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公開番号2024145048
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057280
出願日2023-03-31
発明の名称自己平滑性水硬性組成物及びそのモルタル
出願人太平洋マテリアル株式会社
代理人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20241004BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】平滑性を発揮できる良好な流動性を有し、硬化時に表面仕上がりが優れた自己平滑性水硬性組成物及びそのモルタルを提供すること。
【解決手段】セメント、細骨材、増粘材、膨張材及び減水剤を含み、増粘剤が、20℃における2質量%水溶液の粘度が3000~6000mPa・sである増粘剤を少なくとも一種含む二種以上であり、増粘剤の含有量が、セメント100質量部に対し、固形分換算で0.06~1質量部である、自己平滑性水硬性組成物。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
セメント、細骨材、増粘材、膨張材及び減水剤を含み、
前記増粘剤が、20℃における2質量%水溶液の粘度が3000~6000mPa・sである増粘剤を少なくとも一種含む二種以上であり、
前記増粘剤の含有量が、前記セメント100質量部に対し、固形分換算で0.06~1質量部である、自己平滑性水硬性組成物。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
消泡剤を更に含む、請求項1に記載の自己平滑性水硬性組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の自己平滑性水硬性組成物と、水とを含み、
前記水の含有量が、前記セメント100質量部に対し、55~105質量部である、自己平滑性モルタル。
【請求項4】
土木学会基準「PCグラウトの流動性試験方法(案)」JSCE-F531:2018に準拠して測定するJ10ロートの流下時間が10~40秒である、請求項3に記載の自己平滑性モルタル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自己平滑性水硬性組成物及びそのモルタルに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、左官業者の人手不足や物流倉庫をはじめとする床面積の大きい構造物の需要が高まっており、施工時間の短縮、床仕上げ後の早期開放のための生産性向上が求められている。仕上げ材料としてセメントを結合材としたセメント系セルフレベリング材を下地コンクリート床面に流し込み、床面の水平性を確保する手法がある。セルフレベリング材を使用するにあたり、施工時間の短縮及び作業性の向上を図るために、練混ぜ水量を増やして流動性を向上させることが最も簡易的な方法である。しかしながら、その反面、水量を増やすに連れて材料分離や乾燥過程におけるひび割れの諸問題が生じやすくなる。水量を増やさずとも分散剤等を添加することにより、セメント粒子同士の凝集を防ぎ流動性を向上させることができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、ポリエーテル系減水剤とポリカルボン酸系減水剤との混合減水剤を用いた自己平滑性モルタルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-123026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
床仕上げを目的としたセルフレベリング材としては、平滑性を確保するために十分な流動性を有しつつ、材料が分離しない程度の粘性が必要であり、それらを両立した適度な流動性が求められている。また、美観等の観点から、セルフレベリング材が硬化した際にその表面の仕上がりが良好であることも重要である。
【0006】
したがって、本発明は、平滑性を発揮できる良好な流動性を有し、硬化時に表面仕上がりが優れた自己平滑性水硬性組成物及びそのモルタルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、特定の粘度を有する増粘剤を含む2種以上の増粘剤を併用することで、優れた流動性と表面仕上がりを示す自己平滑性水硬性組成物及びそのモルタルが得られることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]セメント、細骨材、増粘材、膨張材及び減水剤を含み、増粘剤が、20℃における2質量%水溶液の粘度が3000~6000mPa・sである増粘剤を少なくとも一種含む二種以上であり、増粘剤の含有量が、セメント100質量部に対し、固形分換算で0.06~1質量部である、自己平滑性水硬性組成物。
[2]消泡剤を更に含む、[1]に記載の自己平滑性水硬性組成物。
[3][1]又は[2]に記載の自己平滑性水硬性組成物と、水とを含み、水の含有量が、セメント100質量部に対し、55~105質量部である、自己平滑性モルタル。
[4]土木学会基準「PCグラウトの流動性試験方法(案)」JSCE-F531:2018に準拠して測定するJ10ロートの流下時間が10~40秒である、[3]に記載の自己平滑性モルタル。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、平滑性を発揮できる良好な流動性を有し、硬化時に表面仕上がりが優れた自己平滑性水硬性組成物及びそのモルタルを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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