特許ウォッチ

公開番号2024000274
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-05
出願番号2022098971
出願日2022-06-20
発明の名称吸水性積層体
出願人株式会社トライフ
代理人個人
主分類B32B 7/02 20190101AFI20231225BHJP(積層体)
要約【課題】少なくとも、吸水層、防水層及び粘着層を備える吸水性積層体の乾燥時のカールの発生を抑制しつつ、粘着層の床面等の被着体への転写をも抑制可能な吸水性積層体を提供すること。
【解決手段】吸水層、防水層及び、再剥離性且つ再粘着性の粘着層を備えた吸水用積層体であって、前記粘着層が粘着性微球粒子を含む、吸水性積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
吸水層、
防水層、及び
再剥離性且つ再粘着性の粘着層
を備えた吸水用積層体であって、
前記粘着層が粘着性微球粒子を含む、吸水性積層体。
続きを表示（約 490 文字）【請求項２】
前記吸水層が不織布である、請求項１記載の吸水性積層体。
【請求項３】
前記吸水層の坪量が１０～９０ｇ／ｍ
２
である、請求項１記載の吸水性積層体。
【請求項４】
前記防水層が防水性表層及び支持層を備える、請求項１記載の吸水性積層体。
【請求項５】
前記防水性表層がポリオレフィンを含む、請求項４記載の吸水性積層体。
【請求項６】
前記防水性表層の厚みが１～３０μｍである、請求項４に記載の吸水性積層体。
【請求項７】
前記支持層がポリエステルを含む、請求項４記載の吸水性積層体。
【請求項８】
前記支持層の厚みが１～３０μｍである、請求項４に記載の吸水性積層体。
【請求項９】
前記粘着性微球粒子の体積平均粒子径が１０～５０μｍである、請求項１記載の吸水性積層体。
【請求項１０】
前記粘着性微球粒子が（メタ）アクリル系（共）重合体を含む、請求項１記載の吸水性積層体。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、特に、病院の手術室、台所等で使用される吸水性の積層体に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
病院の手術室等では、手術等に伴い、患者の血液等の体液が床に落下して付着することがある。そこで、床面の清掃を容易とするために、手術室等の床を吸水性シートで予め覆うことが提案されている（特許文献１）。
【０００３】
また、台所等でも、水等が床に落下して付着することがあるので、床面を保護するために、床を吸水性シートで予め覆うことが提案されている（特許文献２）。
【０００４】
これらの吸水性シートは、通常、吸水性を有する吸水層（表面に存在する）及び非透水性の防水層を備える積層体であり、裏面に粘着層が形成されている。そして、前記粘着層を床面に向けて貼付することによって、吸水性シートが床面に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００１－２９４０５号公報
特開２００３－７１９６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
吸水性シートが吸水後に乾燥すると、吸水性シートを構成する各層の乾燥収縮率の違いに起因して吸水性シートにカールが発生し、吸水性シートの端部が床面から剥がれることがある。
【０００７】
そのような剥がれは、吸水性シートの粘着層の粘着力を高めることで抑制することが可能であるが、粘着力を高めることにより、粘着層の一部が床面に転写するおそれがある。また、通常、吸水性シートはロール状に巻き取られた状態で保管されているが、吸水性シートの裏面の粘着層の粘着力が高すぎると、粘着層の一部が吸水性シートの表面に転写するおそれもある。
【０００８】
吸水性シートの粘着層の一部が床面、吸水性シートの表面に転写すると、床面の汚染、粘着力の低下、吸水層の破壊等が生じ得る。
【０００９】
本発明は、少なくとも、吸水層、防水層及び粘着層を備える吸水性積層体の乾燥時のカールの発生を抑制しつつ、粘着層の床面等の被着体への転写をも抑制可能な吸水性積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
鋭意検討の結果、本発明者らは、吸水層、防水層、及び、再剥離性且つ再粘着性の粘着層を備えた吸水用積層体であって、当該粘着層が粘着性微球粒子を含む、吸水性積層体により上記の目的が達成可能であることを見出し、本発明を完成した。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許