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公開番号2024137265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-07
出願番号2023048723
出願日2023-03-24
発明の名称縮合環化合物、有機電子素子用材料、光電変換素子用材料、有機薄膜、および有機電子素子
出願人東ソー株式会社
代理人個人,個人
主分類C07C 211/61 20060101AFI20240927BHJP(有機化学)
要約【課題】応答速度に優れ、暗電流が低く、外部量子効率が高い光電変換素子の作製に資する縮合環化合物、および該化合物を含む光電変換素子用材料を提供する。
【解決手段】例えば、下記式の反応生成物である11-[ビス(4-ビフェニリル)アミノ]トリベンゾ[b,g,p]クリセン等の縮合環化合物が示される。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024137265000021.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">55</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">165</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される縮合環化合物。
TIFF
2024137265000019.tif
68
134
式中、


~R
18
はそれぞれ独立して、
水素原子または置換基を表す。ただし、R

~R
18
の少なくとも1つ以上は、
重水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、チオール基、アリル基、
置換基を有していてもよい炭素数6~30の単環、連結、若しくは縮環の芳香族炭化水素基、
置換基を有していてもよい炭素数3~36の単環、連結、若しくは縮環のヘテロ芳香族基、
置換基を有していてもよいホスフィンオキシド基、
置換基を有していてもよいシリル基、
炭素数2~10の飽和炭化水素基を有していてもよいボロニル基、
炭素数1~18の直鎖もしくは分枝のアルキル基、
炭素数1~18の直鎖もしくは分枝のアルコキシ基、または、
下記式(2)で表される基である。
TIFF
2024137265000020.tif
37
134
式中、


~R

はそれぞれ独立して、
水素原子、重水素原子、
置換基を有していてもよい炭素数6~30の単環、連結、若しくは縮環の芳香族炭化水素基、
置換基を有していてもよい炭素数3~36の単環、連結、若しくは縮環のヘテロ芳香族基、または、
炭素数1~18の直鎖もしくは分枝のアルキル基を表し;
Yは、それぞれ独立して、
置換基を有していてもよい炭素数6~30の単環、連結、若しくは縮環の芳香族炭化水素基、
置換基を有していてもよい炭素数3~36の単環、連結、若しくは縮環のヘテロ芳香族基、または、
単結合を表し;
nは、1または2を表し、
Yが単結合の場合、nは1であり、
Yが単結合でない場合、nは1または2であり;
nが2の場合、複数のR

~R

は、同一であっても異なっていてもよく;
Yは、隣接するR
a
およびR
b
のいずれかまたは両方と結合し、環を形成してもよい。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
式(1)においてR

~R

が水素原子である、請求項1に記載の縮合環化合物。
【請求項3】
式(1)においてR

~R

およびR
13
~R
18
が水素原子である、請求項1に記載の縮合環化合物。
【請求項4】
式(1)においてR

~R
12
の少なくとも一つ以上が前記式(2)で表される基である、請求項1に記載の縮合環化合物。
【請求項5】
分子量が1500以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の縮合環化合物。
【請求項6】
分子量が1000以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の縮合環化合物。
【請求項7】
HOMO値が5.0~6.5eVである、請求項1~4のいずれか1項に記載の縮合環化合物。
【請求項8】
バンドギャップが2.5~4.0eVである、請求項1~4のいずれか1項に記載の縮合環化合物。
【請求項9】
LUMO値が2.0~3.5eVである、請求項1~4のいずれか1項に記載の縮合環化合物。
【請求項10】
ガラス転移温度が130℃以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の縮合環化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、縮合環化合物、有機電子素子用材料、光電変換素子用材料、有機薄膜、および有機電子素子に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
撮像素子用光電変換素子は、携帯電話やカメラ等の用途で使用されており、その開発が精力的に行われている。
【0003】
近年の撮像素子用光電変換素子に対する市場からの要求は益々高くなり、暗電流、外部量子効率、応答速度のいずれにおいても優れた材料が求められている。その状況下、新たな材料の母核として種々の多環式の化合物の可能性について、探索、検討が続けられている。多環式化合物として、特許文献1には、ベンゾチエノベンゾチオフェンを母核とした誘導体が開示されている。また、特許文献2には、ベンゾチエノベンゾチオフェンに加え、様々な母核が開示されている。特許文献3には、無置換のジベンゾ[g,p]クリセンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2015/163349号
国際公開第2020/022421号
特開2010-258438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一態様の目的は、新たな材料の母核として種々の多環式の化合物の可能性について、探索、検討が続けられている中、その新たな母核を有する化合物を用いた光電変換素子用材料および光電変換素子を提案することにある。
【0006】
本発明の他の一態様の目的は、応答速度に優れ、暗電流が低く、外部量子効率が高い光電変換素子の作製に資する縮合環化合物、および該化合物を含む光電変換素子用材料を提供することである。
ところで、特許文献3は、光電変換層と上部電極との間に無置換のジベンゾ[g,p]クリセンを結晶層として用いる記載がある。しかし、特許文献3ではジベンゾ[g,p]クリセンの分子構造上の特徴や、ジベンゾ[g,p]クリセンを含むアモルファス膜に関して一切言及していない。加えて、特許文献3に記載のジベンゾ[g,p]クリセンは、撮像素子用光電変換素子の性能を向上させる知見を何ら提供していない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、特定の縮合環化合物を用いることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
本開示の態様は、以下の縮合環化合物、有機電子素子用材料、光電変換素子用材料、有機薄膜、および有機電子素子に関する。
【0009】
[1] 下記式(1)で表される縮合環化合物。
TIFF
2024137265000002.tif
68
134
式中、


~R
18
はそれぞれ独立して、
水素原子または置換基を表す。ただし、R

~R
18
の少なくとも1つ以上は、
重水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、ヒドロキシ基、チオール基、アリル基、
置換基を有していてもよい炭素数6~30の単環、連結、若しくは縮環の芳香族炭化水素基、
置換基を有していてもよい炭素数3~36の単環、連結、若しくは縮環のヘテロ芳香族基、
置換基を有していてもよいホスフィンオキシド基、
置換基を有していてもよいシリル基、
炭素数2~10の飽和炭化水素基を有していてもよいボロニル基、
炭素数1~18の直鎖もしくは分枝のアルキル基、
炭素数1~18の直鎖もしくは分枝のアルコキシ基、または、
下記式(2)で表される基である。
TIFF
2024137265000003.tif
37
134
式中、


~R

はそれぞれ独立して、
水素原子、重水素原子、
置換基を有していてもよい炭素数6~30の単環、連結、若しくは縮環の芳香族炭化水素基、
置換基を有していてもよい炭素数3~36の単環、連結、若しくは縮環のヘテロ芳香族基、または、
炭素数1~18の直鎖もしくは分枝のアルキル基を表し;
Yは、それぞれ独立して、
置換基を有していてもよい炭素数6~30の単環、連結、若しくは縮環の芳香族炭化水素基、
置換基を有していてもよい炭素数3~36の単環、連結、若しくは縮環のヘテロ芳香族基、または、
単結合を表し;
nは、1または2を表し、
Yが単結合の場合、nは1であり、
Yが単結合でない場合、nは1または2であり;
nが2の場合、複数のR

~R

は、同一であっても異なっていてもよく;
Yは、隣接するR
a
およびR
b
のいずれかまたは両方と結合し、環を形成してもよい。
【0010】
[2] 式(1)においてR

~R

が水素原子である、[1]に記載の縮合環化合物。
[3] 式(1)においてR

~R

およびR
13
~R
18
が水素原子である、[1]に記載の縮合環化合物。
[4] 式(1)においてR

~R
12
の少なくとも一つ以上が前記式(2)で表される基である、[1]に記載の縮合環化合物。
[5] 分子量が1500以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の縮合環化合物。
[6] 分子量が1000以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の縮合環化合物。
[7] HOMO値が5.0~6.5eVである、[1]~[6]のいずれかに記載の縮合環化合物。
[8] バンドギャップが2.5~4.0eVである、[1]~[7]のいずれかに記載の縮合環化合物。
[9] LUMO値が2.0~3.5eVである、[1]~[8]のいずれかに記載の縮合環化合物。
[10] ガラス転移温度が130℃以上である、[1]~[9]のいずれかに記載の縮合環化合物。
[11] [1]~[10]のいずれかに記載の縮合環化合物を含む、有機電子素子用材料。
[12] [1]~[10]のいずれかに記載の縮合環化合物を含む、光電変換素子用材料。
[13] [1]~[10]のいずれかに記載の縮合環化合物を含む、撮像素子用光電変換素子用材料。
[14] [1]~[10]のいずれかに記載の縮合環化合物を含む、撮像素子用光電変換素子用電荷輸送材料または撮像素子用光電変換素子用電荷ブロッキング材料。
[15] [1]~[10]のいずれかに記載の縮合環化合物を含む、撮像素子用光電変換素子用正孔輸送材料または撮像素子用光電変換素子用電子ブロッキング材料。
[16] [1]~[10]のいずれかに記載の縮合環化合物を含む、有機薄膜。
[17] [1]~[10]のいずれかに記載の縮合環化合物を含む、有機電子素子。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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