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公開番号2025069789
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179734
出願日2023-10-18
発明の名称非水電解液二次電池用セパレータ
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 50/489 20210101AFI20250423BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】液体含浸時におけるTD方向の伸びが低減された非水電解液二次電池用セパレータを提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る非水電解液二次電池用セパレータは、MD/TD引張伸度比(MD方向の引張伸度/TD方向の引張伸度)が一定値以下である。セパレータがポリオレフィン多孔質フィルムからなる場合、この値は0.8以下である。セパレータがポリオレフィン多孔質フィルムおよび多孔質層を備えている積層セパレータである場合、この値は0.5以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン多孔質フィルムからなる非水電解液二次電池用セパレータであって、
MD/TD引張伸度比(MD方向の引張伸度/TD方向の引張伸度)が0.8以下である、
非水電解液二次電池用セパレータ。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に多孔質層が積層されている非水電解液二次電池用セパレータであって、
MD/TD引張伸度比(MD方向の引張伸度/TD方向の引張伸度)が0.5以下である、
非水電解液二次電池用セパレータ。
【請求項3】
上記多孔質層は、ポリオレフィン、(メタ)アクリレート系樹脂、含フッ素樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂および水溶性ポリマーからなる群より選択される1種類以上の樹脂を含んでいる、
請求項2に記載の非水電解液二次電池用セパレータ。
【請求項4】
上記多孔質層は、アラミド樹脂を含んでいる、
請求項2に記載の非水電解液二次電池用セパレータ。
【請求項5】
正極と、請求項1~4のいずれか1項に記載の非水電解液二次電池用セパレータと、負極と、がこの順に積層されている、
非水電解液二次電池用部材。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の非水電解液二次電池用セパレータを備えている、
非水電解液二次電池。
【請求項7】
請求項5に記載の非水電解液二次電池用部材を備えている、
非水電解液二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、非水電解液二次電池用セパレータに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
非水電解液二次電池、特にリチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高いため、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末、車載用などに用いる電池として広く使用されている。リチウムイオン電池は、一般的に正極と負極との間にセパレータを備えている。電池の機能を向上させるなどの目的で、様々なセパレータが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-299612
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的な非水電解液二次電池セルの製造方法においては、正極および負極とともにセパレータを容器に収容し、電解液を注液する。ここで、多くのセパレータは、電解液などの液体を含浸すると残留応力が解放され、乾燥時よりもTD方向の長さが伸びることが知られている。そのため、電解液の注液に伴いセパレータがTD方向に伸びると、不均一なシワが生じることがある。このシワが原因で、セルの厚みが増してしまうという問題があった。従来技術には、液体含浸時におけるTD方向の伸びをさらに低減する余地が残されていた。
【0005】
本発明の一態様は、液体含浸時におけるTD方向の伸びが低減された非水電解液二次電池用セパレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明には、下記の態様が含まれる。
<1>
ポリオレフィン多孔質フィルムからなる非水電解液二次電池用セパレータであって、
MD/TD引張伸度比(MD方向の引張伸度/TD方向の引張伸度)が0.8以下である、
非水電解液二次電池用セパレータ。
<2>
ポリオレフィン多孔質フィルムの片面または両面に多孔質層が積層されている非水電解液二次電池用セパレータであって、
MD/TD引張伸度比(MD方向の引張伸度/TD方向の引張伸度)が0.5以下である、
非水電解液二次電池用セパレータ。
<3>
上記多孔質層は、ポリオレフィン、(メタ)アクリレート系樹脂、含フッ素樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂および水溶性ポリマーからなる群より選択される1種類以上の樹脂を含んでいる、
<2>に記載の非水電解液二次電池用セパレータ。
<4>
上記多孔質層は、アラミド樹脂を含んでいる、
<2>または<3>に記載の非水電解液二次電池用セパレータ。
<5>
正極と、<1>~<4>のいずれかに記載の非水電解液二次電池用セパレータと、負極と、がこの順に積層されている、
非水電解液二次電池用部材。
<6>
<1>~<4>のいずれかに記載の非水電解液二次電池用セパレータを備えている、
非水電解液二次電池。
<7>
<5>に記載の非水電解液二次電池用部材を備えている、
非水電解液二次電池。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、液体含浸時におけるTD方向の伸びが低減された非水電解液二次電池用セパレータが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態の推定作用機序を表す概念モデルである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態に関して以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態に関しても本発明の技術的範囲に含まれる。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。
【0010】
本明細書において、「MD(MD方向)」とは、連続的に製造される長尺状の物品における長尺方向を表す。本明細書において、「TD(TD方向)」とは、連続的に製造される長尺状の物品においてMDと直交する方向を表す。MDおよびTDは、製造工程上の概念であるが、製造される物品は、MDとTDで異なる物理的性質を示すことがある(構成成分または構成分子の配向性など)。このような物理的性質に基づけば、製造工程を離れた製品であったとしても、MDおよびTDを特定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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