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公開番号2024145643
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058084
出願日2023-03-31
発明の名称エレベータの制御システム
出願人フジテック株式会社
代理人弁理士法人 楓国際特許事務所
主分類B66B 1/18 20060101AFI20241004BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】エレベータにおいて、各利用者が、呼び登録で自身に割り当てられた乗りかごに乗り遅れずに乗車できる、といった環境を作り出す。
【解決手段】第1呼び登録処理部は、登録担当部として選択された場合には、第1対象利用者についての第1エレベータでの呼び登録を行う。一方、第2呼び登録処理部は、登録担当部として選択された場合には、第1顔情報取得部が第1対象利用者について取得した第1顔情報を、その第1対象利用者の行先階と対応付けた状態で情報管理データに記録する。その後、第2呼び登録処理部は、通過地点を通った各利用者の第2顔情報を第2顔情報取得部が取得した場合に、情報管理データ内に記録済みの第1顔情報のうちの当該第2顔情報と合致するものを対象顔情報として、その対象顔情報で特定される利用者についての第2エレベータでの呼び登録を行う。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
第1エレベータ及び第2エレベータを含み、特定階において、これらの乗場へ行くために利用者が通る第1入場地点が設けられており、且つ、前記第1エレベータの乗場が、当該第1入場地点から前記第2エレベータの乗場までの経路の途中に設けられているエレベータの構成、に適用可能な制御システムであり、
前記第1エレベータでの呼び登録を行う第1呼び登録処理部と、
前記第2エレベータでの呼び登録を行う第2呼び登録処理部と、
前記第1入場地点を通った各利用者の顔情報を第1顔情報として取得する第1顔情報取得部と、
前記第1入場地点を通った各利用者の行先階を取得する行先階取得部と、
前記第1エレベータの乗場から前記第2エレベータの乗場までの経路の途中にある通過地点において、当該通過地点を通った各利用者の顔情報を第2顔情報として取得する第2顔情報取得部と、
前記第1入場地点を通った各利用者を第1対象利用者として、前記行先階取得部が取得した当該第1対象利用者の行先階に基づいて、前記第1呼び登録処理部及び前記第2呼び登録処理部の何れか一方を、その第1対象利用者についての呼び登録の実行を担当する登録担当部として選択する選択処理部と、
を備え、
前記第1呼び登録処理部は、前記第1対象利用者についての前記登録担当部として選択された場合には、当該第1対象利用者についての前記第1エレベータでの呼び登録を、その第1対象利用者の行先階を用いて行い、
前記第2呼び登録処理部は、
前記第1対象利用者についての前記登録担当部として選択された場合には、前記第1顔情報取得部が当該第1対象利用者について取得した前記第1顔情報を、その第1対象利用者の前記行先階と対応付けた状態で情報管理データに記録し、
その後、前記通過地点を通った各利用者の前記第2顔情報を前記第2顔情報取得部が取得した場合に、前記情報管理データ内に記録済みの前記第1顔情報のうちの当該第2顔情報と合致するものを対象顔情報として、前記情報管理データにて当該対象顔情報に対応付けられている前記行先階を用いて、その対象顔情報で特定される利用者についての前記第2エレベータでの呼び登録を行う、エレベータの制御システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第2呼び登録処理部は、前記対象顔情報で特定される利用者についての前記第2エレベータでの呼び登録を行う場合、前記第1入場地点から前記通過地点までの当該利用者の歩行時間の実測値を取得し、その実測値に基づいて、前記通過地点から前記第2エレベータの乗場までの当該利用者の歩行時間の予測値を推定した上で、その予測値を考慮して前記呼び登録を行う、請求項1に記載のエレベータの制御システム。
【請求項3】
前記第2呼び登録処理部は、前記対象顔情報で特定される利用者についての前記第2エレベータでの呼び登録を行う場合、前記第1入場地点から前記通過地点までの当該利用者の歩行時間の実測値を取得し、その実測値に基づいて、前記通過地点から前記第2エレベータの乗場までの当該利用者の歩行時間の予測値を推定した上で、その予測値の時間が経過するのを待って前記呼び登録を行う、請求項1に記載のエレベータの制御システム。
【請求項4】
前記特定階において、第1エレベータの乗場及び第2エレベータの乗場へ行くために利用者が通る第2入場地点が前記第1入場地点とは別に設けられており、且つ、前記第2エレベータの乗場が、当該第2入場地点から前記第1エレベータの乗場までの経路の途中に設けられる、といった位置関係にある前記エレベータの構成、に適用可能な請求項1又は2に記載の制御システムであり、
前記選択処理部は、前記第2入場地点を通った各利用者については、当該利用者を第2対象利用者として、前記行先階取得部が取得した当該第2対象利用者の行先階に基づいて、前記第1呼び登録処理部及び前記第2呼び登録処理部の何れか一方を、その第2対象利用者についての呼び登録の実行を担当する登録担当部として選択し、
前記第1呼び登録処理部は、
前記第2対象利用者についての前記登録担当部として選択された場合には、前記第1顔情報取得部が当該第2対象利用者について取得した前記第1顔情報を、その第2対象利用者の前記行先階と対応付けた状態で、前記情報管理データとは別の情報管理データに記録し、
その後、前記通過地点を通った各利用者の前記第2顔情報を前記第2顔情報取得部が取得した場合に、前記別の情報管理データ内に記録済みの前記第1顔情報のうちの当該第2顔情報と合致するものを対象顔情報として、前記別の情報管理データにて当該対象顔情報に対応付けられている前記行先階を用いて、その対象顔情報で特定される利用者についての前記第1エレベータでの呼び登録を行い、
前記第2呼び登録処理部は、前記第2対象利用者についての前記登録担当部として選択された場合には、当該第2対象利用者についての前記第2エレベータでの呼び登録を、その第2対象利用者の行先階を用いて行う、請求項1~3の何れかに記載のエレベータの制御システム。
【請求項5】
前記第1呼び登録処理部は、前記対象顔情報で特定される利用者についての前記第1エレベータでの呼び登録を行う場合、前記第2入場地点から前記通過地点までの当該利用者の歩行時間の実測値を取得し、その実測値に基づいて、前記通過地点から前記第1エレベータの乗場までの当該利用者の歩行時間の予測値を推定した上で、その予測値を考慮して前記呼び登録を行う、請求項4に記載のエレベータの制御システム。
【請求項6】
前記第1呼び登録処理部は、前記対象顔情報で特定される利用者についての前記第1エレベータでの呼び登録を行う場合、前記第2入場地点から前記通過地点までの当該利用者の歩行時間の実測値を取得し、その実測値に基づいて、前記通過地点から前記第1エレベータの乗場までの当該利用者の歩行時間の予測値を推定した上で、その予測値の時間が経過するのを待って前記呼び登録を行う、請求項4に記載のエレベータの制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータにおいて利用者ごとに呼び登録を行う制御技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
エレベータの制御技術として、特許文献1には、各利用者がセキュリティゲートを通過したときに、その利用者についての呼び登録を、当該利用者に予め対応付けられている行先階を用いて行う技術が開示されている。この技術では、セキュリティゲートの通過時に、呼び登録で各利用者に割り当てられた乗りかごの情報が、当該セキュリティゲートの表示部に表示される。このため、各利用者は、表示部に表示された情報を確認することにより、自身がどの乗りかごに乗車すべきかを認識した上で乗場へ向かうことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-67489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、乗場に近い場所にセキュリティゲートが設置されている。このため、利用者は、セキュリティゲートの通過後、短時間で乗場に到達することができる。従って、殆どの利用者は、自身に割り当てられた乗りかごに乗り遅れずに乗車できる。
【0005】
一方、フロア面積が大きい建物においては、乗場から離れた場所にセキュリティゲートが設置されることがある。また、セキュリティゲートから見えない場所に乗場が設けられていることもある。そのような建物では、利用者は、セキュリティゲートの通過後、乗場に到達するまでに時間を要することになる。このため、何れの利用者においても、自身に割り当てられた乗りかごの出発に間に合わずに乗り遅れてしまうといった状況が生じやすくなる。
【0006】
そこで本発明の目的は、エレベータにおいて、セキュリティゲートなどが設置された入場地点が乗場から離れていて利用者が移動に時間を要する場合であっても、各利用者が、呼び登録で自身に割り当てられた乗りかごに乗り遅れずに乗車できる、といった環境を作り出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る制御システムは、次のようなエレベータの構成に適用可能である。そのエレベータの構成とは、第1エレベータ及び第2エレベータを含み、特定階において、これらの乗場へ行くために利用者が通る第1入場地点が設けられており、且つ、第1エレベータの乗場が、当該第1入場地点から第2エレベータの乗場までの経路の途中に設けられているといった構成である。
【0008】
上記制御システムは、第1呼び登録処理部と、第2呼び登録処理部と、第1顔情報取得部と、行先階取得部と、第2顔情報取得部と、選択処理部と、を備える。第1呼び登録処理部は第1エレベータでの呼び登録を行い、第2呼び登録処理部は第2エレベータでの呼び登録を行う。第1顔情報取得部は、第1入場地点を通った各利用者の顔情報を第1顔情報として取得する。行先階取得部は、第1入場地点を通った各利用者の行先階を取得する。第2顔情報取得部は、第1エレベータの乗場から第2エレベータの乗場までの経路の途中にある通過地点において、当該通過地点を通った各利用者の顔情報を第2顔情報として取得する。選択処理部は、第1入場地点を通った各利用者を第1対象利用者として、行先階取得部が取得した当該第1対象利用者の行先階に基づいて、第1呼び登録処理部及び第2呼び登録処理部の何れか一方を、その第1対象利用者についての呼び登録の実行を担当する登録担当部として選択する。
【0009】
そして、第1呼び登録処理部は、第1対象利用者についての登録担当部として選択された場合には、当該第1対象利用者についての第1エレベータでの呼び登録を、その第1対象利用者の行先階を用いて行う。一方、第2呼び登録処理部は、第1対象利用者についての登録担当部として選択された場合には、第1顔情報取得部が当該第1対象利用者について取得した第1顔情報を、その第1対象利用者の行先階と対応付けた状態で情報管理データに記録する。その後、第2呼び登録処理部は、通過地点を通った各利用者の第2顔情報を第2顔情報取得部が取得した場合に、情報管理データ内に記録済みの第1顔情報のうちの当該第2顔情報と合致するものを対象顔情報として、情報管理データにて当該対象顔情報に対応付けられている行先階を用いて、その対象顔情報で特定される利用者についての第2エレベータでの呼び登録を行う。
【0010】
上記制御システムによれば、第1入場地点を各利用者が通ったときに、その利用者(第1対象利用者)の行先階の情報が得られるため、当該第1対象利用者についての呼び登録を行うことが可能にはなるが、一律にはそのときに呼び登録を行うことはせず、第1入場地点に近い第1エレベータを利用する第1対象利用者については呼び登録を即時に行い、その一方で、第1入場地点から遠い第2エレベータを利用する第1対象利用者については、呼び登録を、即時には行わずに、当該第1対象利用者が通過地点を通るのを待って実行する、といった処理が可能になる。換言すれば、第1入場地点から遠い第2エレベータを利用する第1対象利用者については、第2エレベータの乗場に近づいてから呼び登録を行うことが可能になる。よって、第1入場地点が第2エレベータの乗場から離れていて第1対象利用者が移動に時間を要する場合であっても、第2エレベータを利用する各第1対象利用者は、呼び登録で自身に割り当てられた乗りかごに乗り遅れずに乗車できるようになる。
(【0011】以降は省略されています)

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