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公開番号2024137259
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048710
出願日2023-03-24
発明の名称配線基板
出願人イビデン株式会社
代理人個人
主分類H05K 1/11 20060101AFI20240927BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】高い品質を有する配線基板を提供する。
【解決手段】配線基板は、スルーホール導体を有するコア基板と、コア基板上に形成されていてる第1樹脂絶縁層20Fと、第1樹脂絶縁層20Fの第1面22F上に形成されている第1導体層と、開口内に形成されていて、スルーホール導体と第1導体層を電気的に接続しているビア導体と、第1樹脂絶縁層20Fの第1面22Fと第1導体層上に形成されている第2樹脂絶縁層120Fと、を有する。第1導体層は、第1面22F上に形成されている第1層31Faと第1層31Fa上の第2層31Fbとからなるシード層30Faとシード層30Fa上の電解めっき層30Fbで形成されていて、第1導体層に含まれる導体回路の断面において、第1層31Faの幅D2は第2層31Fbの幅D3より大きく、電解めっき層30Fbの幅D1は第1層31Faの幅D2より大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス製の基板と前記基板を貫通する貫通孔と前記貫通孔内に形成されているスルーホール導体とを有するコア基板と、
前記コア基板上に形成されていて、第1面と前記第1面と反対側の第2面と前記第1面から前記第2面に至るビア導体用の開口とを有する第1樹脂絶縁層と、
前記第1樹脂絶縁層の前記第1面上に形成されている第1導体層と、
前記開口内に形成されていて、前記スルーホール導体と前記第1導体層を電気的に接続しているビア導体と、
前記第1樹脂絶縁層の前記第1面と前記第1導体層上に形成されている第2樹脂絶縁層、とを有する配線基板であって、
前記第1導体層は前記第1面上に形成されている第1層と前記第1層上の第2層とからなるシード層と前記シード層上の電解めっき層で形成されていて、前記第1導体層に含まれる導体回路の断面において、前記第1層の幅は前記第2層の幅より大きく、前記電解めっき層の幅は前記第1層の幅より大きい。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1の配線基板であって、前記導体回路の幅は、前記シード層と前記電解めっき層の境界部分で最小値を有する。
【請求項3】
請求項1の配線基板であって、前記第1樹脂絶縁層は無機粒子と樹脂によって形成されており、前記無機粒子は前記開口の内壁面を形成する第1無機粒子と前記第1樹脂絶縁層内に埋まっている第2無機粒子を含み、前記第1無機粒子の形状は前記第2無機粒子の形状と異なる。
【請求項4】
請求項1の配線基板であって、前記第2層の幅を前記電解めっき層の幅と前記第1層の幅より小さくすることで、前記導体回路の側壁は凹みを有し、前記第2樹脂絶縁層は無機粒子と樹脂によって形成されており、前記凹みは前記第2樹脂絶縁層で充填され、前記凹み内に存在する前記無機粒子(第3無機粒子)の径は前記凹み以外の部分に存在する前記無機粒子の径より小さい。
【請求項5】
請求項4の配線基板であって、前記第3無機粒子の径は1.0μm以下である。
【請求項6】
請求項1の配線基板であって、前記第1層と前記第2層はスパッタリングで形成される。
【請求項7】
請求項1の配線基板であって、前記第1層は銅合金で形成され、前記第2層は銅で形成されている。
【請求項8】
請求項7の配線基板であって、前記銅合金中の銅の含有量が90.0at%以上である。
【請求項9】
請求項7の配線基板であって、前記銅合金は、銅とアルミニウムと特定金属で形成され、前記特定金属はニッケル、亜鉛、ガリウム、ケイ素、マグネシウムのうちの少なくとも1つである。
【請求項10】
請求項1の配線基板であって、前記シード層の厚みは、0.02μm以上1.0μm以下である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は配線基板に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1はガラス材質のコアを有する多層基板を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-133473号公報
【発明の概要】
【0004】
[特許文献1の課題]
特許文献1はガラス材質からなる第1絶縁層の光透過率を制御している。光透過率の制御方法の例として、特許文献1は第1絶縁層内に着色剤が含有されると述べている。ガラス材質からなる第1絶縁層が着色剤を均一に含有することは難しいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の配線基板は、ガラス製の基板と前記基板を貫通する貫通孔と前記貫通孔内に形成されているスルーホール導体とを有するコア基板と、前記コア基板上に形成されていて、第1面と前記第1面と反対側の第2面と前記第1面から前記第2面に至るビア導体用の開口とを有する第1樹脂絶縁層と、前記第1樹脂絶縁層の前記第1面上に形成されている第1導体層と、前記開口内に形成されていて、前記スルーホール導体と前記第1導体層を電気的に接続しているビア導体と、前記第1樹脂絶縁層の前記第1面と前記第1導体層上に形成されている第2樹脂絶縁層、とを有する。前記第1導体層は前記第1面上に形成されている第1層と前記第1層上の第2層とからなるシード層と前記シード層上の電解めっき層で形成されていて、前記第1導体層に含まれる導体回路の断面において、前記第1層の幅は前記第2層の幅より大きく、前記電解めっき層の幅は前記第1層の幅より大きい。
【0006】
本発明の実施形態の配線基板では、コア基板はガラス製の基板を含む。ガラス製の基板は平坦性に優れる。そのため第1樹脂絶縁層の第1面は平坦性に優れる。第1面は平滑性に優れる。第1樹脂絶縁層の第1面上に微細な信号配線を形成することができる。導体回路の断面において、第2層の幅は第1層の幅と電解めっき層の幅より小さい。導体回路の側壁はまっすぐに形成されない。側壁は凹みを有する。ガラス製の基板の熱膨張率と樹脂絶縁層(第1樹脂絶縁層、第2樹脂絶縁層)の熱膨張率の差に起因するストレスが導体回路の側壁に沿って第1樹脂絶縁層に伝わりがたい。凹み部分によりストレスが分散されると考えられる。導体回路の側壁と第2樹脂絶縁層の界面の延長線に沿うクラックが第1樹脂絶縁層内に発生しがたい。第1層の幅は第2層の幅より大きい。導体回路の側壁が凹みを有するので、導体回路の側壁と第2樹脂絶縁層間の接触面積が大きい。第2樹脂絶縁層が導体回路の側壁から剥がれがたい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の配線基板を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の一部を模式的に示す拡大断面図。
実施形態の配線基板の一部を模式的に示す拡大断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す拡大断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
実施形態の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
改変例の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
改変例の配線基板の製造方法を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態]
図1は実施形態の配線基板2を示す断面図である。図2と図3は実施形態の配線基板2の一部を示す拡大断面図である。図1に示されるように、配線基板2は、コア基板3と表側ビルドアップ層300Fと裏側ビルドアップ層300Bとを有する。
【0009】
コア基板3は基板4と貫通孔6とスルーホール導体8を有する。基板4は表面5Fと表面5Fと反対側の裏面5Bを有する。基板4はガラス製である。貫通孔6は基板4を貫通する。貫通孔6の形状は略円柱である。貫通孔6の径はほぼ一定である。貫通孔6の形状は略円錐台であってもよい。貫通孔6の形状は2つの略円錐を繋げることで得られる形状でもよい。2つの円錐は表面側の円錐と裏面側の円錐である。表面側の円錐の底面は表面5Fに位置し、裏面側の円錐の底面は裏面5Bに位置する。この場合、貫通孔6の側面は表面5Fから裏面5Bに向かってテーパーしている面と裏面5Bから表面5Fに向かってテーパーしている面で形成される。
【0010】
スルーホール導体8は貫通孔6内に形成されている。スルーホール導体8は主に銅によって形成されている。スルーホール導体8は、貫通孔6の内壁面上に形成されるシード層10aとシード層10a上に形成される電解めっき層10bを含む。電解めっき層10bは貫通孔6を充填する。シード層10aは無電解めっきによって形成される。スルーホール導体8は上端8Fと下端8Bを有する。上端8Fの面と表面5Fは実質的に同一な平面を形成する。下端8Bの面と裏面5Bは実質的に同一な平面を形成する。上端8Fは表面5Fから露出する。下端8Bは裏面5Bから露出する。
(【0011】以降は省略されています)

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