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公開番号2024141367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052970
出願日2023-03-29
発明の名称エレベーター
出願人フジテック株式会社
代理人弁理士法人 丸山国際特許事務所
主分類B66B 5/02 20060101AFI20241003BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】本発明は、かごドアの開閉装置が損傷している可能性を事前に把握することで、脱出、救出方法を選択できるエレベーターを提供する。
【解決手段】本発明のエレベーター10は、かご20が昇降中に巻上機14が緊急停止したときに、ガバナースイッチ55が作動しておらず、緊急停止前の所定時間内に、かごの振動を検出する検出器24のデータが所定の閾値を越えていないと判定し、且つ、前記かごが前記戸開ゾーンにあると判定すると、かごドア21の開閉装置22を作動させる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
かごドアを具えるかごと、
前記かごドアの開閉装置と、
前記かごを昇降させる巻上機と、
前記かごの速度が定格速度を所定以上超えたことを検出するガバナースイッチと、
前記かごの荷重又は振動を計測する検出器と、
前記検出器のデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された所定時間の前記検出器の前記データについて、所定の閾値を越えるデータの有無を判定する検出結果判定部と、
前記かごが戸開ゾーンにあるかどうかを判定する戸開ゾーン判定部と、
処理装置と、
を有し、
前記かごが昇降中に前記巻上機が緊急停止したときに、
前記ガバナースイッチが作動しておらず、前記検出結果判定部が、緊急停止前の所定時間内に、前記検出器の前記データが前記所定の閾値を越えていないと判定し、
且つ、
前記戸開ゾーン判定部が、前記かごが前記戸開ゾーンにあると判定すると、
前記処理装置は、前記開閉装置を作動させる、
エレベーター。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記かごドアを強制的に開放させる強制戸開装置と、
前記開閉装置が前記かごドアを開閉できない場合に、戸開失敗のエラーコードを記憶するエラーコード判定部と、
を具え、
前記処理装置は、前記エラーコード判定部に前記戸開失敗のエラーコードが記憶されている場合に、前記強制戸開装置を作動させる、
請求項1に記載のエレベーター。
【請求項3】
前記かごの昇降の安全性を判定する機器監視器を具え、
前記エラーコード判定部は、前記機器監視器が安全性に問題があると判定した場合に、エラーコードを記憶し、
前記処理装置は、前記エラーコード判定部に何れのエラーコードも記憶されていない場合、前記開閉装置を作動させる、
請求項2に記載のエレベーター。
【請求項4】
前記かごが前記戸開ゾーンにない場合、前記処理装置は、前記巻上機を作動させて最寄階まで前記かごを移動させた後、前記開閉装置を作動させる、
請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベーター。
【請求項5】
前記処理装置は、前記エラーコード判定部に前記何れかのエラーコードが記憶されている場合には、遠隔監視センターの監視用端末に救出要請信号を発信する、
請求項2又は請求項3に記載のエレベーター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターのかごに乗客が閉じ込められた際の救出運転に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
エレベーターでは、安全装置の作動や機器の故障などにより、かごへの乗客の閉じ込めが発生することがある。閉じ込めが発生したときに保守員が現場に急行して救出する方法では、現場到着までの一定時間、乗客はかごの中で閉じ込められたまま待機せざるを得ない。
【0003】
そこで、乗客の迅速な救出を目的として、遠隔で安全を確認した上で、乗客自身に人力でドアを戸開してもらう、或いは、遠隔監視センターからの制御により遠隔救出運転を行なう等、救出時間を大幅に短縮する方法が提案されている(たとえば、特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-224116号公報
特開平3-166185号公報
特開平3-264480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、閉じ込めに至るまでの過程で、かごがシャフトなどと接触するなどして損傷を受けていることがある。この場合、乗客が無理に戸開することでドアの開閉装置等の損傷状態が悪化し、救出作業を長期化させてしまうことがある。また、遠隔救出運転を行なった場合でも、損傷部がシャフトなどと接触し、損傷状態が悪化して、同じく救出作業を長期化させてしまうことがある。
【0006】
本発明は、かごドアの開閉装置が損傷している可能性を事前に把握することで、脱出、救出方法を選択できるエレベーターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のエレベーターは、
かごドアを具えるかごと、
前記かごドアの開閉装置と、
前記かごを昇降させる巻上機と、
前記かごの速度が定格速度を所定以上超えたことを検出するガバナースイッチと、
前記かごの荷重又は振動を計測する検出器と、
前記検出器のデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された所定時間の前記検出器の前記データについて、所定の閾値を越えるデータの有無を判定する検出結果判定部と、
前記かごが戸開ゾーンにあるかどうかを判定する戸開ゾーン判定部と、
処理装置と、
を有し、
前記かごが昇降中に前記巻上機が緊急停止したときに、
前記ガバナースイッチが作動しておらず、前記検出結果判定部が、緊急停止前の所定時間内に、前記検出器の前記データが前記所定の閾値を越えていないと判定し、
且つ、
前記戸開ゾーン判定部が、前記かごが前記戸開ゾーンにあると判定すると、
前記処理装置は、前記開閉装置を作動させる。
【0008】
前記かごドアを強制的に開放させる強制戸開装置と、
前記開閉装置が前記かごドアを開閉できない場合に、戸開失敗のエラーコードを記憶するエラーコード判定部と、
を具え、
前記処理装置は、前記エラーコード判定部に前記戸開失敗のエラーコードが記憶されている場合に、前記強制戸開装置を作動させることができる。
【0009】
前記かごの昇降の安全性を判定する機器監視器を具え、
前記エラーコード判定部は、前記機器監視器が安全性に問題があると判定した場合に、エラーコードを記憶し、
前記処理装置は、前記エラーコード判定部に何れのエラーコードも記憶されていない場合、前記開閉装置を作動させることができる。
【0010】
前記かごが前記戸開ゾーンにない場合、前記処理装置は、前記巻上機を作動させて最寄階まで前記かごを移動させた後、前記開閉装置を作動させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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