートは、金型に好適に固定されることで、加飾シートの成形工程を簡便かつ好適に行うことができる。また、本開示によれば、当該加飾シートを利用した加飾樹脂成形品及びその製造方法を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東レ株式会社
積層体
4か月前
東レ株式会社
積層体
3か月前
東レ株式会社
積層体
23日前
東レ株式会社
積層体
3か月前
東レ株式会社
積層体
4か月前
東レ株式会社
フィルム
1か月前
東レ株式会社
多層成形品
5か月前
東レ株式会社
積層フィルム
5か月前
東レ株式会社
積層フィルム
6か月前
個人
生地
6か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
1か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
19日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
8か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
5か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
5か月前
セーレン株式会社
導電性編物
6か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
9か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
6か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
7か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
8か月前
日本バイリーン株式会社
表面材
4か月前
ダイニック株式会社
ターポリン
2か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
5か月前
三洋化成工業株式会社
複層硬化膜
5か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
5か月前
東レ株式会社
サンドイッチ構造体
13日前
株式会社エフコンサルタント
面材
5か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
5か月前
株式会社 スワコー
光学フィルム
6か月前
株式会社カネカ
保護フィルム積層体
1か月前
東洋紡株式会社
包装用積層フィルム
6か月前
帝人株式会社
積層体の製造方法
9か月前
DICデコール株式会社
化粧板
4か月前
DICデコール株式会社
化粧板
4か月前
株式会社トライフ
吸水性積層体
9か月前
豊田合成株式会社
積層体
16日前
続きを見る