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公開番号
2024145231
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023057495
出願日
2023-03-31
発明の名称
ノイズフィルタ
出願人
北川工業株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
H05K
9/00 20060101AFI20241004BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】シールドケーブルが有するシールド層とグランド部とを電気的に接続可能で、その電気的な接続状態を安定的に維持可能なノイズフィルタを提供する。
【解決手段】ノイズフィルタは、磁性体コアと、グランド部材と、ケースと、を備える。ケースは、第1ケース部品及び第2ケース部品を有する。グランド部材は第2接触部でグランド部に接触する。第2ケース部品には、第2ケース部品が第1ケース部品に取り付けられる際に、シールドケーブルに接触してシールドケーブルをグランド部に近づける方向へと押圧する押圧部が設けられる。シールドケーブルが押圧部によって押圧された際に、シールドケーブルがグランド部材をグランド部に近づける方向へと押圧する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
シールドケーブルに対して装着されるノイズフィルタであって、
それぞれが磁性材料によって構成される第1分割コア及び第2分割コアを有し、前記第1分割コア及び前記第2分割コアを組み合わせて構成される筒状の磁性体である磁性体コアと、
導電性材料によって構成され、第1接触部及び第2接触部を有し、前記シールドケーブルが有するシールド層を外周側に露出させてある露出箇所に前記第1接触部で接触する一方、グランド電位を有するグランド部に前記第2接触部で接触することにより、前記シールド層と前記グランド部とを電気的に接続するグランド部材と、
第1ケース部品及び第2ケース部品を有し、前記第2ケース部品は、前記第1ケース部品に対して取り付け可能に構成され、前記第1ケース部品には前記第1分割コア及び前記グランド部材が取り付けられ、前記第2ケース部品には前記第2分割コアが取り付けられるケースと、
を備え、
前記シールドケーブルが前記第1ケース部品と前記第2ケース部品との間に配置されている状態で前記第2ケース部品が前記第1ケース部品に取り付けられる際には、前記シールドケーブルが前記ケースを貫通する位置に配置され、かつ当該シールドケーブルの外周を囲む位置に前記第1分割コア及び前記第2分割コアが配置されて前記磁性体コアが構成され、かつ前記グランド部材が前記第1接触部で前記露出箇所に接触するように構成されており、
前記第2ケース部品には、前記第2ケース部品が前記第1ケース部品に取り付けられる際に、前記シールドケーブルに接触して前記シールドケーブルを前記グランド部に近づける方向へと押圧する押圧部が設けられ、前記シールドケーブルが前記押圧部によって押圧された際に、前記シールドケーブルが前記グランド部材を前記グランド部に近づける方向へと押圧することにより、前記押圧部が設けられていない場合に比べ、前記第2接触部と前記グランド部との接触圧が高くなるように構成されている、
ノイズフィルタ。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のノイズフィルタであって、
前記第1接触部は、前記露出箇所との接触に伴って弾性変形し、その弾性変形に伴って生じる弾性力で前記露出箇所を挟持する弾性挟持片によって構成されている、
ノイズフィルタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のノイズフィルタであって、
前記第2接触部は、前記グランド部との接触に伴って弾性変形し、その弾性変形に伴って生じる弾性力で前記グランド部を押圧する弾性押圧片によって構成されている、
ノイズフィルタ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のノイズフィルタであって、
前記磁性体コア及び前記グランド部材は、前記シールドケーブルの軸方向について隣り合う位置に配置され、
前記第1ケース部品は、前記第1ケース部品が取付対象箇所に取り付けられる際に、取付用のねじの軸部が通される2つの貫通孔を有し、
前記2つの貫通孔は、貫通方向が同一方向となっていて、前記貫通方向に直交する面に沿って前記ケースを180度回転させることによって互いの位置を入れ替え可能な回転対称性のある位置に形成され、
前記ケースにおける前記シールドケーブルが貫通する通路は、前記2つの貫通孔の互いの位置が入れ替わるように前記ケースを180度回転させた際に、その回転の前と後とで前記通路の中心軸線の位置に変化がない回転対称性のある位置に形成されている、
ノイズフィルタ。
【請求項5】
請求項4に記載のノイズフィルタであって、
前記ケースには、前記通路となる位置に前記シールドケーブルを配置してから前記第2ケース部品を前記第1ケース部品に取り付けた際に、前記シールドケーブルを外周側から噛み込むことにより、前記ケースに対して前記シールドケーブルが相対的に変位するのを抑制する噛み込み部が設けられ、
前記噛み込み部は、前記磁性体コアを挟んで前記グランド部材側とは反対側となる位置、前記磁性体コアと前記グランド部材との間となる位置、及び前記グランド部材を挟んで前記磁性体コア側とは反対側となる位置、それぞれに設けられている、
ノイズフィルタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ノイズフィルタに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
シールドケーブルに対して装着されるノイズフィルタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のノイズフィルタは、分割形の磁性体コアと、導電性樹脂製あるいは導電箔が付加されたホルダケースとを備える。このようなノイズフィルタを利用すれば、シールドケーブルが有するシールド編組とホルダケースとによって構成されるシールド構造の内側に磁性体コアを配置することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-310340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1には、シールド構造の内側に磁性体コアを配置する技術が開示されているにすぎない。そのため、上述のようなシールド構造とグランド電位を有する箇所(以下、グランド部とも称する。)とを電気的に接続する技術に関し、上記特許文献1には何ら開示されていない。
【0005】
この点に関し、例えば、上記特許文献1にホルダケースとホルダケースの付近にあるグランド部とを接触させれば、両者を電気的に接続することはできる。しかし、単にホルダケースとグランド部とを接触させるだけでは、ホルダケースとグランド部とが適切に接触する状態を維持できるかどうかは不明である。特に、振動が発生するような環境にノイズフィルタが配置される場合には、ノイズフィルタの振動に伴ってホルダケースとグランド部との間の接触状態が安定せず、電気的な接続を安定的に維持することは困難になる。
【0006】
本開示の一局面においては、シールドケーブルが有するシールド層とグランド部とを電気的に接続可能で、その電気的な接続状態を安定的に維持可能なノイズフィルタを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の一態様は、シールドケーブルに対して装着されるノイズフィルタであって、磁性体コアと、グランド部材と、ケースと、を備える。磁性体コアは、それぞれが磁性材料によって構成される第1分割コア及び第2分割コアを有し、第1分割コア及び第2分割コアを組み合わせて構成される筒状の磁性体である。グランド部材は、導電性材料によって構成され、第1接触部及び第2接触部を有し、シールドケーブルが有するシールド層を外周側に露出させてある露出箇所に第1接触部で接触する一方、グランド電位を有するグランド部に第2接触部で接触することにより、シールド層とグランド部とを電気的に接続する。ケースは、第1ケース部品及び第2ケース部品を有し、第2ケース部品は、第1ケース部品に対して取り付け可能に構成され、第1ケース部品には第1分割コア及びグランド部材が取り付けられ、第2ケース部品には第2分割コアが取り付けられる。シールドケーブルが第1ケース部品と第2ケース部品との間に配置されている状態で第2ケース部品が第1ケース部品に取り付けられる際には、シールドケーブルがケースを貫通する位置に配置され、かつ当該シールドケーブルの外周を囲む位置に第1分割コア及び第2分割コアが配置されて磁性体コアが構成され、かつグランド部材が第1接触部で露出箇所に接触するように構成されている。第2ケース部品には、第2ケース部品が第1ケース部品に取り付けられる際に、シールドケーブルに接触してシールドケーブルをグランド部に近づける方向へと押圧する押圧部が設けられ、シールドケーブルが押圧部によって押圧された際に、シールドケーブルがグランド部材をグランド部に近づける方向へと押圧することにより、押圧部が設けられていない場合に比べ、第2接触部とグランド部との接触圧が高くなるように構成されている。
【0008】
このように構成されるノイズフィルタによれば、シールドケーブルが第1ケース部品と第2ケース部品との間に配置されている状態で第2ケース部品が第1ケース部品に取り付けられる際には、シールドケーブルがケースを貫通する位置に配置される。その際、当該シールドケーブルの外周を囲む位置には、第1分割コア及び第2分割コアが配置されて磁性体コアが構成される。したがって、シールドケーブルの一端を磁性体コアの内周へ挿し込むような作業を行わなくても、シールドケーブルの外周に磁性体コアを装着することができる。よって、例えば、配線済みのシールドケーブルに対して、後付けで磁性体コアを装着することが可能となる。
【0009】
また、第2ケース部品が第1ケース部品に取り付けられる際には、シールドケーブルが有するシールド層を外周側に露出させてある露出箇所に対し、グランド部材が第1接触部で接触する。また、グランド部材は第2接触部でグランド部に接触する。したがって、グランド部材を介してシールド層とグランド部とを電気的に接続することができ、シールド層の電位をグランド電位にすることができる。
【0010】
さらに、第2ケース部品が第1ケース部品に取り付けられる際には、押圧部がシールドケーブルに接触してシールドケーブルをグランド部に近づける方向へと押圧する。その際、押圧部によって押圧されるシールドケーブルは、グランド部材をグランド部に近づける方向へと押圧する。そのため、同様な押圧部が設けられていない場合に比べ、第2接触部とグランド部との接触圧が高くなる。したがって、同様な押圧部が設けられていない場合に比べ、第2接触部とグランド部との電気的な接続状態を安定的に維持することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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