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公開番号2024143504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056225
出願日2023-03-30
発明の名称複合半透膜および造水方法
出願人東レ株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類B01D 69/10 20060101AFI20241003BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】初期造水量に優れ、高温度かつ高圧力運転後においても高い透水性保持性、塩除去性を有する複合半透膜を提供すること。
【解決手段】基材と、前記基材上に設けられた多孔質層と、前記多孔質層上に設けられた分離機能層を有する複合半透膜であって、前記多孔質層の走査型電子顕微鏡による断面画像を厚み方向に20個に等分し、基材側から分離機能層側に向かってそれぞれ断面画像R1、R2、・・・Rn・・・R20(nは1~20までの整数である。)としたとき、前記多孔質層の平均孔径最大値が、前記断面画像R3~R18のいずれかに存在し、前記断面画像R1および前記断面画像R2における多孔質層の平均孔径がそれぞれ0.1μm以上0.6μm未満である、複合半透膜。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、前記基材上に設けられた多孔質層と、前記多孔質層上に設けられた分離機能層を有する複合半透膜であって、
前記多孔質層の走査型電子顕微鏡による断面画像を厚み方向に20個に等分し、基材側から分離機能層側に向かってそれぞれ断面画像R1、R2、・・・Rn・・・R20(nは1~20までの整数である。)としたとき、
前記多孔質層の平均孔径最大値が、前記断面画像R3~R18のいずれかに存在し、
前記断面画像R1および前記断面画像R2における多孔質層の平均孔径がそれぞれ0.1μm以上0.6μm未満である、複合半透膜。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記断面画像R1における多孔質層の平均孔径をXとし、前記断面画像R1~R20における多孔質層の平均孔径最大値をYとしたとき、Y/Xが1.1以上10以下である請求項1に記載の複合半透膜。
【請求項3】
前記断面画像R1、前記断面画像R2、および前記断面画像R3における多孔質層の平均孔径がそれぞれ0.1μm以上0.6μm未満である、請求項1に記載の複合半透膜。
【請求項4】
前記断面画像R1、前記断面画像R2、前記断面画像R3、および前記断面画像R4における多孔質層の平均孔径がそれぞれ0.1μm以上0.6μm未満である、請求項1に記載の複合半透膜。
【請求項5】
前記断面画像R1、前記断面画像R2、前記断面画像R3、前記断面画像R4、および前記断面画像R5における多孔質層の平均孔径がそれぞれ0.1μm以上0.6μm未満である、請求項1に記載の複合半透膜。
【請求項6】
前記断面画像R1~R20における多孔質層の平均孔径最大値は、0.5μm以上2.0μm以下である、請求項1に記載の複合半透膜。
【請求項7】
前記複合半透膜の基材側のみに0.05質量%のメチルバイオレット水溶液を5分間接触させ、前記基材を多孔質層から剥離させた後の前記多孔質層の剥離面において、染色された剥離面の面積割合が、剥離面全体面積の15%以上、50%以下である、請求項1に記載の複合半透膜。
【請求項8】
前記多孔質層の厚みが20μm以上70μm以下である、請求項1に記載の複合半透膜。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の複合半透膜を用いて、温度35℃以上、TDS(Total Dissolved Solids:総溶解固形物)40000mg/L以上の水溶液を濃縮水と透過水とに分離する分離工程を有する造水方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複合半透膜および造水方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
基材、多孔質層、分離機能層を有する複合半透膜は、海水淡水化など、原水から溶質を除く逆浸透処理用の複合分離膜として用いられている。逆浸透処理では、供給水側の浸透圧と透過水側の浸透圧の差以上の圧力が複合分離膜の供給水側にかけられる。近年では、排水をゼロにするZLD(Zero Liquid Discharge)や有価物回収工程の濃縮にも使用されることがあり、溶質濃度によっては従来よりも高圧力で運転されるケースも増えてきている。
【0003】
このような逆浸透処理の高圧力運転では、複合半透膜の透水性は、低下することがある。透水性低下の原因として、多孔質層の高圧力運転下で圧密化による内部の孔の閉塞が、特許文献1~4で指摘されている。
【0004】
特許文献1では、5.5MPaの圧力を3時間加えてから圧力を解除した後の多孔質層の平均膜厚t

(μm)と純水透過係数p

(g/(cm

・s・MPa))、膜厚方向に10MPaの圧力を3時間加えてから解除した後の多孔質層の平均膜厚t

(μm)と純水透過係数p

(g/(cm

・s・MPa))において、t

/t

およびp

/p

が特定の数値範囲を満たす複合半透膜が開示されている。特許文献1によると、t

/t

およびp

/p

は、多孔質層の圧密化に抵抗する能力を表す指標、つまり、複合半透膜の骨格部分の強度を表す指標であり、上記条件を満足する膜は圧密化が抑制される。
【0005】
特許文献2の複合半透膜は、多孔質層が分離機能層に接する緻密層と、緻密層と基材との間に位置するマクロボイド層を備える。特許文献2では、特に、マクロボイド層における膜面方向の単位長さあたりのマクロボイドの数が特定の範囲にあると、高圧力での運転においても多孔質層の厚みが維持されることが開示されている。
【0006】
特許文献3では、運転中の性能の変化を小さく抑えるために、予め2時間以上、複合半透膜を圧密化することが開示されている。
【0007】
特許文献4では、多孔質層表面への分離機能層の落ち込みを抑制するために、多孔質層表面を細径化し、樹脂密度を高め、分離機能層から基材方向へかけて孔径が順次大径化していくような多孔質層の設計が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2001-252538号公報
特開2018-039003号公報
特開2014-014739号公報
特開2001-252537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ZLD(Zero Liquid Discharge)など高圧力で運転するプロセスにおいては、複合分離膜の造水量低下が懸念される。さらに、海水淡水化のような自然の供給水を用いる場合は、年間を通じて供給水の温度は一定ではなく、夏場は温度が高くなり、高圧力だけでなく高温供給水も造水量を低下させる要因となる。
【0010】
しかしながら、従来の多孔質層の圧密化抑制では、高温運転時の造水量保持性に劣るといった課題があった。
本発明は、高温度かつ高圧力運転後においても高い透水性保持性、塩除去性を有する複合半透膜を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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