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公開番号
2025005782
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023106139
出願日
2023-06-28
発明の名称
芳香族複素環化合物の製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C07D
277/66 20060101AFI20250109BHJP(有機化学)
要約
【課題】フェノール性水酸基を有する芳香族複素環化合物の製造効率を向上させる。
【解決手段】式(A)で表されるフェノール性水酸基を有する芳香族複素環化合物(A)を製造する方法は、下記工程(1)~(4)を有する。工程(1):式(B)で表されるエーテル構造を有する芳香族複素環化合物(B)とルイス酸とチオール化合物と疎水性溶媒(C)とを混合することで、芳香族複素環化合物(A)を含有する反応液(P)を得る工程。工程(2):工程(1)で得られる反応液(P)と、親水性溶媒(D)と、を混合することで混合溶液(Q)を得る工程。工程(3):工程(2)で得られる混合溶液(Q)と、水(E)と、を混合することによって芳香族複素環化合物(A)を析出させ、芳香族複素環化合物(A)の析出物を含む懸濁液(R)を得る工程。工程(4):工程(3)で得られる懸濁液(R)を濾過することで芳香族複素環化合物(A)を単離する工程。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(A)で表されるフェノール性水酸基を有する芳香族複素環化合物(A)を製造する方法であって、下記工程(1)~(4)を有する芳香族複素環化合物の製造方法。
工程(1):式(B)で表されるエーテル構造を有する芳香族複素環化合物(B)とルイス酸とチオール化合物と疎水性溶媒(C)とを混合することで、前記芳香族複素環化合物(A)を含有する反応液(P)を得る工程
工程(2):前記工程(1)で得られる前記反応液(P)と、親水性溶媒(D)と、を混合することで混合溶液(Q)を得る工程
工程(3):前記工程(2)で得られる前記混合溶液(Q)と、水(E)と、を混合することによって前記芳香族複素環化合物(A)を析出させ、前記芳香族複素環化合物(A)の析出物を含む懸濁液(R)を得る工程
工程(4):前記工程(3)で得られる前記懸濁液(R)を濾過することで前記芳香族複素環化合物(A)を単離する工程
JPEG
2025005782000022.jpg
41
170
[式(A)及び式(B)中、
Q
1
は、-CR
11
R
12
-、-S-、-NR
11
-、-CO-又は-O-を表す。
Y
1
は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は、置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
Z
1
及びZ
2
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~20の脂肪族炭化水素基又はアルコキシ基、炭素数3~20の脂環式炭化水素基、1価の炭素数6~20の芳香族炭化水素基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、-NR
11
R
12
又は-SR
11
を表し、Z
1
及びZ
2
は、互いに結合して芳香環又は芳香族複素環を形成してもよい。
R
11
及びR
12
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表す。
R
1
及びR
2
は、それぞれ独立に、アルキル基を表す。]
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
式(B)及び式(A)におけるQ
1
が-S-である
請求項1に記載の芳香族複素環化合物の製造方法。
【請求項3】
前記工程(3)は、前記混合溶液(Q)を前記水(E)に滴下することで前記懸濁液(R)を得る工程である
請求項1又は2に記載の芳香族複素環化合物の製造方法。
【請求項4】
前記親水性溶媒(D)がアルコールである
請求項1又は2に記載の芳香族複素環化合物の製造方法。
【請求項5】
前記親水性溶媒(D)の使用量と前記芳香族複素環化合物(B)の使用量との質量比(D/B)が3以上12以下である
請求項1又は2に記載の芳香族複素環化合物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香族複素環化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エーテル構造を有する芳香族複素環化合物を反応させてフェノール性ヒドロキシ基を有する芳香族複素環化合物を製造する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-193554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている製造方法では、反応後に得られる混合液を濾過する際に、濾過に要する時間が長くなることがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の発明を含む。
[発明1]
式(A)で表されるフェノール性水酸基を有する芳香族複素環化合物(A)を製造する方法であって、下記工程(1)~(4)を有する芳香族複素環化合物の製造方法。
工程(1):式(B)で表されるエーテル構造を有する芳香族複素環化合物(B)とルイス酸とチオール化合物と疎水性溶媒(C)とを混合することで、前記芳香族複素環化合物(A)を含有する反応液(P)を得る工程
工程(2):前記工程(1)で得られる前記反応液(P)と、親水性溶媒(D)と、を混合することで混合溶液(Q)を得る工程
工程(3):前記工程(2)で得られる前記混合溶液(Q)と、水(E)と、を混合することによって前記芳香族複素環化合物(A)を析出させ、前記芳香族複素環化合物(A)の析出物を含む懸濁液(R)を得る工程
工程(4):前記工程(3)で得られる前記懸濁液(R)を濾過することで前記芳香族複素環化合物(A)を単離する工程
【0006】
JPEG
2025005782000001.jpg
41
170
【0007】
[式(A)及び式(B)中、
Q
1
は、-CR
11
R
12
-、-S-、-NR
11
-、-CO-又は-O-を表す。
Y
1
は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基又は、置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
【0008】
Z
1
及びZ
2
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~20の脂肪族炭化水素基又はアルコキシ基、炭素数3~20の脂環式炭化水素基、1価の炭素数6~20の芳香族炭化水素基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、-NR
11
R
12
又は-SR
11
を表し、Z
1
及びZ
2
は、互いに結合して芳香環又は芳香族複素環を形成してもよい。
【0009】
R
11
及びR
12
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表す。
R
1
及びR
2
は、それぞれ独立に、アルキル基を表す。]
[発明2]
式(B)及び式(A)におけるQ
1
が-S-である[発明1]に記載の芳香族複素環化合物の製造方法。
【0010】
[発明3]
前記工程(3)は、前記混合溶液(Q)を前記水(E)に滴下することで前記懸濁液(R)を得る工程である[発明1]又は[発明2]に記載の芳香族複素環化合物の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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