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公開番号
2024137270
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023048730
出願日
2023-03-24
発明の名称
タンディッシュ内張り用キャスタブル
出願人
黒崎播磨株式会社
代理人
弁理士法人英和特許事務所
主分類
C04B
35/66 20060101AFI20240927BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】タンディッシュ内張り用キャスタブルにおいて亀裂の発生を抑制する。
【解決手段】耐火原料配合物中に粒径0.075mm以上1mm未満のアンダルサイトを15質量%以上45質量%以下含有し、かつ、粒径1mm以上3mm未満のアンダルサイトの含有率が10質量%以下(0を含む。)である、タンディッシュ内張り用キャスタブル。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
耐火原料配合物中に粒径0.075mm以上1mm未満のアンダルサイトを15質量%以上45質量%以下含有し、かつ、粒径1mm以上3mm未満のアンダルサイトの含有率が10質量%以下(0を含む。)である、タンディッシュ内張り用キャスタブル。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
耐火原料配合物の残部として、ムライトを25質量%以上55質量%以下、アルミナを10質量%以上40質量%以下、アルミナセメントを3質量%以上10質量%以下、及びシリカ超微粉を3質量%以上10質量%以下含有する、請求項1に記載のタンディッシュ内張り用キャスタブル。
【請求項3】
粒径0.075mm以上1mm未満のアンダルサイトの含有率が20質量%以上40質量%以下である、請求項1又は請求項2に記載のタンディッシュ内張り用キャスタブル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄鋼分野などにおいて用いられる溶融金属容器、特に連続鋳造用タンディッシュの内張りに使用されるタンディッシュ内張り用キャスタブルに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的にタンディッシュの内張りには、アルミナ系原料及びアルミナシリカ系原料を主体としアルミナセメントボンドのキャスタブルが汎用されている。このキャスタブルにおいては、使用中に原料の焼結収縮による亀裂が発生し、この亀裂がタンディッシュ内張り材の寿命のネックとなる問題がある。そのため従前より、残存膨張性を付与する目的で、ろう石、珪石あるいはアンダルサイトの使用が検討されている。
【0003】
特にアンダルサイトは、ろう石及び珪石に比べ緩やかに膨張する点で亀裂発生の抑制効果に優れており、例えば、特許文献1の表3の実施例16には、粒径45μm以上1mm未満のアンダルサイトを10質量%、粒径1mm以上2mm未満のアンダルサイトを15質量%含有するタンディッシュ内張り用キャスタブルが開示されている。
また、特許文献2には、耐火原料の合量100質量%中にアンダルサイトを40質量%以上80質量%以下含有し、かつ、前記アンダルサイトの合量100質量%中に、粒径75μm以下のアンダルサイトを2質量%以上50質量%以下含有するタンディッシュ内張り用キャスタブルが開示されている。
【0004】
これら特許文献1又は特許文献2に開示されたタンディッシュ内張り用キャスタブルにより、亀裂の発生は一定程度抑制されるが、タンディッシュの寿命が尽きる主な原因は、依然として亀裂の発生による内張り材の損傷であり、亀裂発生の更なる抑制が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-131310号公報
特開2019-98363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、タンディッシュ内張り用キャスタブルにおいて亀裂の発生を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、タンディッシュ内張り材の亀裂は、使用中に1500℃前後になる内張り材表面部と、使用中は600~1000℃程度になる中心部との間の温度差による残存線変化率の差に起因していると考えた。すなわち、タンディッシュは間欠操業のため、常温まで冷却されるが、この冷却時に内張り材の表面部と中心部との残存線変化率の差が大きいほど、表面部に亀裂が発生しやすくなると推定した。そこで、内張り材の高温域と低温域との残存膨張の差を小さくすることに着目し、そのためにアンダルサイトの粒度と含有率について種々検討した結果、粒径0.075mm以上1mm未満のアンダルサイトを耐火原料配合物中に15質量%以上45質量%以下含有するタンディッシュ内張り用キャスタブルとすることで、高温域と低温域との残存線変化率の差を小さくすることができ、タンディッシュ内張り用キャスタブルの亀裂の発生を大幅に抑制することができることを知見した。
【0008】
すなわち、本発明の一観点によれば、次のタンディッシュ内張り用キャスタブルが提供される。
耐火原料配合物中に粒径0.075mm以上1mm未満のアンダルサイトを15質量%以上45質量%以下含有し、かつ、粒径1mm以上3mm未満のアンダルサイトの含有率が10質量%以下(0を含む。)である、タンディッシュ内張り用キャスタブル。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、タンディッシュ内張り用キャスタブルにおいて冷却時の亀裂の発生を抑制することができ、タンディッシュの寿命を格段に延長することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明においてアンダルサイトは、上述の通り粒径0.075mm以上1mm未満の粒度で使用する。これにより、タンディッシュ内張り材の低温域と高温域との残存線変化率の差を小さくすることができる。アンダルサイトの粒度が粒径0.075mm未満では残存膨張を付与する効果が不十分であり、アンダルサイトの粒度が粒径1mm以上では低温域と高温域での残存線変化率の差が大きくなりすぎる。
(【0011】以降は省略されています)
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