TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024158544
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023073829
出願日
2023-04-27
発明の名称
回路埋込基板の製造方法
出願人
NISSHA株式会社
代理人
主分類
H05B
3/20 20060101AFI20241031BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】回路と電極パッドとの位置合わせ精度を上げることにより、良品率の向上を図ることができる回路埋込基板の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】フィルム準備工程と、フィルム上に第1方向に沿って2つの電極パッドを配置する工程と、導電線からなり、任意パターンの機能部と、その両端から引き出された2つの配線部と、配線部から電極パッドに一部が重なるように第1方向に延びる2つの端部とを有する回路を、超音波溶着機を用いてフィルムに埋め込んで形成する工程と、電極パッドとその上の導電線とを接続する工程とを備え、2つの端部の各一端が平面視で2つの電極パッドに対して同じ側に配置され、超音波溶着機は、超音波振動でフィルムの導電線との接触面を溶融させて導電線をフィルムに埋め込むホーンと、その内部を通り引き出される導電線を有し、2つの端部は電極パッドと回路との第1方向の位置ずれを吸収する長さを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
フィルムを準備する準備工程と、
前記フィルムの第1主面上の周縁部に、第1方向に沿って第1電極パッド及び第2電極パッドを間隔を空けて互いに平行に配置する配置工程と、
前記フィルムの前記第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された導電線からなり、任意のパターンを有する機能部と、前記機能部の両端の一方から前記機能部の外に引き出された第1配線部と、前記機能部の両端の他方から前記機能部の外に引き出された第2配線部と、前記第1配線部から前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドに一部が重なるように前記第1方向に延びる第1端部と、前記第2配線部から前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドに一部が重なるように前記第1端部に沿って延びる第2端部とを有する回路を、前記機能部と、前記第1配線部及び前記第2配線部と、前記第1端部及び前記第2端部のうち前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドに重ならない部分とを超音波溶着機を用いて前記フィルムの前記第1主面に埋め込んで形成する回路形成工程と、
前記第1電極パッドの上に位置する前記導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第1電極パッドとを電気的に接続する第1接続工程と、
前記第2電極パッドの上に位置する前記導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第2電極パッドとを電気的に接続する第2接続工程とを備え、
前記第1端部の両端のうち前記第1配線部と接続された一端と、前記第2端部の両端のうち前記第2配線部と接続された一端とが、平面視で前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドに対して同じ側に配置され、
前記超音波溶着機は、超音波振動を与えることにより前記フィルムの前記導電線との接触面を溶融させるとともに前記導電線を前記フィルムの前記第1主面に埋め込むホーンと、前記ホーンの内部を通り前記ホーンの先端から前記フィルムの前記第1主面上に連続的に引き出される前記導電線とを有しており、
前記第1端部及び前記第2端部は、前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドと前記回路との前記第1方向の位置ずれを吸収する長さを有する、回路埋込基板の製造方法。
続きを表示(約 5,000 文字)
【請求項2】
フィルムを準備する準備工程と、
前記フィルムの第1主面上の周縁部に、第1方向に沿って第1電極パッド及び第2電極パッドを間隔を空けて互いに平行に配置する配置工程と、
前記フィルムの前記第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された導電線からなり、任意のパターンを有する機能部と、前記機能部の両端の一方から前記機能部の外に引き出された第1配線部と、前記機能部の両端の他方から前記機能部の外に引き出された第2配線部と、前記第1配線部から前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドに一部が重なるように前記第1方向に延びる第1端部と、前記第2配線部から前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドに一部が重なるように前記第1端部に沿って延びる第2端部とを有する回路を、前記機能部と、前記第1配線部及び前記第2配線部と、前記第1端部及び前記第2端部のうち前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドに重ならない部分とを超音波溶着機を用いて前記フィルムの前記第1主面に埋め込んで形成する回路形成工程と、
前記第1電極パッドの上に位置する前記導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第1電極パッドとを電気的に接続する第1接続工程と、
前記第2電極パッドの上に位置する前記導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第2電極パッドとを電気的に接続する第2接続工程とを備え、
前記第1端部の両端のうち前記第1配線部と接続された一端と、前記第2端部の両端のうち前記第2配線部と接続された一端とが、平面視で前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドを挟む位置に配置され、
前記超音波溶着機は、超音波振動を与えることにより前記フィルムの前記導電線との接触面を溶融させるとともに前記導電線を前記フィルムの前記第1主面に埋め込むホーンと、前記ホーンの内部を通り前記ホーンの先端から前記フィルムの前記第1主面上に連続的に引き出される前記導電線とを有しており、
前記第1端部及び前記第2端部は、前記第1電極パッド及び前記第2電極パッドと前記回路との前記第1方向の位置ずれを吸収する長さを有する、回路埋込基板の製造方法。
【請求項3】
フィルムを準備する準備工程と、
前記フィルムの第1主面上の周縁部に、第1方向に沿って第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドを間隔を空けて互いに平行に配置する配置工程と、
前記フィルムの前記第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された第1導電線からなり、任意のパターンを有する第1機能部と、前記第1機能部の両端の一方から前記第1機能部の外に引き出された第1配線部と、前記第1機能部の両端の他方から前記第1機能部の外に引き出された第2配線部と、前記第1配線部から前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに一部が重なるように前記第1方向に延びる第1端部と、前記第2配線部から前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに一部が重なるように前記第1端部に沿って延びる第2端部とを有する第1回路を、前記第1機能部と、前記第1配線部及び前記第2配線部と、前記第1端部及び前記第2端部のうち前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに重ならない部分とを超音波溶着機を用いて前記フィルムの前記第1主面に埋め込んで形成する第1回路形成工程と、
前記フィルムの前記第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された第2導電線からなり、任意のパターンを有する第2機能部と、前記第2機能部の両端の一方から前記第2機能部の外に引き出された第3配線部と、前記第2機能部の両端の他方から前記第2機能部の外に引き出された第4配線部と、前記第3配線部から前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに一部が重なるように前記第1方向に延びる第3端部と、前記第4配線部から前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに一部が重なるように前記第3端部に沿って延びる第4端部とを有する第2回路を、前記第2機能部と、前記第3配線部及び前記第4配線部と、前記第3端部及び第4端部のうち前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに重ならない部分とを前記超音波溶着機を用いて前記フィルムの前記第1主面に埋め込んで形成する第2回路形成工程と、
前記第1電極パッドの上に位置する前記第1導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第1電極パッドとを電気的に接続する第1接続工程と、
前記第2電極パッドの上に位置する前記第1導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第2電極パッドとを電気的に接続する第2接続工程と、
前記第3電極パッドの上に位置する前記第2導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第3電極パッドとを電気的に接続する第3接続工程と、
前記第4電極パッドの上に位置する前記第2導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第4電極パッドとを電気的に接続する第4接続工程とを備え、
前記第1端部の両端のうち前記第1配線部と接続された一端と、前記第2端部の両端のうち前記第2配線部と接続された一端と、前記第3端部の両端のうち前記第3配線部と接続された一端と、前記第4端部の両端のうち前記第4配線部と接続された一端とが、平面視で前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに対して同じ側に配置され、
前記第1回路形成工程では、前記超音波溶着機は、超音波振動を与えることにより前記フィルムの前記第1導電線との接触面を溶融させるとともに前記第1導電線を前記フィルムの前記第1主面に埋め込むホーンと、前記ホーンの内部を通り前記ホーンの先端から前記フィルムの前記第1主面上に連続的に引き出される前記第1導電線とを有し、
前記第2回路形成工程では、前記超音波溶着機は、超音波振動を与えることにより前記フィルムの前記第2導電線との接触面を溶融させるとともに前記第2導電線を前記フィルムの前記第1主面に埋め込む前記ホーンと、前記ホーンの内部を通り前記ホーンの先端から前記フィルムの前記第1主面上に連続的に引き出される前記第2導電線とを有し、
前記第1端部、前記第2端部、前記第3端部及び前記第4端部は、前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドと、前記第1回路及び前記第2回路との前記第1方向の位置ずれを吸収する長さを有する、回路埋込基板の製造方法。
【請求項4】
フィルムを準備する準備工程と、
前記フィルムの第1主面上の周縁部に、第1方向に沿って第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドを間隔を空けて互いに平行に配置する配置工程と、
前記フィルムの前記第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された第1導電線からなり、任意のパターンを有する第1機能部と、前記第1機能部の両端の一方から前記第1機能部の外に引き出された第1配線部と、前記第1機能部の両端の他方から前記第1機能部の外に引き出された第2配線部と、前記第1配線部から前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに一部が重なるように前記第1方向に延びる第1端部と、前記第2配線部から前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに一部が重なるように前記第1端部に沿って延びる第2端部とを有する第1回路を、前記第1機能部と、前記第1配線部及び前記第2配線部と、前記第1端部及び前記第2端部のうち前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに重ならない部分とを超音波溶着機を用いて前記フィルムの前記第1主面に埋め込んで形成する第1回路形成工程と、
前記フィルムの前記第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された第2導電線からなり、任意のパターンを有する第2機能部と、前記第2機能部の両端の一方から前記第2機能部の外に引き出された第3配線部と、前記第2機能部の両端の他方から前記第2機能部の外に引き出された第4配線部と、前記第3配線部から前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに一部が重なるように前記第1方向に延びる第3端部と、前記第4配線部から前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに一部が重なるように前記第3端部に沿って延びる第4端部とを有する第2回路を、前記第2機能部と、前記第3配線部及び前記第4配線部と、前記第3端部及び第4端部のうち前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに重ならない部分とを前記超音波溶着機を用いて前記フィルムの前記第1主面に埋め込んで形成する第2回路形成工程と、
前記第1電極パッドの上に位置する前記第1導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第1電極パッドとを電気的に接続する第1接続工程と、
前記第2電極パッドの上に位置する前記第1導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第2電極パッドとを電気的に接続する第2接続工程と、
前記第3電極パッドの上に位置する前記第2導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第3電極パッドとを電気的に接続する第3接続工程と、
前記第4電極パッドの上に位置する前記第2導電線の前記絶縁被覆を除去するとともに、露出した前記金属細線と前記第4電極パッドとを電気的に接続する第4接続工程とを備え、
前記第1端部の両端のうち前記第1配線部と接続された一端と、前記第2端部の両端のうち前記第2配線部と接続された一端とが、平面視で前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに対して同じ側に配置され、
前記第3端部の両端のうち前記第3配線部と接続された一端と、前記第4端部の両端のうち前記第4配線部と接続された一端とが、平面視で前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドに対して同じ側に配置され、
前記第3端部及び前記第4端部のそれぞれの前記一端と、前記第1端部及び前記第2端部のそれぞれの前記一端とが、平面視で前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドを挟む位置に配置され、
前記第1回路形成工程では、前記超音波溶着機は、超音波振動を与えることにより前記フィルムの前記第1導電線との接触面を溶融させるとともに前記第1導電線を前記フィルムの前記第1主面に埋め込むホーンと、前記ホーンの内部を通り前記ホーンの先端から前記フィルムの前記第1主面上に連続的に引き出される前記第1導電線とを有し、
前記第2回路形成工程では、前記超音波溶着機は、超音波振動を与えることにより前記フィルムの前記第2導電線との接触面を溶融させるとともに前記第2導電線を前記フィルムの前記第1主面に埋め込む前記ホーンと、前記ホーンの内部を通り前記ホーンの先端から前記フィルムの前記第1主面上に連続的に引き出される前記第2導電線とを有し、
前記第1端部、前記第2端部、前記第3端部及び前記第4端部は、前記第1電極パッド、前記第2電極パッド、前記第3電極パッド及び前記第4電極パッドと前記第1回路及び前記第2回路との前記第1方向の位置ずれを吸収する長さを有する、回路埋込基板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路埋込基板の製造方法に関する。
続きを表示(約 5,100 文字)
【背景技術】
【0002】
1つの金属細線が任意のパターンでフィルムに埋め込まれた、フィルムヒータなどが知られている(例えば、特許文献1参照)。図12を参照して、このようなフィルムヒータ100は、フィルム200と、フィルム200の周縁部に、Y方向に沿って間隔を空けて互いに平行に配置された四角形状の第1電極パッド500及び第2電極パッド600と、フィルム200に埋め込まれた1つの金属細線300からなる回路400とを備えている。
回路400は、任意のパターンを有するヒータ部450と、ヒータ部450の両端からそれぞれ引き出された第1配線部430及び第2配線部440と、第1配線部430及び第2配線部440からそれぞれヒータ部450とは反対側(図の+X方向)に延びて、第1電極パッド500及び第2電極パッド600にそれぞれ重なる第1端部410及び第2端部420とを有している。回路400は、超音波溶着機を用いて超音波振動を与えることにより、フィルム200の金属細線300との接触面を溶融させて埋め込まれている。例えば、第1端部410から、第1配線部430、ヒータ部450、第2配線部440、第2端部420の順で埋め込んでいくことができる。
【0003】
第1端部410及び第2端部420は、それぞれ第1電極パッド500及び第2電極パッド600をX方向に跨いでいる。第1電極パッド500及び第2電極パッド600の上面と、第1端部410及び第2端部420のうち上面に接する金属細線300とを電気的に接続する。第1電極パッド500及び第2電極パッド600に電圧を印加すると、回路400に電流が生じ、ヒータ部450が発熱する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-066706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のフィルムヒータ100の製造方法では、フィルム200上にまず電極パッド500,600を配置し、そのフィルム200の角を治具(図示せず)に当ててセットする。その後に、第1端部410及び第2端部420が電極パッド500,600に重なるように金属細線300をフィルム200に埋め込む。電極パッド500,600の配置と金属細線300の埋め込みとが別工程であるため、次のような位置ずれが生じる。すなわち、(1)電極パッドの位置ずれ(2)金属細線の埋め込みの位置ずれ(3)電極パッド及び金属細線埋め込みの位置ずれである。この製造方法において、例えば電極パッド500,600の配置箇所が図13(a)の+Y方向にずれてしまうと、相対的に金属細線300の埋め込み位置は図13(a)の-Y方向にずれてしまう。つまり、従来の製造方法では、電極パッド500,600と回路400との位置合わせが難しいため良品率が上がりにくいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、回路と電極パッドとの位置合わせ精度を上げることにより、良品率の向上を図ることができる回路埋込基板の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための第1の発明は、
フィルムを準備する準備工程と、
フィルムの第1主面上の周縁部に、第1方向に沿って第1電極パッド及び第2電極パッドを間隔を空けて互いに平行に配置する配置工程と、
フィルムの第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された導電線からなり、任意のパターンを有する機能部と、機能部の両端の一方から機能部の外に引き出された第1配線部と、機能部の両端の他方から機能部の外に引き出された第2配線部と、第1配線部から第1電極パッド及び第2電極パッドに一部が重なるように第1方向に延びる第1端部と、第2配線部から第1電極パッド及び第2電極パッドに一部が重なるように第1端部に沿って延びる第2端部とを有する回路を、機能部と、第1配線部及び第2配線部と、第1端部及び第2端部のうち第1電極パッド及び第2電極パッドに重ならない部分とを超音波溶着機を用いてフィルムの第1主面に埋め込んで形成する回路形成工程と、
第1電極パッドの上に位置する導電線の絶縁被覆を除去するとともに、露出した金属細線と第1電極パッドとを電気的に接続する第1接続工程と、
第2電極パッドの上に位置する導電線の絶縁被覆を除去するとともに、露出した金属細線と第2電極パッドとを電気的に接続する第2接続工程とを備え、
第1端部の両端のうち第1配線部と接続された一端と、第2端部の両端のうち第2配線部と接続された一端とが、平面視で第1電極パッド及び第2電極パッドに対して同じ側に配置され、
超音波溶着機は、超音波振動を与えることによりフィルムの導電線との接触面を溶融させるとともに導電線をフィルムの第1主面に埋め込むホーンと、ホーンの内部を通りホーンの先端からフィルムの第1主面上に連続的に引き出される導電線とを有しており、
第1端部及び第2端部は、第1電極パッド及び第2電極パッドと回路との第1方向の位置ずれを吸収する長さを有する、回路埋込基板の製造方法である。
【0008】
上記の目的を達成するための第2の発明は、
フィルムを準備する準備工程と、
フィルムの第1主面上の周縁部に、第1方向に沿って第1電極パッド及び第2電極パッドを間隔を空けて互いに平行に配置する配置工程と、
フィルムの第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された導電線からなり、任意のパターンを有する機能部と、機能部の両端の一方から機能部の外に引き出された第1配線部と、機能部の両端の他方から機能部の外に引き出された第2配線部と、第1配線部から第1電極パッド及び第2電極パッドに一部が重なるように第1方向に延びる第1端部と、第2配線部から第1電極パッド及び第2電極パッドに一部が重なるように第1端部に沿って延びる第2端部とを有する回路を、機能部と、第1配線部及び第2配線部と、第1端部及び第2端部のうち第1電極パッド及び第2電極パッドに重ならない部分とを超音波溶着機を用いてフィルムの第1主面に埋め込んで形成する回路形成工程と、
第1電極パッドの上に位置する導電線の絶縁被覆を除去するとともに、露出した金属細線と第1電極パッドとを電気的に接続する第1接続工程と、
第2電極パッドの上に位置する導電線の絶縁被覆を除去するとともに、露出した金属細線と第2電極パッドとを電気的に接続する第2接続工程とを備え、
第1端部の両端のうち第1配線部と接続された一端と、第2端部の両端のうち第2配線部と接続された一端とが、平面視で第1電極パッド及び第2電極パッドを挟む位置に配置され、
超音波溶着機は、超音波振動を与えることによりフィルムの導電線との接触面を溶融させるとともに導電線をフィルムの第1主面に埋め込むホーンと、ホーンの内部を通りホーンの先端からフィルムの第1主面上に連続的に引き出される導電線とを有しており、
第1端部及び第2端部は、第1電極パッド及び第2電極パッドと回路との第1方向の位置ずれを吸収する長さを有する、回路埋込基板の製造方法である。
【0009】
第1及び第2の発明のような製造方法によれば、第1電極パッド及び第2電極パッドと、第1端部及び第2端部の埋め込み位置とが相対的に第1方向にずれた場合であっても、第1端部及び第2端部が、2つの電極パッドと回路との第1方向の位置ずれを吸収する長さをそれぞれ有しているため、第1端部及び第2端部はそれぞれ2つの電極パッドと重なる部分を有する。したがって、回路と2つの電極パッドとの位置合わせ精度が上がるため、良品率の向上を図ることができる。
【0010】
上記の目的を達成するための第3の発明は、
フィルムを準備する準備工程と、
フィルムの第1主面上の周縁部に、第1方向に沿って第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドを間隔を空けて互いに平行に配置する配置工程と、
フィルムの第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された第1導電線からなり、任意のパターンを有する第1機能部と、第1機能部の両端の一方から第1機能部の外に引き出された第1配線部と、第1機能部の両端の他方から第1機能部の外に引き出された第2配線部と、第1配線部から第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドに一部が重なるように第1方向に延びる第1端部と、第2配線部から第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドに一部が重なるように第1端部に沿って延びる第2端部とを有する第1回路を、第1機能部と、第1配線部及び第2配線部と、第1端部及び第2端部のうち第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドに重ならない部分とを超音波溶着機を用いてフィルムの第1主面に埋め込んで形成する第1回路形成工程と、
フィルムの第1主面上に配置され、金属細線が絶縁被覆された第2導電線からなり、任意のパターンを有する第2機能部と、第2機能部の両端の一方から第2機能部の外に引き出された第3配線部と、第2機能部の両端の他方から第2機能部の外に引き出された第4配線部と、第3配線部から第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドに一部が重なるように第1方向に延びる第3端部と、第4配線部から第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドに一部が重なるように第3端部に沿って延びる第4端部とを有する第2回路を、第2機能部と、第3配線部及び第4配線部と、第3端部及び第4端部のうち第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドに重ならない部分とを超音波溶着機を用いてフィルムの第1主面に埋め込んで形成する第2回路形成工程と、
第1電極パッドの上に位置する第1導電線の絶縁被覆を除去するとともに、露出した金属細線と第1電極パッドとを電気的に接続する第1接続工程と、
第2電極パッドの上に位置する第1導電線の絶縁被覆を除去するとともに、露出した金属細線と第2電極パッドとを電気的に接続する第2接続工程と、
第3電極パッドの上に位置する第2導電線の絶縁被覆を除去するとともに、露出した金属細線と第3電極パッドとを電気的に接続する第3接続工程と、
第4電極パッドの上に位置する第2導電線の絶縁被覆を除去するとともに、露出した金属細線と第4電極パッドとを電気的に接続する第4接続工程とを備え、
第1端部の両端のうち第1配線部と接続された一端と、第2端部の両端のうち第2配線部と接続された一端と、第3端部の両端のうち第3配線部と接続された一端と、第4端部の両端のうち第4配線部と接続された一端とが、平面視で第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドに対して同じ側に配置され、
第1回路形成工程では、超音波溶着機は、超音波振動を与えることによりフィルムの第1導電線との接触面を溶融させるとともに第1導電線をフィルムの第1主面に埋め込むホーンと、ホーンの内部を通りホーンの先端からフィルムの第1主面上に連続的に引き出される第1導電線とを有し、
第2回路形成工程では、超音波溶着機は、超音波振動を与えることによりフィルムの第2導電線との接触面を溶融させるとともに第2導電線をフィルムの第1主面に埋め込むホーンと、ホーンの内部を通りホーンの先端からフィルムの第1主面上に連続的に引き出される第2導電線とを有し、
第1端部、第2端部、第3端部及び第4端部は、第1電極パッド、第2電極パッド、第3電極パッド及び第4電極パッドと、第1回路及び第2回路との第1方向の位置ずれを吸収する長さを有する、回路埋込基板の製造方法である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
表面処理装置
2か月前
日星電気株式会社
面状ヒータ
1か月前
日本精機株式会社
電子回路装置
1か月前
イビデン株式会社
配線基板
2か月前
イビデン株式会社
配線基板
1か月前
イビデン株式会社
配線基板
1か月前
イビデン株式会社
配線基板
2か月前
イビデン株式会社
配線基板
1か月前
イビデン株式会社
配線基板
2か月前
個人
出力アップ 電磁調理器について
2か月前
JOHNAN株式会社
回路基板
1か月前
匠堂合同会社
電気設備の固定台
1か月前
株式会社クラベ
基材及び面状ユニット
16日前
TDK株式会社
回路基板
1か月前
東芝ライテック株式会社
照明装置
1か月前
イビデン株式会社
配線基板
3日前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
太陽誘電株式会社
バルクフィーダ
16日前
シャープ株式会社
照明装置
2か月前
東レエンジニアリング株式会社
実装装置
1か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
2か月前
サンコール株式会社
バスバー
1か月前
三笠電子工業株式会社
装飾具
13日前
原田工業株式会社
電子回路ユニット
1か月前
株式会社クラベ
コード状ヒータと面状ヒータ
2か月前
象印マホービン株式会社
調理器
24日前
新光電気工業株式会社
配線基板
1か月前
株式会社富士通ゼネラル
電子機器収納ラック
1か月前
東芝ライテック株式会社
照明装置
1か月前
株式会社アイシン
回路基板
1か月前
NISSHA株式会社
回路埋込基板の製造方法
16日前
東芝ライテック株式会社
照明装置
1か月前
東芝ライテック株式会社
照明装置
1か月前
NISSHA株式会社
回路埋込基板の製造方法
16日前
東芝ライテック株式会社
照明装置
1か月前
株式会社明治ゴム化成
磁性体含有シート
2か月前
続きを見る
他の特許を見る