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公開番号
2025010981
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2023113327
出願日
2023-07-10
発明の名称
鉛イオン結合用アフィニティ固相
出願人
学校法人甲南学園
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07K
17/08 20060101AFI20250116BHJP(有機化学)
要約
【課題】本発明は、鉛を選択的に捕捉でき、且つ、より低濃度の鉛含有試料における鉛イオンの検出又は定量に適用可能なアフィニティ担体を提供することを目的とする。
【解決手段】特定のアミノ酸配列からなるポリペプチドと、前記ポリペプチドが固定化された固相材料とを含む、鉛イオン結合用アフィニティ固相は、鉛を選択的に捕捉でき、且つ、より低濃度の鉛含有試料における鉛イオンの検出又は定量が可能である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号1の少なくとも第2位~第8位で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチドと、前記ポリペプチドが固定化された固相材料とを含む、鉛イオン結合用アフィニティ固相。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記固相材料が、ポリアクリルアミド及び/又はポリスチレンである、請求項1に記載のアフィニティ固相。
【請求項3】
前記固相材料がポリアルキレングリコール鎖を有し、前記ポリペプチドが直接的又は間接的に前記ポリアルキレングリコール鎖に結合している、請求項1に記載のアフィニティ固相。
【請求項4】
前記ポリペプチドが1~9個のアミノ酸残基からなるリンカー残基を介して前記固相材料に固定化されている、請求項1に記載のアフィニティ固相。
【請求項5】
前記ポリペプチドの、少なくとも前記固相材料への結合側とは反対側の末端に、保護基が結合している、請求項1に記載のアフィニティ固相。
【請求項6】
ペプチド固相合成法により、固相材料上に、配列番号1で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチドを合成する工程を含み、前記ポリペプチドと前記固相材料とを切り離す工程を含まない、鉛イオン結合用アフィニティ固相の製造方法。
【請求項7】
鉛イオンを含む試料液と、請求項1に記載の鉛イオン結合用アフィニティ固相とを接触させることで、前記アフィニティ固相に前記鉛イオンを捕捉させる工程を含む、鉛イオンの分離方法。
【請求項8】
前記試料液中に含まれる前記鉛イオンの濃度が、100nM~100μМである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記試料液が、検査用の生体由来試料液、水質試料液、水以外の環境試料液、工業製品由来試料液、又は飲食品由来試料液である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
鉛イオンを含む試料液と、請求項1に記載の鉛イオン結合用アフィニティ固相とを接触させることで、前記アフィニティ固相に前記鉛イオンを捕捉させる工程と、
前記鉛イオンを捕捉した前記アフィニティ固相とキレート化試薬とを接触させ、鉛キレート錯体を生成することで、前記鉛イオンを前記アフィニティ固相から遊離させる工程と、
前記鉛キレート錯体から鉛イオンを定量する工程と、を含む、鉛イオンの定量方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛イオン結合用アフィニティ固相に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
工業用排水には、毒性のある重金属又は重金属化合物が高濃度で含まれる場合があり、このような排水によって土壌又は水質が汚染された場合、そのような重金属又は重金属化合物を除去する必要がある。
【0003】
これら重金属又は重金属化合物の中には希少価値の高いレアアースが含まれる場合があるため、そのような金属を分離及び回収する技術が提案されている。
【0004】
例えば、貴金属イオンを含有する水溶液に、酸性条件下、ペプチドを混合する工程と、前記水溶液をアルカリ性に調整する工程と、ペプチドに捕捉された貴金属を前記水溶液から分離する工程を含む、貴金属の回収方法(特許文献1)が提案されている。
【0005】
また、金属回収用担体であって、外層がリン脂質二重膜から構成される非生命活動体であり、グラム陰性菌由来のポリンが、前記リン脂質二重膜を貫通し、前記ポリンのアミノ酸配列中、前記グラム陰性菌においてポリン機能を損なわない領域に、金属イオン結合ペプチドモチーフが導入されており、前記金属イオン結合ペプチドモチーフが、前記リン脂質二重膜の表面に呈示される形態の金属回収用担体を用い、金属を回収する方法(特許文献2)も提案されている。
【0006】
一方、重金属の中でも特に鉛は、様々な工業製品に使用されてきた歴史があり、環境中に放出されることで、水質及び大気汚染が発生している。さらに、鉛は、そのような汚染された水及び大気から直接的に、又は、動植物中での濃縮を介して間接的に、ヒトの体内に取り込まれる(非特許文献1)。鉛による中毒は古くから報告されており、現在では、低濃度の鉛を長期間にわたって取り込み続けることにより、ヒトの生殖及び発達に悪影響を及ぼすことが分かっている。特に、発展途上国を中心とする多くの地域で報告されている子供の鉛被爆は次世代の弱体化をもたらすとして深刻な問題となっている。
【0007】
また、鉛による環境汚染への取り組みとして、野鳥等の猛禽類への生態への影響の調査が開始されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2007-56308号公報
国際公開第2018/203539号
【非特許文献】
【0009】
資料1 鳥類の鉛汚染及びその取り組みの状況,[online],令和4年3月22日,環境省[令和5年7月1日検索],インターネット<URL:https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort14/effort14-01/mat1.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1及び特許文献2に記載の方法は、回収すべき金属として鉛を対象としておらず、鉛の選択的回収は不可能である。また、いずれの方法も、対象となる金属が高濃度で含まれる試料に対して適用されることしか開示されておらず、環境試料又は生体試料などの鉛汚染の調査試料のように金属濃度が低い試料中の鉛イオンの検出又は定量に適用することは期待できない。
(【0011】以降は省略されています)
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