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公開番号2024142348
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023054456
出願日2023-03-30
発明の名称波付管接続部構造および波付管接続装置
出願人未来工業株式会社
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類F16L 33/00 20060101AFI20241003BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】波付管の接続を容易とし、且つ、より耐久性に優れた波付管接続部構造を提供する。
【解決手段】波付管接続部構造は、軸方向外面に凹部が形成された波付管を接続可能な接続部を有する。接続部は、波付管を軸方向に挿入可能な挿入開口、および、挿入開口から軸方向に挿入された波付管の端部が配置される挿入空間を画定する区画壁と、区画壁の一部に形成され、挿入開口側の基端から先端へと軸方向に延在し、軸方向に直交する径方向の内外に弾性変形可能である弾性係止片と、を備える。弾性係止片は、弾性係止片の先端が基端よりも径方向内側に配置されるように、軸方向に対して異なる傾斜角度で傾斜して延びる複数の傾斜部と、複数の傾斜部を屈折させて連結する少なくとも1つの屈折部と、少なくとも1つの屈折部よりも先端側に形成され、波付管の凹部を介して波付管を軸方向に係止する係止部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向外面に凹部が形成された波付管を接続可能な接続部を有する波付管接続部構造であって、
前記接続部は、
前記波付管を軸方向に挿入可能な挿入開口、および、前記挿入開口から軸方向に挿入された前記波付管の端部が配置される挿入空間を画定する区画壁と、
前記区画壁の一部に形成され、前記挿入開口側の基端から先端へと軸方向に延在し、軸方向に直交する径方向の内外に弾性変形可能である弾性係止片と、を備え、
前記弾性係止片は、
前記弾性係止片の先端が基端よりも径方向内側に配置されるように、軸方向に対して異なる傾斜角度で傾斜して延びる複数の傾斜部と、
前記複数の傾斜部を屈折させて連結する少なくとも1つの屈折部と、
前記少なくとも1つの屈折部よりも先端側に形成され、前記波付管の凹部を介して前記波付管を軸方向に係止する係止部と、を備えることを特徴とする波付管接続部構造。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
軸方向外面に凹部が形成された波付管を接続可能な接続部を有する波付管接続部構造であって、
前記接続部は、
前記波付管を軸方向に挿入可能な挿入開口、および、前記挿入開口から軸方向に挿入された前記波付管の端部が配置される挿入空間を画定する区画壁と、
前記区画壁の一部に形成され、前記挿入開口側の基端から先端へと軸方向に延在し、軸方向に直交する径方向の内外に弾性変形可能である弾性係止片と、を備え、
前記弾性係止片は、
先端側が基端側よりも径方向内側に配置されるように軸方向に対して第1の傾斜角度で傾斜して延びる第1傾斜部と、
前記第1傾斜部よりも先端側に形成され、先端側が基端側よりも径方向内側に配置されるように軸方向に対して、前記第1の傾斜角度よりも大きい第2の傾斜角度で傾斜して延びる第2傾斜部と、
前記第2傾斜部の先端側に形成され、前記波付管の凹部を介して前記波付管を軸方向に係止する係止部と、を備えることを特徴とする波付管接続部構造。
【請求項3】
軸方向外面に凹部が形成された波付管を接続可能な接続部を有する波付管接続部構造であって、
前記接続部は、
前記波付管を軸方向に挿入可能な挿入開口、および、前記挿入開口から軸方向に挿入された前記波付管の端部が配置される挿入空間を画定する区画壁と、
前記区画壁の一部に形成され、前記挿入開口側の基端から先端へと軸方向に延在し、軸方向に直交する径方向の内外に弾性変形可能である弾性係止片と、を備え、
前記弾性係止片は、
前記弾性係止片の先端が基端よりも径方向内側に配置されるように、軸方向に対して異なる傾斜角度で傾斜して延びる2つの傾斜部と、
前記2つの傾斜部を屈折させて連結する屈折部と、
前記屈折部よりも先端側に形成され、前記波付管の凹部を介して前記波付管を軸方向に係止する係止部と、を備え、
前記弾性係止片の基端から前記屈折部までの軸方向長さよりも、前記弾性係止片の前記屈折部から先端側の傾斜部の先端までの軸方向長さが短いことを特徴とする波付管接続部構造。
【請求項4】
前記接続部は、外径の異なる大径波付管および小径波付管を選択的に接続可能に構成され、
前記区画壁によって画定された前記挿入開口および前記挿入空間は、前記大径波付管を内挿可能に形成され、
前記弾性係止片は、前記大径波付管および前記小径波付管のいずれの波付管を前記挿入空間に挿入した場合においても、前記波付管に押圧されて径方向外側へと弾性変形されるように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の波付管接続部構造。
【請求項5】
前記弾性係止片は、前記係止部よりも先端側に延びる延出部と、前記係止部と離間して位置するように前記延出部に形成された第2係止部とをさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の波付管接続部構造。
【請求項6】
前記延出部は、前記延出部に隣接する一の傾斜部の傾斜角度とは異なる傾斜角度で延びることを特徴とする請求項5に記載の波付管接続部構造。
【請求項7】
前記延出部は、先端側が基端側よりも径方向内側に配置されるように軸方向に対して、前記傾斜部の傾斜角度よりも小さい第3の傾斜角度で傾斜して延びることを特徴とする請求項5に記載の波付管接続部構造。
【請求項8】
前記第2係止部が前記係止部よりも径方向内側に突出していることを特徴とする請求項5に記載の波付管接続部構造。
【請求項9】
請求項4に記載の波付管接続部構造を備えた接続体と、軸方向外面に凹部が形成された大径波付管および小径波付管とを備える波付管接続装置であって、
前記弾性係止片は、前記係止部よりも先端側に延びる延出部と、前記係止部と離間して位置するように前記延出部に形成された第2係止部とをさらに備え、
前記大径波付管を前記挿入空間に挿入した場合に、少なくとも、前記第2係止部より基端側に位置する前記係止部が前記大径波付管の凹部に入り込んで係止し、
前記小径波付管を前記挿入空間に挿入した場合に、少なくとも、前記係止部より先端側に位置する前記第2係止部が前記小径波付管の凹部に入り込んで係止することを特徴とする波付管接続装置。
【請求項10】
前記第2係止部が前記係止部よりも径方向内側に突出していることを特徴とする請求項9に記載の波付管接続装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、波付管を接続するための波付管接続部構造および波付管接続装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内部に配線などを収容して保護する波付管の端部を端末処理したり、波付管をボックスなどの配設体に接続したり、2以上の波付管を相互に接続したりするために、波付管を接続する種々の波付管接続部構造が用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1は、2種類の異なる外径を有する波付管を挿入して接続するための管接続用受口を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。特許文献1において、受口(1)は合成樹脂により、管が挿入される開口(11)を有する略筒状に形成されている。このような受口(1)は、管とボックスとを接続するコネクタや、管と管とを接続するカップリング等の管接続具、スイッチ,コンセント等の器具の取り付け、湯,水,ガス等の流体管に接続される継手の収納等に使用されるボックス等に形成されたものである。この受口(1)の周面には、一端が一体成形されておりその一端を支点として受口(1)の径方向に弾性変形可能な係止爪(12)が形成されている。この係止爪(12)の自由端内方には、受口(1)内に突出して挿入される管に係合する爪部(13)を有している。爪部(13)は波付管の谷部に係合する構造を備えたものである。また、係止爪(12)の自由端外方には工具等が係合される鈎状の操作部(14)が形成されており、操作部(14)に工具を係合して係止爪(12)を拡径方向にしならせることができるようになっている。管(P)を受口(1)の開口(11)より強制的に挿入することにより、係止爪(12)を拡径方向へしならせながら受口(1)内部へと挿入して、管(P)を爪部(13)によって抜け止め状態に係止することができる。より大径の管(P’)を接続する場合、管(P’)を挿入することによって、係止爪(12)が相対的に大きく拡開方向にたわみ爪部(13)が管の谷部に係合して管(P’)を接続することができる。そして管(P)を取り外したい場合には、操作部(14)を引き上げることによって、管(P)と爪部(13)の係合を解除し、受口(1)からの管(P)を取り外すことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-372182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の管接続用受口(波付管接続部構造)では、小径の波付管を係止可能な位置まで、係止爪の爪部が受口内部へと張り出しており、より大径(例えば、受口内部に挿入可能な最大管径)の波付管の挿入した際、係止爪の基端部分を支点として、係止爪を大きく拡径方向にしならせることが必要となることから、挿入反力が強くて挿入しにくいことが問題であった。また、このように、大径の波付管の挿入するために係止爪を大きく拡径方向にしならせると、弾性変形の際の応力が係止爪の基端部分に大きくかかる。そのため、係止爪の基端部分で合成樹脂の白化が起こって係止爪が脆弱となり、繰り返しの使用に耐えられなくなるといったこともまた問題であった。すなわち、従来の波付管接続部構造において、波付管の接続作業の容易化、および繰り返しの波付管の接続における耐久性の改善が求められる。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、波付管の接続を容易とし、且つ、より耐久性に優れた波付管接続部構造を提供することにある。さらに、本発明の目的は、該波付管接続部構造を備える接続体と、径の異なる2種類の波付管とから構成される波付管接続装置をも提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の波付管接続部構造は、軸方向外面に凹部が形成された波付管を接続可能な接続部を有する波付管接続部構造であって、
前記接続部は、
前記波付管を軸方向に挿入可能な挿入開口、および、前記挿入開口から軸方向に挿入された前記波付管の端部が配置される挿入空間を画定する区画壁と、
前記区画壁の一部に形成され、前記挿入開口側の基端から先端へと軸方向に延在し、軸方向に直交する径方向の内外に弾性変形可能である弾性係止片と、を備え、
前記弾性係止片は、
前記弾性係止片の先端が基端よりも径方向内側に配置されるように、軸方向に対して異なる傾斜角度で傾斜して延びる複数の傾斜部と、
前記複数の傾斜部を屈折させて連結する少なくとも1つの屈折部と、
前記少なくとも1つの屈折部よりも先端側に形成され、前記波付管の凹部を介して前記波付管を軸方向に係止する係止部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の波付管接続部構造は、軸方向外面に凹部が形成された波付管を接続可能な接続部を有する波付管接続部構造であって、
前記接続部は、
前記波付管を軸方向に挿入可能な挿入開口、および、前記挿入開口から軸方向に挿入された前記波付管の端部が配置される挿入空間を画定する区画壁と、
前記区画壁の一部に形成され、前記挿入開口側の基端から先端へと軸方向に延在し、軸方向に直交する径方向の内外に弾性変形可能である弾性係止片と、を備え、
前記弾性係止片は、
先端側が基端側よりも径方向内側に配置されるように軸方向に対して第1の傾斜角度で傾斜して延びる第1傾斜部と、
前記第1傾斜部よりも先端側に形成され、先端側が基端側よりも径方向内側に配置されるように軸方向に対して、前記第1の傾斜角度よりも大きい第2の傾斜角度で傾斜して延びる第2傾斜部と、
前記第2傾斜部の先端側に形成され、前記波付管の凹部を介して前記波付管を軸方向に係止する係止部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の波付管接続部構造は、軸方向外面に凹部が形成された波付管を接続可能な接続部を有する波付管接続部構造であって、
前記接続部は、
前記波付管を軸方向に挿入可能な挿入開口、および、前記挿入開口から軸方向に挿入された前記波付管の端部が配置される挿入空間を画定する区画壁と、
前記区画壁の一部に形成され、前記挿入開口側の基端から先端へと軸方向に延在し、軸方向に直交する径方向の内外に弾性変形可能である弾性係止片と、を備え、
前記弾性係止片は、
前記弾性係止片の先端が基端よりも径方向内側に配置されるように、軸方向に対して異なる傾斜角度で傾斜して延びる2つの傾斜部と、
前記2つの傾斜部を屈折させて連結する屈折部と、
前記屈折部よりも先端側に形成され、前記波付管の凹部を介して前記波付管を軸方向に係止する係止部と、を備え、
前記弾性係止片の基端から前記屈折部までの軸方向長さよりも、前記弾性係止片の前記屈折部から先端側の傾斜部の先端までの軸方向長さが短いことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の波付管接続部構造は、請求項1から3のいずれか一項に記載の波付管接続部構造において、前記接続部は、外径の異なる大径波付管および小径波付管を選択的に接続可能に構成され、
前記区画壁によって画定された前記挿入開口および前記挿入空間は、前記大径波付管を内挿可能に形成され、
前記弾性係止片は、前記大径波付管および前記小径波付管のいずれの波付管を前記挿入空間に挿入した場合においても、前記波付管に押圧されて径方向外側へと弾性変形されるように構成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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